Close Menu
工芸ジャポニカ工芸ジャポニカ
  • メディアトップ
  • 新着記事
    • 人気記事
    • PR記事
  • テーマ
    • イベント
    • 工芸入門
    • トレンド・ミーム
    • ランキング
    • 人間国宝
    • 伝統工芸品
    • 伝統技術
    • 伝承遊び
    • アート投資ビジネス
  • 用語全集
  • 企業担当者の方へ
  • 工芸作家の方へ

メールマガジン登録

最新のコンテンツ情報を定期的にお届けいたします。

工芸ジャポニカ工芸ジャポニカ
  • メディアトップ
  • 新着記事
    • 人気記事
    • PR記事
  • テーマ
    • イベント
    • 工芸入門
    • トレンド・ミーム
    • ランキング
    • 人間国宝
    • 伝統工芸品
    • 伝統技術
    • 伝承遊び
    • アート投資ビジネス
  • 用語全集
企業担当者の方へ 工芸作家の方へ
EN
EN
工芸ジャポニカ工芸ジャポニカ
Home»PR»飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート|“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験

飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート|“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験

2026年5月3日Updated:2026年5月3日 PR 伝統工芸イベント 10 Views
Share Facebook Twitter Pinterest LinkedIn Telegram
公式フォロー
Google News Instagram Pinterest YouTube TikTok X (Twitter)
飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート|“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験

日本の伝統工芸を「見る」だけでなく、旅の時間の中で「共に過ごす」ことができる場所が、海の上にあります。

横浜港を母港に、日本各地を巡るクルーズ客船「飛鳥III」。
郵船クルーズ株式会社が2025年に送り出した34年ぶりの新造客船であり、工芸ジャポニカとしてこの船に注目する理由は、船内空間の随所に日本の工芸・アートが組み込まれている点にあります。

この記事では、日本の伝統工芸に関心を持つ国内外の旅行者に向けて、飛鳥IIIの船内アート・工芸コレクション、公益社団法人日本工芸会との連携、そして実際に乗船するための情報を、工芸専門メディアの視点から整理してお届けします。

目次

  • 飛鳥IIIとは?日本を海から巡るラグジュアリークルーズ
    • 飛鳥IIIの基本情報
    • “豪華客船”ではなく、“日本文化を滞在する場所”として見る
  • 飛鳥IIIは“浮かぶ美術館”:船内に広がる日本工芸とアート
    • 室瀬和美「耀光耀瑛(ようこうようえい)」:アスカプラザを彩る漆芸大作
    • 「海游(かいゆう)」:室瀬和美、山岸一男、若手作家による協働作品
    • 千住博、平松礼二、田村能里子らによる船内アート
  • 日本工芸会 × 飛鳥クルーズ:船上で日本の至美を伝える取り組み
    • 人間国宝を中心とした日本工芸の船上展示
    • 寄港地でも工芸と出会う旅へ
  • 客室・ラウンジ・ダイニングで体感する「工芸のある暮らし」
    • 作品を“見に行く”のではなく、作品のある空間で過ごす
    • 海・光・時間によって変化する鑑賞体験
    • 工芸メディアとして見る、飛鳥IIIのラグジュアリー性
  • 外国人旅行者にとって飛鳥IIIが魅力的な理由
    • 日本文化を効率よく、深く体験できる
    • 向いている旅行者:富裕層、文化旅行者、リピーター、記念旅行
    • 予約前に確認したいポイント
  • Voyage Japan with AsukaIIIから相談・予約する方法
    • インバウンド向けグローバルサイトの役割
    • 問い合わせ前に準備したい情報
  • まとめ

飛鳥IIIとは?日本を海から巡るラグジュアリークルーズ

飛鳥IIIは「移動のための船」ではありません。人間国宝が監修・制作に関わる作品と同じ空間で一日を始め、漆芸(しつげい)の大壁面作品が鎮座するアスカプラザを通り、航跡を眺めながら夜を過ごす——それが飛鳥IIIという場所です。

工芸を博物館で鑑賞するとき、私たちは「展示物の前に立つ訪問者」です。しかし飛鳥IIIでは、その関係が逆転します。作品のほうが、旅人の生活空間の中に溶け込んでいる。まさに「工芸を暮らす体験」ができるのです。

飛鳥IIIの基本情報

飛鳥IIIは、郵船クルーズ株式会社(1989年設立)が運航するクルーズ客船です。2025年4月にドイツのマイヤー造船所(Meyer Werft)で竣工し、同年7月に横浜港にて就航セレモニーが行われました。初代「飛鳥」の就航から数えると、34年ぶりの新造船となります。

飛鳥III|飛鳥クルーズ公式サイト
飛鳥III|飛鳥クルーズ公式サイト

飛鳥クルーズ公式情報によれば、飛鳥IIIは総トン数52,265GT、全長230m、乗客数740名、乗組員数約470名、客室数381室を備えるクルーズ客船です。客室はすべて海側バルコニー付きで、6つのレストランや多彩なラウンジ、ギャラリーカフェなどを擁しています。

乗客数740名に対し、乗組員数は約470名。
数字を見るだけでも、きめ細かなサービス提供を意識した船であることがうかがえます。一人ひとりへの目配りを大切にする「和のおもてなし」の思想が、船のスケール設計そのものに反映されています。

“豪華客船”ではなく、“日本文化を滞在する場所”として見る

飛鳥IIIの魅力を語るとき、「豪華」という言葉は半分しか正確ではないと私は感じています。

確かに設備は上質です。しかし、この船が他のラグジュアリークルーズと決定的に異なるのは、「日本であること」を船内の隅々まで意識的に選び取っている点です。空間の設計思想、食材へのこだわり、そして何より、船内を満たすアートと工芸の文脈——それらが重なり合い、「日本の美意識とともにある時間」を形成しています。

工芸ジャポニカとして飛鳥IIIに注目するのは、この理由からです。
鑑賞の旅ではなく、日本の手しごとが当たり前のように存在する生活空間として、この船をご覧いただきたいと思います。

飛鳥IIIは“浮かぶ美術館”:船内に広がる日本工芸とアート

飛鳥IIIの船内には、130点を超えるオリジナル作品が展示・配置されています。日本画、漆芸、書、写真、アクリル画——ジャンルは多岐にわたりますが、共通するのは「日本を代表する作家たちによる、この船のための作品である」という点です。

アンカー・インフィニット株式会社が運営する飛鳥IIIグローバル向け予約サイト「Voyage Japan with AsukaIII」では、この船を「A Floating Art Museum(浮かぶ美術館)」と表現しており、2名の人間国宝を含む作家陣の作品が空間に織り込まれていると紹介されています。
(参照:Art & Kogei|Voyage Japan with AsukaIII)

美術館と違うのは、作品の前に「鑑賞のための時間」を設けなくていいことです。食事をしながら、廊下を歩きながら、ラウンジでくつろぎながら、作品と偶発的に出会い続ける。そのような「アート動線」が、飛鳥IIIという空間の本質だと私は考えています。

室瀬和美「耀光耀瑛(ようこうようえい)」:アスカプラザを彩る漆芸大作

室瀬和美「耀光耀瑛(ようこうようえい)」
A Floating Art Museum|Anchor Infinite Co.

飛鳥IIIのアートコレクションの中心に位置するのが、人間国宝・室瀬和美(むろせ かずみ)氏による漆芸壁面作品「耀光耀瑛(ようこうようえい)」です。英語では “Radiant Light, Radiant Brilliance” と紹介されています。

展示場所は3層吹き抜けのメインアトリウム「アスカプラザ(Asuka Plaza)」。高さ約8.8m、幅3mという大作で、天空から注ぐ光と海面に映り込む光の情景を、蒔絵(まきえ)と螺鈿(らでん)の技法によって表現した作品です。乗船すれば、乗降動線の中で必ず出会う、この船を象徴するランドマーク的な存在といえます。
(参照:飛鳥III × アートコレクション)

工芸を日常的に追う者として、この作品で最も注目するのはその「設置環境」です。美術館の白壁でなく、人々が行き交うパブリックスペースに、漆芸の最高峰が据えられている。鑑賞者が作品の前で静止するのではなく、作品のほうが人の流れを受け止めているような存在感があります。

蒔絵(Maki-e)と螺鈿(Raden)とは何か

蒔絵(まきえ/Maki-e)とは、漆を塗った面に金粉・銀粉などを蒔(ま)いて文様を描く、日本固有の漆芸技法です。平安時代にはすでに宮廷の調度品に用いられており、日本が世界に誇る装飾技術のひとつです。研磨や重ね塗りを繰り返す工程には職人の長年の感覚が不可欠で、金属や木、陶器では出せない「漆ならではの表情」があります。

kogei-japonica.com/media
蒔絵の魅力や歴史とは?その起源から技法の種類、制作過程まで詳しく解説
https://kogei-japonica.com/media/crafts/maki-e/
蒔絵(まきえ)は、日本の漆芸技術の中でも最も高い芸術性を誇る技法のひとつです。その歴史は平安時代にまでさかのぼり、器物や装飾品に金や銀などの金属粉を蒔いて模様を描くことで、華やかで繊細な美しさを表現します。本記事では、蒔絵の起源や歴史的背景から、さまざまな技法の種類、そして職人たちが手掛ける制作過程までを詳しく解説します。蒔絵とは?日本が誇る伝統技術の基本 蒔絵は、日本が世界に誇る伝統的な漆芸技術の一つです。器物や装飾品の表面に漆で描かれた模様に金や銀、貝粉などを蒔き、美しい装飾を施します。...

螺鈿(らでん/Raden)は、アワビや夜光貝などの貝殻を薄く削り、漆面や木地に貼り込んで光沢を持たせる技法です。光の角度によって色が変化する虹彩が特徴で、同じ作品でも時間帯や照明によって全く異なる表情を見せます。光が刻々と変化する船上という環境との親和性は、陸上の展示室では得られない体験をもたらします。

kogei-japonica.com/media
光を操る工芸・螺鈿(らでん)とは?歴史・素材・制作工程・鑑賞ポイントまで徹底解説
https://kogei-japonica.com/media/crafts/raden-zaiku/
「螺鈿(らでん)」は、夜光貝やアワビなどの貝殻を細工し、漆器や家具に象嵌(ぞうがん)してきた日本の伝統工芸です。光を受ける角度によって七色に輝く装飾は、古来より人々を魅了し、宮廷文化や茶の湯の道具にも取り入れられてきました。しかし、その美しさの背後には素材選びや高度な技術、さらに長い歴史が息づいています。この記事では、螺鈿の歴史や素材、制作工程から鑑賞のポイントまでを整理し、光を操る工芸の魅力を徹底的に解説します。光を操る工芸「螺鈿」とは?螺鈿(らでん)は、貝殻の内側にある真珠層を薄く削り取...

「海游(かいゆう)」:室瀬和美、山岸一男、若手作家による協働作品

「海游(かいゆう)」:室瀬和美、山岸一男、若手作家による協働作品
A Floating Art Museum|Anchor Infinite Co.

飛鳥IIIのアートコレクションの中で、工芸の「継承」という側面を最も力強く体現しているのが「海游(Kaiyu)」です。

展示場所は、割烹料理「海彦(うみひこ/Umihiko)」。飛鳥III × アートコレクション公式サイトに掲載された情報によれば、原画・監修を人間国宝・室瀬和美氏、沈金(ちんきん)の技術指導を人間国宝・山岸一男(やまぎし かずお)氏が担い、加飾表現の制作には公益社団法人日本工芸会に所属する若手正会員が参加しています。
(参照:海游 – 山岸一男|飛鳥III × アートコレクション)

大海原のうねりを乗り越え、静かな港へと入る船から見る波の移ろい——左から右へ、荒波から凪(なぎ)へと変化していく構図は、この船で旅する人々の心理的な旅程とも重なります。

山岸一男氏は、2018年に重要無形文化財「沈金」保持者(人間国宝)に認定され、2025年春には旭日小綬章(文化財保護功労)を受章した漆芸家です。石川県輪島を拠点とし、輪島塗の伝統に根ざした技術を磨き続けた第一人者です。

二人の人間国宝が監修・指導し、日本工芸会の若手が技術を持ち寄って一作品を完成させる——こうした制作形態は、通常の展覧会出品作品では起こりえません。飛鳥IIIというプロジェクトが、工芸界に新しい協働の機会を生み出した事例として、貴重な作品となっています。

螺鈿(Raden)・蒟醤(Kinma)・蒔絵(Maki-e)・沈金(Chinkin)

「海游」に用いられた4つの漆芸技法を、簡潔に整理します。

螺鈿(らでん/Raden)は前述のとおり、貝殻の光沢を漆面に組み込む技法です。

蒟醤(きんま/Kinma)は、漆面に文様を彫り込み、そこに色漆(いろうるし)を埋め込んで研ぎ出す技法で、タイ・ミャンマー方面からもたらされた技法が日本の漆芸と融合したものです。「截金(きりかね)」とは全く異なる技法であり、混同には注意が必要です。截金は金箔を細く切って貼る技法であり、起源も工程も「蒟醤」とは別物です。

蒔絵(まきえ/Maki-e)は前述のとおり、金銀粉を漆面に蒔く技法です。

沈金(ちんきん/Chinkin)は、漆の表面に鑿(のみ)や刀で文様を彫り、そこに金箔・金粉を埋め込む技法です。輪島塗を代表する加飾技術のひとつで、山岸一男氏が技術指導者として知られています。

4技法が一作品に共存するという事実は、工芸的に見ると極めて異例です。通常、漆芸家は特定の技法に専門化して修行を積みます。それぞれの専門家が一作品に参加するこの形式は、飛鳥IIIが日本工芸会との深い連携の上に成立していることを示しています。

千住博、平松礼二、田村能里子らによる船内アート

工芸以外のジャンルでも、飛鳥IIIには日本を代表する作家の作品が並びます。

日本芸術院会員・千住博(せんじゅ ひろし)氏「Waterfall on Colors」
Waterfall on Colors|飛鳥Ⅲ × アートコレクション

ギャラリーカフェには、日本芸術院会員・千住博(せんじゅ ひろし)氏の「Waterfall on Colors」が設置されています。滝シリーズで知られる千住氏が「滝の裏側から外を見る」という視点に転換した作品で、外の世界の多様性を鮮やかな色彩で表現しています。

日本画家・平松礼二(ひらまつ れいじ)氏
モネの池・蝶々|飛鳥Ⅲ × アートコレクション

ノブレス(Noblesse)をはじめとする空間には、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ(Chevalier of the Ordre des Arts et des Lettres)受章の日本画家・平松礼二(ひらまつ れいじ)氏による「モネの池・蝶々」をはじめとする作品群が配置されています。モネの印象派を日本画の技法で再構成するという独自の美学が貫かれています。

田村能里子(たむら のりこ)氏
四季のミューズ|飛鳥Ⅲ × アートコレクション

フォーシーズン・ダイニングルームには、田村能里子(たむら のりこ)氏による「四季のミューズ」4点が壁面を飾ります。食事の場と絵画が一体化した空間は、「食と美術を体験する」という飛鳥IIIならではの日常を象徴しています。

日本工芸会 × 飛鳥クルーズ:船上で日本の至美を伝える取り組み

飛鳥IIIと工芸の関係は、インテリア演出にとどまりません。公益社団法人日本工芸会と郵船クルーズ株式会社は、正式なコラボレーション関係にあります。

工芸ジャポニカの飛鳥クルーズ紹介ページでもお伝えしているとおり、日本工芸会は重要無形文化財保持者(人間国宝)を中心とした工芸作家・技術者で組織された公益法人であり、飛鳥クルーズとのコラボレーションを通じて、船上での作品鑑賞と寄港地での工芸体験を連動させた文化発信を行っています。

人間国宝を中心とした日本工芸の船上展示

「人間国宝の作品を実際に見る機会を持つ旅行者は、国内外を問わず、ほとんどいない」というのが現実です。公開展覧会に出品されることはあっても、それは期間限定であり、特定の場所まで足を運ぶ必要があります。

飛鳥IIIは、その状況を変えます。人間国宝・室瀬和美氏による作品「耀光耀瑛」や、室瀬氏・山岸一男氏が監修・技術指導に関わった協働作品「海游」が、パブリックスペースに展示・配置されています。乗船すれば、朝でも夜でも、旅の途中でふとその作品と向き合うことができます。

権威づけとしてではなく、「技術継承の生きた現場」として人間国宝の仕事を体験できる場所——飛鳥IIIはその意味で、工芸の振興と普及に対して具体的に貢献している場所です。

寄港地でも工芸と出会う旅へ

飛鳥IIIの旅が優れているのは、船内にとどまらない点にもあります。飛鳥クルーズは、船上での作品鑑賞とあわせて、寄港地でその土地の工芸作品に触れるさまざまな催しを案内しています。

寄港地によっては、地域の工芸産地や文化資源と組み合わせた旅程を検討できる可能性があります。ただし、実際の寄港地観光ツアーの内容はクルーズごとに異なるため、事前に公式サイトまたは取扱旅行会社で確認することをお勧めします。

工芸の産地は、多くの場合、大都市圏からのアクセスが容易ではありません。飛鳥IIIの航路はその制約を解消する一つの選択肢となりうる点で、工芸旅行者にとって注目に値します。

客室・ラウンジ・ダイニングで体感する「工芸のある暮らし」

飛鳥III「アートラグジュアリー」
展示エリア|飛鳥Ⅲ × アートコレクション

飛鳥IIIという空間が特別なのは、作品鑑賞のために「立ち止まらなくていい」ことにあります。

移動の動線の中に作品があり、食事の場に絵画があり、ラウンジのソファに腰を下ろした先に工芸品がある。美術館とは異なる「生活の中での出会い」が積み重なることで、旅を終えるころには、工芸が「特別なもの」から「自分の日常に近いもの」へと感覚が変わっていることがあります。

作品を“見に行く”のではなく、作品のある空間で過ごす

博物館や美術館の鑑賞と、飛鳥IIIでの体験の根本的な違いは「モード」にあります。

博物館では、私たちは鑑賞モードで臨みます。説明パネルを読み、作品の前で立ち止まり、「理解する」ことを意識します。それは豊かな体験ですが、「緊張感のある場」でもあります。

飛鳥IIIでは違います。食事をして、会話をして、ぼんやりと海を眺めているうちに、視界の端に作品があります。翌日も同じ場所に同じ作品がある。7日間、あるいは23日間、その関係が続きます。繰り返し目にすることで、最初は気づかなかった細部が見えてくる。これは展覧会では起きにくい、「時間をかけた出会い」です。

海・光・時間によって変化する鑑賞体験

船上という環境は、作品の見え方にも直接影響します。

窓の外を流れる海の色は、朝・昼・夕・夜で変わります。螺鈿(らでん)のような光沢素材を用いた作品は、照明の変化によって色が変化し、同じ作品が別の表情を見せます。
飛鳥III × アートコレクションの公式サイトでも、作品が「航跡のきらめきや移ろう空模様と響き合いながら、その表情は刻一刻と変化する」と表現されています。

通常の美術展示では、照明を固定し、環境を管理することで作品を「保護」します。飛鳥IIIでは逆に、環境の変化を受け入れることで、作品が「生きて」見える瞬間があります。工芸は本来、生活の中で使われ、光を浴びて変化する素材でした。飛鳥IIIはその原点に近い体験を、現代の旅の文脈で提供しているとも言えます。

工芸メディアとして見る、飛鳥IIIのラグジュアリー性

飛鳥IIIの「ラグジュアリー」は、設備の豪華さとは異なる次元にあります。

人間国宝が関わる作品を船内空間に迎えること、日本工芸会と正式に連携すること、ドイツで建造した船でありながら船内の素材感に和の質感を選び取ること——それらは「高い予算があればできること」ではなく、「何を大切にするかという価値判断」によってのみ実現することです。

英語圏では「Quiet Luxury(静かな贅沢)」という言葉が注目されています。
ロゴを見せるのでも、価格を誇るのでもなく、素材・手仕事・空間の質によって成立する豊かさ。
飛鳥IIIが体現しているのは、まさにこの意味での贅沢です。そしてそれは、日本の伝統工芸が何百年もかけて磨いてきた価値観と、本質的に一致しています。

外国人旅行者にとって飛鳥IIIが魅力的な理由

日本の伝統工芸に関心を持つ海外の旅行者が、「どこへ行けばいいか」「何を見ればいいか」という問いに対して、飛鳥IIIは一つの明確な答えを提示しています。それは「この船に乗れば、日本工芸の文脈で設計された空間の中に、丸ごと入ることができる」というシンプルな事実です。

日本文化を効率よく、深く体験できる

日本旅行の計画には、多くの場合、ある種の複雑さが伴います。都市ごとに宿泊先を変え、新幹線や在来線を乗り継ぎ、観光スポットと食事と移動のスケジュールを組み合わせる作業が必要です。

飛鳥IIIはその構造を変えます。移動・滞在・食・文化体験のすべてが一体化しているため、スケジュール管理の負担なく日本各地に触れることができます。

特に、すでに東京・京都・大阪を訪れたことのある旅行者にとって、「次の日本旅行で何をするか」という問いへの答えとして、日本の海から国を見直す旅は説得力を持ちます。

向いている旅行者:富裕層、文化旅行者、リピーター、記念旅行

飛鳥IIIが特に向いている旅行者像を、率直に整理します。

日本のリピーターや文化体験を重視する旅行者に向いています。工芸・美術・建築・食など、日本文化の奥行きに関心のある方は、船内の作品や寄港地の文化資産を最大限に楽しめます。

ふたりの記念旅行や家族の節目旅行にも適しています。ウェディングアニバーサリー、退職記念、大きな人生の節目を祝う場として、この船はふさわしい密度の体験を提供します。

また、「旅を静かに楽しみたい」という志向を持つ旅行者にも合います。飛鳥IIIの空間は、読書、アートの鑑賞、波の音を聞くこと、静かな食事——そうした時間の質を大切にしています。

予約前に確認したいポイント

確認項目 概要
出発港と航路 横浜港を母港に、神戸・博多などを発着地とするクルーズも展開されています。
日数と料金 4日間から長期滞在まで、幅広い選択肢があります。日程と料金はプランごとに異なるため、オフィシャルサイトをご確認ください。
ドレスコード 日中はリラックスできる服装、夕刻(17:00頃)以降は船内のドレスコードはエレガントカジュアルとなります。
詳細は乗船案内・各クルーズの案内で確認してください。
レストランと寄港地観光 一部のレストランや寄港地観光ツアーは事前予約が必要です。乗船前に公式サイトや取扱旅行会社で確認することをお勧めします。

(参照:Cruises|Voyage Japan with AsukaIII / 飛鳥III 乗船インフォメーション|飛鳥クルーズ公式サイト)

Voyage Japan with AsukaIIIから相談・予約する方法

飛鳥IIIへの乗船を検討する海外旅行者に向けて、英語で情報を取得し、問い合わせ・予約を完結できる窓口が整備されています。

インバウンド向けグローバルサイトの役割

「Voyage Japan with AsukaIII(voyagejapanwitha3.com)」は、アンカー・インフィニット株式会社(Anchor Infinite Co., Ltd.)が運営する、飛鳥IIIのインバウンド向け予約サイトです。郵船クルーズ株式会社の認定代理店(受託旅行業者)として旅行予約ができます。

公式グローバルサイト:Voyage Japan with AsukaIII

問い合わせ前に準備したい情報

問い合わせをスムーズに進めるために、以下の情報をあらかじめ整理しておくと会話が早くなります。

  • 希望の乗船時期
  • 旅行人数(ひとり旅か、カップルか、家族か)
  • おおよその予算と希望する客室カテゴリー
  • 関心のあるテーマ(工芸・アート・自然・食・ウェルネスなど)
  • 希望する寄港地や航路のイメージ

ご相談がございましたら、工芸ジャポニカの以下お問い合わせフォームからお気軽にお申し付けください。

kogei-japonica.com
お問い合わせ
https://kogei-japonica.com/contact/
お問い合わせフォームです。セールスのご連絡は返信をしておりません。予めご了承ください。

まとめ

飛鳥IIIを一言で表すなら、「日本の美意識が生活空間として成立している特別な場所」です。

博物館では「鑑賞する側」として作品に向き合いますが、飛鳥IIIでは、人間国宝の仕事が宿る作品と同じ空間で朝を迎え、昼をすごし、夜を迎えます。工芸とは本来、「使われる中に宿る美」であったはずです。飛鳥IIIはその原点を、洋上という非日常の舞台で体現しています。

日本の伝統工芸を、博物館の外で出会いたいと思っている旅行者にとって、飛鳥IIIは今、もっとも誠実な答えのひとつを持っている場所だと、私は考えています。

本記事は、アンカー・インフィニット株式会社のプロジェクトに関連する記事として、工芸ジャポニカが掲載しています。記事中に記載している作品情報・船舶情報・料金は、公式サイトおよび関連する公式サイトの掲載情報をもとにしていますが、クルーズ料金・運航スケジュールは予告なく変更となる場合がございます。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。

フォロー フォロー フォロー フォロー フォロー
Share. Facebook Twitter Pinterest LinkedIn Telegram
Previous ArticleSamurai Coreとは何か?日本刀・玉鋼から読み解く美学トレンド
佐藤 誠一|Kogei Japonica 編集長
  • Website

日本の伝統文化の魅力を世界へ発信する専門メディア「Kogei Japonica」編集長。アート・メディア・テクノロジー領域を横断する専門家として、複数のデジタルメディアの統括や、国内外の芸術祭を支援するデジタルプロジェクトの責任者を務める。
最先端のAI・デジタル表現にも深く精通しており、「伝統工芸」と「テクノロジー」を掛け合わせることで、工芸のサステナビリティと新たな文化発信のあり方を推進。人間国宝から若手作家まで現代の工芸シーンにおける一次情報や現場でのリサーチを重んじ、独自の編集視点とメディア運営の知見を通して、日本の工芸文化の「今」を深く、分かりやすく伝えている。

関連記事

ヴェネチア・ビエンナーレ2026 日本館速報|Ei Arakawa-Nashを工芸の視点で読む

2026年4月30日

工芸品レンタルの実務ガイド|ホテル・オフィス・イベント導入の費用・保険・運用

2026年4月20日

京都の伝統工芸を“素材”から見つめ直す。新・京都学講座「素材をひらく―漆と染料で紡ぐ伝統工芸の世界」開催

2026年3月15日

工芸ジャポニカのご案内

工芸ジャポニカでは、日本の伝統工芸を軸に、工芸作家・企業・ギャラリー・ファンをつなぐ共創型プラットフォームとして、作家・作品・文化背景・共創事例に関する記事を継続的に発信しています。あわせて以下もご覧ください。

  • 法人・プロジェクトのご相談はこちら
  • 工芸作家登録はこちら

メールマガジン登録

最新のコンテンツ情報を定期的にお届けいたします。

PR

飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート|“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験

2026年5月3日

Samurai Coreとは何か?日本刀・玉鋼から読み解く美学トレンド

作家もの工芸品を買うには?真贋・来歴・購入先の見極め方【実務ガイド】

ヴェネチア・ビエンナーレ2026 日本館速報|Ei Arakawa-Nashを工芸の視点で読む

経産省2026年政策から読む伝統工芸の成長戦略|販路と連携の実務

工芸作家の収入となり方|副業・販路・独立までリアルに解説

折り紙の歴史をひもとく|礼法・教育・宇宙工学まで広がる日本の文化技術

日本の染め物・染色技法を一覧で解説|種類・産地・特徴がわかる完全ガイド

工芸品レンタルの実務ガイド|ホテル・オフィス・イベント導入の費用・保険・運用

茶道入門ガイド|流派・作法・道具・体験を初心者向けに解説

Kogei Japonica

日本の伝統工芸・文化・工芸品を世界へ発信する情報プラットフォーム

「工芸ジャポニカメディア」は、日本の伝統工芸や文化の魅力を国内外に発信する情報メディアです。
人間国宝をはじめとする著名作家や若手工芸作家の作品紹介、伝統技術の解説、工芸産地の歴史、イベント・展覧会情報、最新トレンドやインタビューなど、多角的な視点から日本の手しごとの価値と未来を伝えます。

メディアを通じて、世界と日本の伝統工芸をつなぐハブとして、伝統文化の継承と発展を支えるプラットフォームを目指しています。

メニュー
  • ホーム
  • 企業一覧
  • 工芸作家一覧
  • 体験一覧
  • お知らせ
  • メディア
  • 企業担当者の方へ
  • 工芸作家の方へ
  • 広告掲載プラン
  • ご利用規約
  • プライバシーポリシー
  • 運営会社
  • メールマガジン登録
  • お問い合わせ
コミュニティ
  • LINE
  • Instagram
  • Pinterest
  • YouTube
  • TikTok
  • X
  • Facebook
© 2026 ARTerrace inc. All Rights Reserved.

当サイト記載内容の無断転載・無断使用を禁じます。
This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

  • LINE
  • Instagram
  • Pinterest
  • YouTube
  • TikTok
  • X
  • Facebook

キーワードを入力後、Enterキーを押して検索してください。