日本各地には、伝統工芸の魅力を一堂に体感できるイベントやフェスティバルが数多く開催されています。実演や展示販売、ワークショップを通じて、職人の技と文化に触れられるこれらの催しは、工芸ファンはもちろん、観光や地域交流の場としても注目を集めています。

この記事では、全国で開催される代表的な伝統工芸イベントをランキング形式で10個紹介します。
参加すれば必ず新しい発見がある、工芸の祭典をぜひチェックしてみてください。

伝統工芸主要イベントランキングTop10

日本各地で開催される伝統工芸イベントは、その土地ならではの歴史や文化を体感できる貴重な機会です。
陶器市やクラフト展、工芸博覧会など、地域の特色を反映した催しが毎年多数行われています。

本ランキングでは、有田陶器市や益子陶器市といった人気の陶磁器イベントから、日本伝統工芸展やKOUGEI EXPOのような全国規模の展覧会まで、工芸ファン必見の10大イベントを紹介します。開催時期や場所を把握して訪れれば、買い物や鑑賞だけでなく、作り手との交流や体験プログラムを通じて工芸の魅力を存分に味わうことができるでしょう。

有田陶器市(佐賀)

出典:主催:有田商工会議所

開催概要

開催日程
2025年4月29日-5月5日
9:00〜17:00 目安

開催場所
〒844-0002
佐賀県西松浦郡有田町全域(メインは~上有田駅~有田駅の通り)

来場者数

2024年4月29日~5月5日(第120回):約112万人(最終日は約18万人)

問い合わせ先
有田商工会議所
TEL 0955-42-4111

公式URL
https://www.arita-toukiichi.or.jp/

詳細
有田陶器市は、日本を代表する陶磁器イベントで、GW期間中に有田町全体を舞台に開催されます。
約4kmにわたる通りに窯元や商社のテントが並び、約400以上の出店が集結。定番の有田焼から現代デザインまで幅広く展示・販売され、期間中は毎年100万人以上の来場者で賑わいます。掘り出し物市や限定販売、作家との交流も楽しめ、全国の陶磁器ファンにとって春の恒例行事となっています。食器だけでなく、日常使いの器から美術工芸品まで揃うため、コレクターや観光客の双方に人気の高いイベントです。

益子春・秋の陶器市(栃木)

出典:© 益子陶器市実行委員会

開催概要

開催日程
2025年4月29日-5月6日
2025年11月1日-11月4日
9:00〜17:00(最終日16:00)

開催場所
〒321-4217
栃木県芳賀郡益子町内各所(城内坂・道祖土地区中心)

来場者数
第109回益子陶器市春:約41万人来場

問い合わせ先
益子陶器市実行委員会(益子町観光協会)
TEL 0285-70-1120

公式URL
https://toukiichi.mashiko-db.net/

益子陶器市は、春と秋の年2回開催される日本最大級の陶器市で、600以上のテントが並び、約50万人の来場者で賑わいます。
益子焼を中心に、若手作家による新しいデザインや全国各地の工芸品も揃い、幅広い層に人気です。街全体が会場となり、掘り出し物や限定作品を探す楽しみ、作り手との直接交流ができるのも魅力。飲食ブースやライブイベントも充実し、観光とショッピングを同時に楽しめるイベントです。

せともの祭(愛知)

出典:大せともの祭協賛会

開催概要

開催日
2025年9月13日(土)、14日(日)

開催場所
名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」周辺及び愛知県瀬戸市内一円

所在地
〒489-0811
瀬戸市山脇町12−1(尾張瀬戸駅)

料金
無料
※ 催事により異なるトイレ有り

お問い合わせ
0561-85-2730
(瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会)

駐車場
有り(会場付近の駐車場には限りがありますので、公共交通機関をご利用ください)

詳細
せともの祭は、瀬戸焼の産地・愛知県瀬戸市で開催される全国的に有名な陶磁器イベントです。
約200軒の窯元や商社が出店し、普段よりお得に器を購入できる「せともの大廉売市」が目玉。毎年30万人以上が訪れ、陶磁器ファンはもちろん、地元住民や観光客にも親しまれています。
夜には花火大会も行われ、昼は買い物、夜は祭り気分と、一日を通じて楽しめるのが特徴。器の買い物と夏祭りの雰囲気を同時に味わえる貴重な機会です。

波佐見陶器まつり(長崎)

出典:波佐見陶器まつり協会(波佐見焼振興会)

開催概要

日程
令和7年4月29日〜5月5日(7日間)9:00〜17:00

場所
長崎県波佐見町一帯
やきもの公園広場

出店社数
約150店(前回2024年 約150店)

来場者数
260,000人 前年比104%
(前回2024年 250,000人)

観光バス
59台  前年比91%
(前回2024年 65台)

送迎バス
有田駅 ⇆ 会場の送迎4,044人 112%
(前回2024年 3,625人)

詳細
波佐見陶器まつりは、日常使いに適したモダンで実用的な波佐見焼を中心に展開される大型イベントです。
会場には約150の窯元や商社が出店し、地元住民から観光客まで幅広い来場者で賑わいます。
シンプルでスタイリッシュなデザインが多く、若い世代や海外ファンにも人気が高まっています。掘り出し物市やアウトレット販売もあり、普段よりお得に購入できるのが魅力。
陶磁器だけでなく、食と文化を融合させた催しもあり、GWの観光スポットとして高い注目を集めています。

KOUGEI EXPO IN ISHIKAWA(石川)

出典:石川県伝統的工芸品月間推進協議会

開催概要

会期
2024年11月8日(金)から11月10日(日)まで
10:00〜17:00(11月10日は16:00まで)

会場
石川県政記念しいのき迎賓館/金沢21世紀美術館/石川県立歴史博物館/金沢中央観光案内所ほか

入場
無料でご来場いただけます

詳細
KOUGEI EXPO(伝統的工芸品月間国民会議全国大会)は、経済産業省主催で全国の伝統工芸が一堂に会する国内最大規模の展示即売会です。
毎年11月を「伝統的工芸品月間」と定めて昭和59年から開催され、毎年開催地を変えて全国各地で実施されています。
2024年(第41回)は石川県で12年ぶり4回目の開催となり、九谷焼、加賀友禅、輪島塗など地元工芸と全国76の伝統的工芸品が集結しました。
毎年5万人から10万人が来場し、展示販売だけでなく「TEWAZA LIVE」(実演・体験)や「CRAFT MARKET」(展示販売)が充実。伝統工芸の魅力を身近に体感できるイベントとして、事業者・コレクター・一般来場者まで幅広く注目されています。

いしかわ伝統工芸フェア(東京)

出典:石川県伝統産業合同見本市実行委員会

開催概要

イベント名
いしかわ伝統工芸フェア2025

開催日時
2025年2月7日(金)~ 2月9日(日)
毎年2月初旬

会場
東京国際フォーラム地下1階ロビーギャラリー

詳細
いしかわ伝統工芸フェアは、石川県の伝統工芸を首都圏で紹介する恒例イベントです。
九谷焼や輪島塗、加賀友禅、金沢箔など、県内36業種以上の工芸品が一堂に集まり、展示販売や実演、ワークショップを通してその魅力を広く発信します。
東京都心で開催されるため、観光や出張で訪れる人も気軽に立ち寄れるのが特徴。毎年2万人以上が来場し、首都圏で石川の工芸文化に触れられる貴重な機会となっています。若い世代や海外観光客からの人気も高まっているイベントです。

ものづくり・匠の技の祭典2025(東京)

出展:ものづくり・匠の技の祭典2025

開催概要

開催日
2025年7月25日(金)~27日(日)の3日間

場所
東京都立産業貿易センター浜松町館(2~5階)

開場時間
10:00〜18:00(最終日は17:00まで)

入場料
入場無料ながら豊富な体験プログラムも用意され、家族連れから専門職人まで幅広く楽しめます。

公式ホームページ
https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/

詳細
ものづくり・匠の技の祭典は、全国の職人や工芸士が集まり、伝統技術と現代のものづくりを披露する大型イベントです。
東京都と関連団体が主催し、工芸品・和食文化・建築技術など幅広い分野を網羅。実演や体験型プログラムが充実しており、子どもから大人まで楽しめます。特に「未来の匠体験コーナー」では、若い世代が職人技を体験でき、文化継承にもつながっています。都心での開催のためアクセスが良く、観光や教育目的でも訪れやすいのが魅力です。

伝統万博2025(DENTO EXPO 2025)(愛知)

出典:PR TIMES

開催概要

日時
2025年5月6日(火・祝)11:00〜17:00

会場
Maker’s Pier Central Park(メイカーズピア セントラルパーク)

住所
愛知県名古屋市港区金城ふ頭二丁目7-1
メイカーズピア セントラルパーク

入場
無料

主催
伝統万博実行委員会(粋響株式会社 代表 佐野翔平)

詳細
伝統万博2025は、日本の伝統文化体験型イベントです。国内外の来場者が伝統工芸の魅力に触れる場として注目されています。
会場では、陶磁器や漆器、染織など幅広い分野が紹介されるほか、実演やワークショップ、工芸品の販売も行われます。
愛知は瀬戸焼や常滑焼の産地として知られ、地域文化と全国の工芸が融合する展示構成が特徴です。
世界に向けた工芸の発信拠点として、観光・産業の両面から期待されています。

JAPAN CRAFT EXPO2025(大阪)

出典:一般社団法人日本工芸産地協会

開催概要

開催日時
2025年
6月16日(月)09:00~21:00
6月17日(火)09:00~21:00
6月18日(水)09:00~18:00

開催場所
2025年日本国際博覧会
大阪・関西万博
EXPOメッセ「WASSE」

内容概要
日本全国の工芸産地の体験、実演
日本全国の工芸品の販売

主催
一般社団法人日本工芸産地協会
読売新聞社

詳細
JAPAN CRAFT EXPOは、日本工芸産地協会と読売新聞社が主催する体験型博覧会です。
2025年は大阪・関西万博の会期中に開催され、万博会場内の「WASSE」エリアを舞台に、全国20社の工芸ブランドと3団体が出展しました。
陶磁器、漆器、織物、木工など多彩な伝統工芸品の展示即売に加え、職人による実演や来場者参加型ワークショップを通して、工芸の「つくる」「みる」「買う」を一体で体験できます。
万博来場者を含む一般消費者や海外からの観光客が多数訪れ、日本の伝統工芸を五感で楽しむ貴重な場となりました。

第72回日本伝統工芸展(全国各地)

出典:公益社団法人 日本工芸会

開催概要

開催日時
2025年9月3日(水)〜9月15日(月・祝)
午前10時〜午後7時[最終日午後5時終了]

場所
日本橋三越本店 本館7階 催物会場

料金
入場無料

日本伝統工芸展は、日本工芸会が主催する最も権威ある公募展で、無形文化財保持者から若手作家まで幅広い作品が展示されます。
d陶芸、染織、漆芸、金工、人形、木竹工、諸工芸の7分野から公募作品1,128点より厳正な鑑査を経て選ばれた入選作と重要無形文化財保持者(人間国宝)の最新作を含む約550点が一堂に集結し、その技術水準と芸術性の高さで工芸ファンを魅了しています。
東京展(日本橋三越本店:9月3日〜15日)を皮切りに全国11会場を巡回する形式で、多くの来場者が工芸の現在地を直に体感できる貴重な機会です。
新作発表の場としても位置づけられ、コレクターや事業者にとっても必見の展覧会です。

まとめ

日本各地で開催される伝統工芸イベントは、単なる展示販売の場にとどまらず、作り手と使い手をつなぐ交流の舞台として大きな役割を果たしています。
有田陶器市や益子陶器市のような地域密着型から、日本伝統工芸展やKOUGEI EXPOのような全国規模の催しまで、それぞれに特色があり、訪れることで工芸文化の奥行きを体感できます。

掘り出し物探しや限定アイテムの購入、職人の実演や体験型プログラムは、コレクターにとっても観光客にとっても大きな魅力です。
2025年も全国で数多くのイベントが予定されており、旅や買い物を通じて伝統工芸の世界をより深く知る絶好の機会となるでしょう。

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日本の伝統工芸の魅力を世界に発信する専門家集団です。人間国宝や著名作家の作品、伝統技術の継承、最新の工芸トレンドまで、幅広い視点で日本の工芸文化を探求しています。「Kogei Japonica 工芸ジャポニカ」を通じて、伝統と革新が融合する新しい工芸の世界をご紹介し、日本の伝統文化の未来を世界とつなぐ架け橋として活動を行っています。

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