輪島采色塗なか門
About Company
輪島の景色を、漆の彩りに。
輪島采色塗なか門(中門漆器店)は、石川県輪島市で上塗りと色漆の表現を追求する工房です。海、空、雲、夕陽、草木から着想を得たグラデーションと艶で、現代の食卓や暮らしに寄り添う輪島塗を制作しています。
上塗りから広がる、輪島塗の表現
昭和元年(1926年)創業の中門漆器店を受け継ぐ工房。四代目の中門博は、輪島塗の最終的な塗りの工程である「上塗り」を専門とする伝統工芸士です。
赤と黒のぼかしに加え、多彩な色漆を組み合わせる表現を研究。器の形や使い心地とともに、塗りそのものが生む奥行きや艶を大切にしています。
色と色の間に、自然の移ろいを描く
色漆は、調合だけでなく、塗膜の厚みや濃度、乾燥時の温度・湿度によっても表情が変わります。なか門では、こうした漆の性質を見極めながら、異なる色がなめらかにつながるグラデーションを生み出しています。
木地を使った器でありながら、ガラスを思わせる艶や透明感を感じさせる仕上がりも特徴。黒や朱の器だけにとどまらず、明るい色や柔らかな色調を通じて、漆器を使う場面を広げています。
色彩から選ぶ、四つのシリーズ
Shine|シャイニー
漆の輝きと色の移り変わりが印象的なシリーズ。カップや椀、酒器、盆など、食卓で光と艶を楽しむ器を展開しています。
Cloud|クラウド
輪島の海や空、雲など、自然の景色を器に重ねるシリーズ。カップ、ぐい呑み、花器、茶道具などに、色の層がつくる表情を取り入れています。
Akebono|曙
朱と黒のぼかしを生かしたシリーズ。伝統的な配色を、艶や色の深まりによって表現し、椀や酒器など日々使う器に仕上げています。
Irodori|彩
顔料を調合した色漆で、鮮やかな彩りを楽しむシリーズ。色彩を生かしたカップやデザートカップなどを通じて、暮らしの中で漆に親しむきっかけを提案しています。
画像:采色塗なか門 公式サイト掲載のシリーズビジュアル
職人の色見本から生まれた「Pallet」
2025年に発表された「Pallet(パレット)」は、職人が新しい表現を試すときの色見本から着想したシリーズです。大小のプレートとココットを展開し、器の上に重なる色を楽しめる形にしています。
コンセントの能登半島地震復興支援プロジェクトを通じて、商品開発やPRツール制作の協力を受けて誕生しました。なか門の塗りの技術とデザインの対話から、食卓に向けた新しい表現を探る取り組みです。
上塗りに触れ、工房を知る
公式サイトでは、初回にパネルへ漆を塗る上塗り体験を案内しています。職人の仕事に触れ、色漆の表現を知る入り口となるプログラムです。実施日や受け入れ状況は、予約時に工房へご確認ください。
采色塗なか門の公式サイトで紹介されている動画
展示・協業に関する紹介
「Pallet」の商品開発と、デザインによる協力
開発協力を行ったコンセントによる紹介記事。工房との出会い、色見本からの着想、商品開発の背景が、作品や制作現場の写真とともに掲載されています。
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