Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026は、京都を舞台に開催される、現代工芸とデザインの現在地を可視化するための展示企画です。
単なる展示即売会ではなく、工芸作家・産地・バイヤー・キュレーターが対話を通じて関係性を築くことを目的としており、国内外の工芸関係者から高い関心を集めています。
開催日程に合わせて京都市内の複数会場が連動し、作品鑑賞と商談、思想交流が同時に行われる点も特徴です。
本記事では、DIALOGUE 2026の開催概要や日程を整理しつつ、一般的な工芸フェアやアートフェアと何が異なるのか、その独自性と位置づけをわかりやすく解説します。
目次
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEとは?
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、京都を舞台に開催される現代工芸の国際展示会です。伝統工芸の技術や思想を基盤としながら、現代的な表現や国際的な流通文脈へと接続することを目的としています。
単なる展示販売の場ではなく、作り手と使い手、産地と市場、工芸とデザインをつなぐ「対話」の場として構想されてきました。
ここでは、DIALOGUE誕生の背景、2026年開催の位置づけ、そして京都開催であることの意味を整理し、この展示会が持つ意義を読み解いていきます。
イベントの成り立ち:DIALOGUEが目指す工芸の新しい流通と対話
DIALOGUEは、2018年にスタートした工芸・手仕事の展示販売会で、工芸を単なる伝統文化や観光資源として扱うのではなく、現代の生活や国際市場においてどのように機能し得るのかを問い直すために企画されました。
その背景には、優れた技術や思想を持ちながらも、従来の流通構造では評価や販路が限定されてきた工芸作家・産地の課題があります。
DIALOGUEでは、作品を完成品として並べるだけでなく、制作背景や素材、思想まで含めて提示することで、鑑賞者やバイヤーとの理解の深い対話を生み出すことを重視しています。
ホテル カンラ 京都の客室を展示空間として活用し、作り手たちが自らの世界観を表現できる環境を整備しています。価格や仕様だけで判断される関係ではなく、価値形成のプロセスそのものを共有し、「確かな出会い」と「確かな対話」を実現する点に、この展示会の独自性があります。
2026年開催の位置づけとこれまでの変遷
2026年開催のDIALOGUEは、これまでの蓄積を踏まえた節目の回と位置づけられます。
過去の開催では、日本国内の工芸作家や産地を中心に、現代的な解釈を加えた作品が紹介されてきましたが、年を重ねるごとに国際的な視点や市場との接続が強化されてきました。
2026年に向けては、単なる紹介や発信にとどまらず、実際の取引や継続的な関係構築を見据えた展示構成が意識されています。工芸を一過性のトレンドとして消費するのではなく、持続可能な活動としてどう位置づけるか。その問いに対する一つの到達点として、2026年開催は重要な意味を持つといえるでしょう。
京都開催であることの意味:歴史都市と現代工芸の接続
DIALOGUEが京都で開催されることには、明確な意味があります。
京都は長い歴史の中で、工芸を生活文化や都市文化として育んできた土地です。一方で、伝統の重層性が強いがゆえに、新しい表現や流通の試みが見えにくくなる側面もあります。
DIALOGUEは、そうした京都という文脈を舞台に、現代工芸を現在進行形の文化として提示します。
歴史的空間の中に現代の工芸作品が置かれることで、過去と現在が断絶ではなく連続していることが可視化されます。京都開催は、伝統を守るためではなく、伝統を更新し続けるための選択であり、DIALOGUEの思想を象徴する要素といえるでしょう。
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026 開催情報
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026は、京都を舞台に開催される現代工芸の国際展示会です。
工芸を単なる展示物として扱うのではなく、作り手と使い手、産地と市場をつなぐ場として設計されています。
2026年は公式サイトにて開催日程と会場がすでに発表されており、バイヤー向け商談日と一般来場可能日を分けた構成となっています。
ここでは、開催日程の詳細、会場の特徴、アクセスや来場時の実務的ポイントについて整理します。
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026
- 会期:2026年3月11日(水)~ 3月14日(土)
BUYERS DAY|11日 11:00-18:00 / 12日 11:00-18:00(ご招待の方のみ入場可)
MARKET DAY|13日 11:00-20:00 / 14日 11:00-17:00 - 会場:ホテル カンラ 京都(〒600-8176 京都府京都市下京区烏丸通六条下る北町190)他
- 入場料:1000円(MARKET DAYのみ)
出展商品のご購入にお使いいただける500円分のショッピングチケット付き - 出展者情報一覧:当ページ下部
- 主催:「KYOTO KOUGEI WEEK」実行委員会
- 共催:ホテル カンラ 京都、京都府
- 協力:京都市、KYOTO CRAFTS MAGAZINE、京都伝統産業ミュージアム
- 公式サイト:http://www.dialoguekyoto.com
- チケット購入:https://dialogue2026ticket.peatix.com/
- お問い合わせ先:DIALOGUE事務局(info@dialoguekyoto.com)
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026の開催期間は、2026年3月11日(水)から3月14日(土)までの4日間です。
このうち、3月11日(水)と12日(木)はバイヤーや関係者を対象とした商談中心の期間「BUYERS DAY」として設定されており、招待状をお持ちの方のみ入場可能です。
時間は11:00から18:00までとなっています。
続く3月13日(金)と14日(土)は「MARKET DAY」として一般来場者も入場可能となり、展示鑑賞や作品購入、出展者との対話を楽しむことができます。
入場料は1,000円で、出展商品が購入できる500円分のショッピングチケットが付いており、会期中は何度でも入場可能です。
会場はホテル カンラ 京都(京都市下京区烏丸通六条下る北町190)で、9回目の開催となる今年度は、初出展33を含む過去最多の88事業者・ブランドが出展します。
商談と一般公開を明確に分けることで、取引の質と来場体験の両立が図られています。来場目的に応じて日程を選ぶことが重要です。
会場情報:ホテル カンラ 京都での開催
この展示会では、ホテルの客室や共用空間を展示ブースとして使用する形式が採られています。一般的な展示ホールとは異なり、生活空間に近い環境で工芸作品を体感できる点が特徴です。
工芸品が実際の空間でどのように見え、使われるかを具体的に想像しやすく、バイヤーや建築関係者からも高い評価を受けています。
会場そのものが展示体験の一部となる点は、DIALOGUEならではの構成といえるでしょう。
アクセスと来場時の注意点
UDS HOTELS
道中の半分近くは地下道が利用できるため、天候の悪い日でも快適に移動できます。なお、ホテルには駐車場がありませんので、お車でお越しの方は近隣のコインパーキングをご利用ください。
また、商談日(BUYERS DAY)と一般公開日(MARKET DAY)では入場条件が異なるため、事前に自分が該当する日程を確認しておく必要があります。MARKET DAYのチケットはPeatixで事前購入できますが、当日受付での購入も可能です。
来場に関する詳細案内は公式サイトで随時更新されるため、訪問前に最新情報を確認することが安心につながります。
DIALOGUEの展示コンセプトとキュレーション思想
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEの大きな特徴は、完成された作品を並べる「展示会」ではなく、工芸をめぐる価値観や関係性を更新するための「対話の場」として設計されている点にあります。
工芸・デザイン・美術といった既存のジャンル区分に依存せず、現代の制作と流通の実態に即した見せ方が追求されてきました。ここでは、対話を軸に据える理由、分野横断的な展示設計、そして量産と一点物のあいだに位置する工芸の提示方法について整理します。
「作品展示」ではなく「対話」を軸に据える理由
完成品だけを見せる従来の展示形式では、素材や技法、制作思想、価格形成の理由といった重要な情報が十分に共有されません。
DIALOGUEでは、作り手の意図や制作背景を可視化し、鑑賞者やバイヤーがそれに応答できる構造を重視しています。
この双方向性によって、工芸は一方的に評価される対象ではなく、理解と合意を通じて価値が形成される存在となります。対話を軸に据えることは、工芸を市場に適応させるための妥協ではなく、価値を正しく伝えるための戦略といえるでしょう。
工芸・デザイン・美術を横断する展示設計
DIALOGUEの展示設計は、工芸・デザイン・美術といった分野の境界をあえて曖昧にしています。工芸品としての技術的完成度だけでなく、空間における存在感やコンセプトの強度も評価軸として組み込まれています。
そのため、展示方法もショーケース的な陳列に限らず、建築的な空間構成やインテリアの文脈を意識した配置が採用されます。
これにより、作品は「鑑賞物」であると同時に、「使われる可能性を持つ存在」として提示されます。
分野を横断する展示設計は、工芸を特定の専門領域に閉じ込めず、より広い文化的・市場的文脈へ接続する役割を果たしています。
量産でも一点物でもない“中間領域”の提示
DIALOGUEが特に重視しているのが、量産プロダクトと一点物アートのあいだに存在する工芸の「中間領域」です。
この領域には、手仕事を基盤としながらも、一定の再現性や供給力を持つ作品群が含まれます。
完全な一点物では流通が難しく、量産では工芸性が失われるという現実的課題に対し、DIALOGUEは現代工芸の実装可能な形を提示してきました。
この中間領域の可視化は、作り手にとっては持続的な制作モデルを示し、バイヤーにとっては継続的な取引の可能性を開きます。
工芸の未来を考えるうえで、この領域を正面から扱う姿勢こそが、DIALOGUEのキュレーション思想の核心といえるでしょう。
出展作家・ブランドの特徴
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEの出展者構成は、特定のジャンルや産地に偏らず、日本各地の工芸を横断的に捉える点に特徴があります。
伝統的な産地工芸から、個人作家による現代的表現までが同一空間に並び、工芸の現在地を立体的に可視化します。
ここでは、出展地域の広がり、素材別の傾向、そして工房と個人作家が共存する構成に注目し、DIALOGUEならではのラインナップの特性を整理します。
全国各地の工芸産地・作家が集まる構成
DIALOGUEには、京都を中心としつつも、全国各地の工芸産地や作家が参加します。2026年は全国から58組・88ブランド(過去最多)が出展し、そのうち33ブランドは初参加です。
越前和紙、丹後ちりめん、播州織、瀬戸焼など各地の産地から、陶磁器、漆、染織、金工、木工をはじめ、アパレル、アクセサリー、生活雑貨まで、地域ごとに培われてきた技術や素材が持ち込まれ、それぞれ異なる背景や思想が同時に提示されます。
重要なのは、単なる産地紹介にとどまらず、現代の生活や市場にどう接続するかという視点で選定されている点です。
選定にあたっては、社会が地球環境や多様性について学び、行動していくことが必然となる現在において、多様な背景を持ち、地域や自然と共にあるものづくりを生み出す作り手たちの「言葉」と「思い」を重視しています。出展には審査があり、すべての応募者が採用されるわけではありません。
そのため、伝統的様式を守る作品と、現代的な解釈を加えた作品が並び、来場者は工芸の多様な可能性を比較しながら理解することができます。
全国規模での構成と多様な背景を持つ作り手たちの一堂の展示は、DIALOGUEがローカルイベントではなく、現代工芸全体を俯瞰する場であることを示しています。
素材別に見る出展傾向:陶・漆・金工・染織・木工
素材別に見ると、DIALOGUEの出展は比較的バランスが取れた構成となっています。
陶磁器は日常器から造形性の高い作品まで幅が広く、現代工芸の動向を反映しやすい分野です。漆工芸は、伝統的技法を基盤にしながら、現代空間への応用を意識した表現が多く見られます。
金工では、装身具から生活道具まで多様なスケールが提示され、素材の強度や質感が強調されます。
染織は、布そのものの美しさに加え、インテリアや建築との関係性を意識した展示が特徴です。木工は、構造の確かさと素材感を生かした作品が多く、実用性と造形性の両立が見られます。素材ごとの傾向を俯瞰できる点も、DIALOGUEの魅力です。
継承型工房と個人作家が共存するラインナップ
DIALOGUEの出展者構成において特徴的なのが、代々続く継承型工房と、個人作家が同じ文脈で紹介されている点です。
工房による作品は、技術の安定性や供給力を背景に、実装可能な工芸としての側面を強く持ちます。
一方、個人作家の作品は、実験性や作家性が前面に出やすく、工芸の表現領域を押し広げます。
この両者を分けずに並置することで、工芸の未来像が単線的ではないことが示されます。伝統の継承と個の表現が対立するのではなく、同時に成立し得るという構成こそが、DIALOGUEのラインナップの本質といえるでしょう。
バイヤー・事業者向けの活用価値
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、鑑賞を目的とした展示会であると同時に、実務的な商談の場としても高い価値を持っています。
百貨店や専門店、ミュージアムショップなど、工芸を扱う多様な事業者が参加しやすい設計がなされており、新規取引の創出だけでなく、中長期的な関係構築を見据えた活用が可能です。
ここでは、流通チャネルとの親和性、商談機会の特徴、展示会設計の思想という三つの観点から、その実務的価値を整理します。
百貨店・セレクトショップ・ミュージアムショップとの親和性
DIALOGUEは、百貨店やセレクトショップ、ミュージアムショップといった工芸取扱事業者との親和性が高い展示会です。
出展作品の多くは、強い作家性を持ちながらも、一定の供給力や再現性を備えており、店舗展開や企画展に組み込みやすい点が評価されています。
日常器からインテリアオブジェまで幅広い価格帯と用途が提示されるため、来場者は自社の顧客層や販売環境を想定しながら選定を行うことができます。
また、作品の背景や制作思想が丁寧に共有されることで、販売時のストーリー設計にも活用しやすく、単なる仕入れにとどまらない価値を提供しています。
新規取引・別注・協業につながる商談機会
DIALOGUEの商談は、短期的な発注を目的とするものに限られません。
出展者とバイヤーが制作背景や課題を共有することで、別注制作や共同企画、継続的な取り組みへと発展するケースも多く見られます。
量産が前提ではない工芸においては、仕様調整や価格設定、納期の考え方を事前にすり合わせることが重要ですが、DIALOGUEではそのための対話時間が十分に確保されています。
新規取引の入口としてだけでなく、将来的な協業を見据えた関係構築の場として機能している点が、この展示会の大きな特徴といえるでしょう。
継続的な関係構築を前提とした展示会設計
DIALOGUEは、一過性の取引を生む展示会ではなく、継続的な関係構築を前提に設計されています。
商談日と一般公開日を分けることで、事業者は落ち着いた環境で出展者と向き合うことができ、条件や方向性について丁寧な話し合いが可能です。
また、毎年の開催を通じて作家やブランドの成長を追える点も、長期的視点を持つ事業者にとって大きな利点です。
作品だけでなく、人や思想との関係を育てる場として機能することで、DIALOGUEは工芸流通における信頼の基盤を形成しています。
工芸作家・産地にとっての参加意義
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、工芸作家や産地にとって単なる販売機会ではなく、活動の方向性や立ち位置を見直すための重要な場となっています。
短期的な成果に回収されがちな展示会とは異なり、中長期的な視点での価値形成や市場との関係構築が重視されている点が特徴です。
ここでは、ブランディング効果、市場からの直接的なフィードバック、そして海外展開への足がかりという三つの観点から、その参加意義を整理します。
売上目的に終わらない中長期ブランディング効果
DIALOGUEへの参加は、その場での売上以上に、中長期的なブランディング効果をもたらします。
作品単体ではなく、制作背景や素材選択、産地の思想まで含めて提示されるため、来場者や事業者の記憶に残りやすい構造となっています。
これにより、作家や工房は価格競争に陥ることなく、自身の価値を文脈ごと伝えることが可能です。
また、毎年の開催を通じて継続的に出展することで、活動の変化や成熟が可視化され、ブランドとしての信頼性が蓄積されていきます。
短期的な売上に依存しない評価軸を獲得できる点は、工芸を持続的に続けていくうえで大きな意味を持ちます。
市場の声を直接受け取れるフィードバック環境
DIALOGUEでは、バイヤーや建築関係者、ショップ運営者など、市場の担い手と直接対話できる環境が整えられています。
作品に対する率直な意見や、価格帯、供給体制、用途に関する具体的な要望をその場で受け取ることができる点は、作家や産地にとって貴重な機会です。
間接的な評価や売上データだけでは見えにくい「なぜ選ばれるのか」「どこで迷われるのか」といった声が共有されることで、今後の制作や展開の方向性を現実的に検討できます。
このフィードバック環境は、工芸を閉じた世界に留めず、市場との健全な緊張関係を保つための重要な装置といえるでしょう。
海外展開・次段階ステップへの足がかり
DIALOGUEは、海外展開を視野に入れる工芸作家や産地にとって、次の段階へ進むための足がかりとなります。
海外バイヤーや国際的なプロジェクト関係者が来場することで、日本国内にいながら国際的な評価軸に触れることができます。
いきなり海外展示や輸出に踏み切るのではなく、まずは国内で国際的視点からの反応を確認できる点は大きな利点です。
作品のどの要素が通用し、どこに調整が必要かを把握することで、無理のない形で次の展開を検討できます。DIALOGUEは、工芸の活動領域を段階的に広げていくための現実的な起点として機能しています。
他の工芸展示会との違い
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、一般的な工芸展示会やアートフェアとは異なる思想と設計を持っています。
販売や動員を主目的とせず、工芸の価値形成や流通の在り方そのものを問い直す点に独自性があります。
ここでは、国内の工芸フェアやアートフェアとの違い、展示即売会ではない立ち位置、そして国際的なコレクタブルデザイン展との思想的接点という三つの観点から、その差異を整理します。
工芸フェア・アートフェアとの比較
一般的な工芸フェアは、来場者向けの即売や認知拡大を主眼に置き、分かりやすさや価格帯の明示が重視される傾向があります。一方、アートフェアでは作品の希少性や市場価値が前面に出やすく、工芸的背景や制作工程が十分に共有されない場合もあります。
DIALOGUEはその中間に位置しながら、どちらの論理にも回収されません。
作品の背景や思想を丁寧に提示しつつ、流通や実装を見据えた対話を重視する点で、単なる販売イベントや市場展示とは異なる性格を持っています。この立ち位置が、工芸を一過性の消費から切り離しています。
展示即売会ではないDIALOGUE独自の立ち位置
DIALOGUEは、展示即売会の形式を取りません。購入は可能であっても、それが主目的ではなく、まず理解と合意を形成することが優先されます。
商談日と一般公開日を分ける構成や、制作背景を共有する展示設計は、短期的な売買よりも中長期的な関係構築を意図したものです。
これにより、作家は価格競争に巻き込まれにくく、事業者は持続可能な取引を検討しやすくなります。
即売を前提としない姿勢は、工芸を「選ばれる理由のある存在」として提示するための重要な条件といえるでしょう。
Design Miami・Collectibleなど国際展との思想的接点
DIALOGUEの思想は、国際的なコレクタブルデザイン展と多くの接点を持っています。
工芸をプロダクトでもアートでもない中間領域として捉え、作家性、素材理解、空間性を重視する点は、海外の国際展と共通しています。
ただし、DIALOGUEは日本の工芸産地や継承構造を背景に持つ点で、単なる模倣にはなりません。
地域性を起点にしながら、国際的に通用する評価軸へ翻訳する姿勢が、その独自性を支えています。国際展と思想的に接続しつつ、日本の文脈から発信する点に、DIALOGUEの明確な位置づけがあります。
まとめ
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、工芸を「展示して売る場」ではなく、「価値を共有し、関係を育てる場」として再定義した展示会です。
作家、産地、バイヤー、事業者が対話を通じて相互理解を深め、短期的な成果に依存しない持続的な流通や評価を生み出す設計がなされています。
国内外の工芸展示会とも接続しつつ、日本の文脈から現代工芸の可能性を提示するDIALOGUEは、工芸がこれから社会や市場とどう関わっていくのかを考えるうえで、重要な指標となる存在といえるでしょう。
出展者一覧(五十音順)
アトリエ立夏|絹糸アクセサリー
アワガミファクトリー|和紙
ANDO京都本店|絞り製品
イケガミ帽子工房|帽子
ISHIGAMI RYOICHI|木工製品
イシカワルクラフト(asada|漆器・九谷和グラス|九谷焼・小山箸店|漆塗箸・ヌシヤ|漆アクセサリー・#000 BLACK KOGEI|水引・masuisai|漆アクセサリー・YAMAZAKI NOTOJOFU|能登上布・結々-YUIYU-|漆器)
INDIGO CLASSIC|藍染アパレル
WOVE MELT|播州織
越前和紙青年部会|越前和紙
F-TRAD|ライフスタイルプロダクト
縁日|アパレル
大江シルク|丹後シルク
OP(Object-Position)|日用工芸品
OKOTOKOTO|アパレル
casane tsumugu|木工製品
錺之-KAZARINO-|錺金具
鍛冶工房弘光|鍛造
川端デニム製作所|手織りデニム
玩具工芸社|郷土玩具
岸本挽物|木工挽物
kitt|カットソー
kiten.kyoto|染織雑貨
着物アップサイクル 蒼鈴堂|着物アップサイクル
郷土玩具あかり舎|はりこ
清原織物|西陣織
cravatta by renacnatta|アパレル雑貨
Classic Ko|蒔絵ジュエリー
洸春窯|京焼・清水焼
COCOO|漆プロダクト
KOZOU HAKO STYLE|指物
五分|GOBU|馬革製品
材林|オブジェ
佐々木響子|漆芸
佐藤木材容器|木工製品
三峰園窯|瀬戸焼
Chêne|アパレル
シオタニミカ|木工製品
sisam|アパレル
シャナリシャツ|アパレル
SHUKA/種菓|種菓子
尚雅堂|和紙
スーパー生木ラボ|木工製品
Sugano ORGANIC|オーガニックコットン肌着
Studio 皓々 -kou kou-|コンテンポラリー茶道具
sumiiro|シルバージュエリー
Sericy|スキンケア用品
蘇嶐窯|京焼・清水焼
SOIE CÉLESTE|丹後ちりめん
辰巳敏之|木工製品
たてつなぎ|丹後ちりめん
tané textile|手織りアパレル
tamaki niime|播州織
TERAS|刺し子プロダクト
陶仙窯|京焼・清水焼
TOKINOHA|京焼・清水焼
torinoko|郷土玩具
NEW TRADITIONAL|郷土玩具
Némaki|アパレル
備前凸版工作所|活版印刷
Between black & white / fujietextile|テキスタイルアート
Hiragana|アクセサリー
平林押絵工房|押絵
平山日用品店|家具
PHAPHIC|ファブリック
/fan/fun|京扇子
BLANKED|ガーゼケット
HEP DESK|履物
Bench Work Tatenui|京指物
MARUSHIN by SHINTO TOWEL|タオルギフト
三宅工芸 × 京都精華|京友禅
村山木工|京組子
mokuhiroto|木工製品
moi.toi.|ジュエリー
yahae|靴下
山藤織物工場|丹後ちりめん
山元染工場・ケイコロール|型友禅
YŌRAI|和紙
RELIEFWEAR|アパレル
re loss / 日本スエーデン|革製品
LinNe|おりん
LOCAL FABRIC|ルームウェア
