*FUGA公式サイト:https://fugakyoto.jp/
*直営店「FUGA 京都嵐山」にて試着・購入可能
目次
千年の時を超えて蘇る、足元から始まる文化革命
京都・西陣の地で千年にわたって受け継がれてきた伝統工芸「西陣織」が、現代のライフスタイルに新たな息吹を吹き込んでいます。
株式会社さくらが2025年7月に立ち上げた革新的なスニーカーブランド「FUGA(フーガ)」は、伝統と革新、文化と機能が交差する”融合(フュージョン)”をブランドの核に据え、唯一無二のフットウェア体験を提供しています。
「日本を履く」という新たな体験
「FUGA」の一足には、京都の空気と職人の魂が織り込まれています。
歩くたびに感じるのは、日常に寄り添う「日本」の息吹。
まさに── 「日本を履く」。その足元から、あなたの日常に、静かで力強い日本の美が宿りますという同ブランドのコンセプトは、単なる履物を超えた文化的価値を提案しています。
伝統工芸素材が生み出す圧倒的な存在感
金襴(きんらん)——武具から現代へ受け継がれる華麗な美
FUGAのシューズアッパーには、京都の伴戸商店から仕入れた伝統的な「金襴」を使用しています。
この高級織物は、かつて武具や能装束などに用いられてきた歴史を持ちます。
絹糸や金銀糸を用いて立体的で華やかな文様を織り出すのが特徴で、その製造工程には驚くべき職人技が込められています。
伴戸商店では、1台の織り機で1日に約30mのみの製織という、極めて丁寧な工程で製造されています。
注文から完成まで約3か月を要する工程は以下の通りです:
- 1. 染色 – 色彩の基盤を作る繊細な作業
- 2. 整経 – 経糸のロールを用意し、織機にセッティング
- 3. 製織 – 職人の手による一糸一糸の織り上げ
- 4. 整理 – のり付けや検反作業による品質確保
各工程を専門職人が分業で担当することで、比類なき品質が保たれています。
そして最も特筆すべきは、一反ごとに異なる表情を持つ金襴の特性により、柄の出方が一足一足異なり、すべてが世界にひとつだけの一品となることです。
京くみひも——平安時代から続く美の系譜
靴紐には「京くみひも」を採用しています。
この技法は平安時代から伝わる組紐の伝統技術で、着物の帯締めや茶道具の装飾などに用いられてきた歴史を持ちます。
細かな糸を何十本も組み合わせて作ることで、丈夫さとしなやかさを兼ね備え、独特の光沢と色彩が生まれます。
数本から数十本の糸を交差させながら丁寧に組み上げることで、表面には深い陰影と立体感のある美しい組み目が浮かび上がります。
この京くみひもが、足元に静かな存在感を添えています。
ブランドコンセプト「風雅」と革新の融合
「FUGA」という名称には、深い意味が込められています。
一つは日本の美意識を象徴する言葉「風雅」です。風雅とは、自然や季節、心の奥にある静けさを感じる、日本独特の美学です。
もう一つは、4つの英単語の頭文字です:
- Fusion(融合) – 伝統と現代の調和
- Unique(独自性) – 世界に一つだけの価値
- Generation(世代)× Great(素晴らしい) – 世代を超える普遍的価値
- Authenticity(真の価値)× Amazing(驚くような) – 本物だけが持つ驚きの体験
つまりFUGAとは、「伝統と革新を融合させ、世代を超えて伝える、真の美しさ」を意味する名前なのです。
3つのモデルが提案する多様なライフスタイル
Easy in(40,700円)- 日常に溶け込む和の美意識
手を使わずに”すっと”履ける設計が最大の特長で、柔らかく設計されたかかと部分により、足を差し込む動作が驚くほどスムーズです。
忙しい現代人の日常に寄り添う機能性と、上質な和の美意識を両立しています。
Standard(41,800円)- 万能性を極めたクラシックモデル
細すぎず、厚すぎない──絶妙なバランスで設計されたフォルムは、街歩きから旅先での散策、ビジネスカジュアルまで、シーンを選ばず活躍します。
FUGAを初めて手にする方にも、その魅力をまっすぐに伝える一足となっています。
RGS(46,200円)- 推進力と美しさの究極の融合
弓なりに設計されたソールが、足の動きにしなやかに寄り添い、まるで導かれるような自然な歩行感をもたらします。
着地時の衝撃を吸収しながら、そのエネルギーを次の一歩への推進力に変換する革新的な設計です。
機能性を支える世界基準の技術
全モデルには、登山・スキー・ランニングなど過酷な環境で実績を誇る、イタリアVibram(ビブラム)社の「MEGA GRIP」ソールを採用しています。
優れたグリップ力と柔軟性が、あらゆるシーンで快適な歩行をサポートしています。
京都・嵐山に誕生した聖地
京都・嵐山にブランド初となる直営店「FUGA 京都嵐山」が7月12日(土)にオープンしました。
観光客と地元の人々が行き交うこの特別な場所で、伝統工芸の美しさに触れ、履き、歩くという、FUGAならではの体験を提供しています。
店舗情報
- 名称:直営店「FUGA 京都嵐山」
- 住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺造路町20-24
- 営業時間:10:00~18:00
- FUGA公式サイト:https://fugakyoto.jp/
- Instagram:@fuga_kyoto
伝統工芸の未来を切り拓く革新的な挑戦
時代の変化とともに、日本の手仕事や文化は姿を消しつつあります。
継承する人が減るなかで、その美しさや技術が忘れられていくのは、あまりにも惜しいという危機感から生まれたFUGAです。
伝統は、ただ「守る」だけではなく、「活かす」ことでこそ生き続けるという哲学のもと、現代のライフスタイルに不可欠な「スニーカー」という舞台に、日本の伝統素材や技法を融合させた全く新しい価値を創出しています。
まとめ – 足元から始まる文化ルネサンス
FUGAが提案するのは、単なるファッションアイテムではありません。
それは伝統工芸でありながら、常に時代とともに進化し続けてきた西陣織の新たな可能性を示す、文化的な革新です。
一目見た瞬間から心を鷲掴みにする鮮烈なデザインと、千年の時を超えて受け継がれてきた職人技の融合は、現代人の足元から新たな美学を発信しています。
「唯一無二を、踏み出そう」——FUGAのこのメッセージは、伝統工芸の未来への確かな一歩を示しています。
京都の静寂な美意識を現代に蘇らせ、世界へと発信するこのブランドは、日本の伝統工芸界における新たなマイルストーンとなるでしょう。