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	<title>伝統工芸イベント | 工芸ジャポニカ</title>
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	<lastBuildDate>Tue, 28 Jul 2026 05:57:52 +0000</lastBuildDate>
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	<title>伝統工芸イベント | 工芸ジャポニカ</title>
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	<item>
		<title>ガレはガラス作家だけではない｜陶芸・ジャポニスム・工房経営</title>
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		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 28 Jul 2026 05:57:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>「エミール・ガレ」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、植物や昆虫を幻想的に表したガラスの花器ではないでしょうか。 その理解は間違いではありません。しかし、ガレの仕事をガラスだけで捉えると、陶芸や木工家具、さらに複数の製 [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>「エミール・ガレ」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは、植物や昆虫を幻想的に表したガラスの花器ではないでしょうか。</p>
<p>その理解は間違いではありません。しかし、ガレの仕事をガラスだけで捉えると、陶芸や木工家具、さらに複数の製造拠点と職人を結んだガレ商会の存在が見えにくくなります。</p>
<div class="box3">
<p><b>エミール・ガレは、ガラスだけでなく陶芸や木工家具も展開し、素材を横断して自然観やジャポニスムを表現した工芸家・実業家です。</b></p>
</div>
<p>ガレは1863年、17歳頃から父の事業を手伝い、陶器のデザインを始めました。後に国際的な名声を確立するガラス制作よりも早く、陶芸はガレの造形活動の出発点に近い位置にあったのです。</p>
<p>2026年7月11日から9月23日まで、茨城県陶芸美術館では企画展「ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界」が開催されています。本記事では、この展覧会を入口として、ガレの陶芸とガラスの違い、ジャポニスムの現れ方、ガレ商会の制作体制、陶芸活動が縮小した背景を整理します。</p>
<h2>エミール・ガレは陶芸家でもあった――もう一つの顔とは？</h2>
<div style="max-width:300px; margin:0 auto 15px;"><iframe width="444" height="789" src="https://www.youtube.com/embed/D2Gx_3VfxnA" title="エミール・ガレの没後120年を記念した展覧会" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div>
<p><b>エミール・ガレ（1846～1904）は、ガラス作家として名声を得る以前から陶器のデザインに携わり、その後も陶芸、ガラス、木工家具を横断して活動しました。</b></p>
<p>ガレの父シャルルは、ナンシーを拠点に高級陶器とガラス器の事業を営んでいました。ただし、すべてを自社工場で一貫製造していたわけではありません。サントリー美術館の公式解説によると、父シャルルは各地の製造所に制作を委託し、自社製品として仕上げていました。</p>
<p>ガレは1863年から父の事業を手伝って陶器のデザインを始め、1866～67年にはマイゼンタールでガラス製造を学びました。したがって、陶芸を終えてからガラスへ完全に移行したという単純な順序ではなく、一定期間は複数の素材を並行して探究していたと考えるのが適切です。<br />（参照：<a href="https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_3/display.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ 展示構成｜サントリー美術館</a>）</p>
<p>また、ガレの名を冠した作品について、本人が原料の準備から成形、焼成、装飾、仕上げまで、すべて一人で担当したと考えるのは正確ではありません。ガレ本人の構想や意匠に加え、商会に関わった職人や外部の製造所による仕事を含めて捉える必要があります。</p>
<p>ガレの陶芸とは、単に「ガラス作家が作った珍しい陶器」ではありません。形、表面、彩色、図像を通して、後のガラスや家具にもつながる自然観と造形思考を確かめられる重要な作品群です。</p>
<h3>茨城県陶芸美術館「ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界」展の概要</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/q9ADMnjemw0?si=8En1lY5kkYO03Yh6" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>2026年の「ガレの陶芸II」は、2020年に開催された第1弾とは異なる約120点を紹介する展覧会です。</b></p>
<p>展覧会では、ガレ商会のロングセラーだった猫形の置物、『北斎漫画』を引用した作品、万国博覧会への出品作などが紹介されます。茨城県陶芸美術館の公式ウェブページでは「約120点」、公式プレス資料では「121点」と記載されているため、本記事では「約120点」と表記します。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>展覧会名</td>
<td>ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界</td>
</tr>
<tr>
<td>会期</td>
<td>2026年7月11日（土）～9月23日（水・祝）</td>
</tr>
<tr>
<td>会場</td>
<td>茨城県陶芸美術館 地下1階企画展示室</td>
</tr>
<tr>
<td>開館時間</td>
<td>9時30分～17時。入場は16時30分まで</td>
</tr>
<tr>
<td>休館日</td>
<td>毎週月曜日。ただし7月20日、9月21日は開館。7月21日は休館</td>
</tr>
<tr>
<td>一般観覧料</td>
<td>950円。20名以上の団体は770円</td>
</tr>
<tr>
<td>満70歳以上</td>
<td>470円。団体は380円</td>
</tr>
<tr>
<td>高校生等</td>
<td>710円。団体は590円</td>
</tr>
<tr>
<td>小中学生</td>
<td>360円。団体は290円</td>
</tr>
<tr>
<td>主催</td>
<td>茨城県陶芸美術館</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>7月11日、18日、8月29日、9月5日、12日、19日は高校生以下の入館が無料です。また、9月15日から21日までは満70歳以上の入館無料期間が設けられています。無料制度や割引の適用条件は、来館前に公式情報を確認してください。</p>
<p>会期中の9月20日には、ガレ研究者と担当学芸員によるクロストーク「ナンシーとその近郊、ガレの陶芸制作の現場から」も予定されています。作品だけでなく、ガレの活動拠点と制作背景まで知りたい人にとって注目したい関連企画です。<br />（参照：<a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=584" rel="noopener nofollow" target="_blank">企画展「ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界」｜茨城県陶芸美術館</a>）</p>
<h2>なぜ「ガレ＝ガラス作家」というイメージが固定されたのか？</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/XBSfzEAyoMc?si=KHSe3TnIujDBQNhR" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>ガレの陶芸が存在しなかったのではなく、後世の展覧会、収蔵、流通、出版でガラス作品が代表的に紹介されてきたことが、「ガレ＝ガラス」という認識を強めたと考えられます。</b></p>
<p>ガレは陶器、ガラス、家具を万国博覧会などへ出品し、国際的な評価を高めました。そのなかでも、光や色の層を生かしたガラス作品は視覚的な印象が強く、後世の美術館展覧会や作品紹介でも中心的に扱われてきました。</p>
<p>ただし、「万国博覧会でガラスが受賞したから、陶芸が忘れられた」と一つの理由だけで説明するのは適切ではありません。作品の現存状況、美術館の収集方針、市場での流通、研究の蓄積、写真や展示での見せやすさなど、複数の要因が作家像の形成に関係していると考えられます。</p>
<p>一例として、ヒューストン美術館の公開コレクションデータでは、エミール・ガレ名義の作品17点のうち、ガラスが13点、陶芸が3点、素描等が1点と登録されています。これは同館における収蔵構成を示すものであり、世界全体の評価や現存数を証明する数字ではありません。それでも、ガレのガラスが陶芸より多く収蔵・紹介される一例として参考になります。<br />（参照：<a href="https://emuseum.mfah.org/people/222/emile-galle/objects" rel="noopener nofollow" target="_blank">Works of Émile Gallé｜The Museum of Fine Arts, Houston</a>）</p>
<h3>万博での評価とメディア露出の偏り</h3>
<p>工芸家を紹介するとき、メディアや検索サービスは、その人物を短い肩書へ集約しがちです。「陶芸家」「ガラス作家」「染織家」といった呼称は理解の入口になる一方、複数素材や分業体制を持つ作家の全体像を狭くすることがあります。</p>
<p>ガレのガラス作品を中心とした展覧会が多く開催されてきたことも、一般的な作家像へ影響していると考えられます。一方、茨城県陶芸美術館では2020年に陶芸約90点を紹介する展覧会を開催し、2026年には作品を入れ替えた第2弾を企画しました。</p>
<p>この二つの展覧会は、ガレの陶芸が単発の珍品ではなく、複数回の企画展を構成できる広がりを持つことを示しています。<br />（参照：<a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=62" rel="noopener nofollow" target="_blank">ガレの陶芸―世紀末の煌めき 昆虫・植物・ジャポニスム―｜茨城県陶芸美術館</a>）</p>
<h2>ガレの陶芸作品とガラス作品、何が違うのか？</h2>
<p><b>陶芸では不透明な量感、器形、釉薬（ゆうやく）や彩色による表面が重要になり、ガラスでは透過光、反射光、色の層が大きな表現要素になります。</b></p>
<p>ガレの陶芸とガラスの違いは、単に原料が土かガラスかということではありません。同じ植物や昆虫、水辺の生物を扱っても、素材によって形と装飾の組み立て方が変わります。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>比較項目</th>
<th>陶芸作品</th>
<th>ガラス作品</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>主な素材と技法</td>
<td>施釉陶器やファイアンスを含む陶芸作品。個別の胎土、釉薬、彩色技法は作品ごとに異なる</td>
<td>被（き）せガラス、酸蝕彫りなどを組み合わせ、光と色の層を生かした表現を展開</td>
</tr>
<tr>
<td>光の働き</td>
<td>釉薬の光沢、金彩、表面の凹凸による反射と影</td>
<td>透過光、反射光、内部の色層によって見え方が変化</td>
</tr>
<tr>
<td>形態</td>
<td>器、植込鉢、蓋物、動物や虫をかたどった置物など</td>
<td>花器、器、照明など</td>
</tr>
<tr>
<td>自然表現</td>
<td>器の輪郭や量感そのものを植物・生物へ近づけられる</td>
<td>光、透明度、色の重なりによって水面や空気感を表せる</td>
</tr>
<tr>
<td>ジャポニスム</td>
<td>図像、構図、器形、表面装飾などに現れる</td>
<td>自然主題、構図、余白、色彩表現などに現れる</td>
</tr>
<tr>
<td>鑑賞時の注目点</td>
<td>量感、器形、釉薬、彩色、側面や背面の造形</td>
<td>光源、見る角度、色層、表面加工、透過と反射</td>
</tr>
<tr>
<td>紹介機会</td>
<td>2026年展の主な出品作には個人蔵が多く、まとまって比較できる機会は貴重</td>
<td>国内外の複数の美術館に収蔵され、展覧会や所蔵品情報で紹介される例が多い</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>ファイアンスは、一般に釉薬を施した陶器を指す言葉として使われますが、地域や所蔵館によって材質表記の範囲が異なる場合があります。ガレの陶芸全体を一つの技法だけで説明せず、個々の作品ラベルに記載された材質を確認することが大切です。</p>
<p>オルセー美術館は、ガレが1880年代末まで、まず陶芸で、続いてガラスで水生モチーフを装飾に用いたと解説しています。陶芸からガラスへ同じ図柄を機械的に移したのではなく、それぞれの素材に適した形へ変換していた点が重要です。<br />（参照：<a href="https://www.musee-orsay.fr/en/program/whats-on/exhibitions/presentation/hand-seaweed-and-shells-emile-galles-artistic-testament" rel="noopener nofollow" target="_blank">Hand With Seaweed and Shells, Emile Gallé’s Artistic Testament｜Musée d’Orsay</a>）</p>
<h2>ガレの陶芸にジャポニスムはどう表れているのか？</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/pvDvl0H0mnc?si=HdhB-nSZkZ7pl4mp&amp;start=103" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>ガレのジャポニスムは日本由来の図柄だけでなく、自然の切り取り方、非対称の構図、器形と装飾の関係にも表れています。</b></p>
<p>ジャポニスムとは、19世紀後半の欧米において、日本美術の図像、構図、造形、自然表現などが受容され、絵画、陶芸、ガラス、家具などへ再構成された現象です。</p>
<p>ガレは1867年のパリ万国博覧会で父シャルルの出品を手伝い、約半年間パリに滞在しました。同万博では多数の日本美術工芸品が紹介されています。1871年にはロンドンに滞在し、サウスケンジントン美術館、現在のヴィクトリア＆アルバート美術館を訪ね、アジアやオリエントの所蔵品を詳しく研究したと伝えられています。<br />（参照：<a href="https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_3/display.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ 展示構成｜サントリー美術館</a>）</p>
<p>ただし、ガレのジャポニスムを「日本の文様をまねた」とだけ説明するのは不十分です。入手できた図像資料を選び、器の曲面や用途に合わせて再配置し、フランスの装飾文化やガレ自身の自然観察と組み合わせる過程がありました。</p>
<h3>具体的な出品作品に見るモチーフの分析</h3>
<p>2026年展の主な出品作品には、「鉢 蜻蛉文」「皿 魚文」「壺 山水画文」「花器 菊形」「植込鉢 竹形」「蓋物 虫形」などがあります。</p>
<p>蜻蛉（とんぼ）、魚、菊、竹、虫は日本美術にも繰り返し登場するモチーフです。しかし、同じモチーフが使われているというだけで、すべてを日本美術の直接的な影響と断定することはできません。</p>
<p>例えば「壺 山水画文」という作品名からは東アジアの山水表現との関係が想起されますが、具体的な参照元や日本美術との直接的関係は、作品解説や展覧会図録で確認する必要があります。</p>
<p>一方、『北斎漫画』を引用した作品については、茨城県陶芸美術館の公式資料で出品が案内されています。会場では、北斎のどの図像が選ばれ、器の曲面や用途に合わせてどのように再構成されたのかに注目すると、単なる模倣ではないガレの編集的な判断が見えてきます。</p>
<p>また、ガレ商会のロングセラーだった猫形置物のように、日本美術との直接的な関係が明示されていない作品も並びます。すべてをジャポニスムで一括りにせず、作品ごとの図像、形、制作背景を分けて読むことが大切です。<br />（参照：<a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=584" rel="noopener nofollow" target="_blank">企画展「ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界」｜茨城県陶芸美術館</a>）</p>
<h4>用語解説ボックス</h4>
<div class="box3">
<p><b>ジャポニスム（Japonisme）</b></p>
<p>19世紀後半、日本の美術・工芸が欧米の芸術やデザインへ与えた影響と、その受容・再構成を指します。単なる日本風装飾だけを意味する言葉ではありません。</p>
<p><b>ファイアンス（faience）</b></p>
<p>釉薬を施した陶器を指す言葉として使われます。地域や所蔵館によって用法に幅があるため、個別作品の材質・技法は公式作品情報で確認する必要があります。</p>
<p><b>ナンシー派（École de Nancy）</b></p>
<p>19世紀末から20世紀初頭にフランス・ナンシーを中心に展開した芸術運動です。1901年に工芸産業地方同盟が結成され、ガレは初代会長を務めました。自然を重要な創作源とし、ガラス、家具、陶芸、建築などを横断しました。</p>
</div>
<h2>ガレはなぜ陶芸から手を引いたとされるのか？――工房経営という視点</h2>
<p><b>ガレの陶芸活動は1890年代に縮小したとされていますが、その理由を一つの経営判断として断定できる一次資料は、本記事で確認できていません。</b></p>
<p>ガラス部門の発展、陶芸作品の需要、製造委託先との関係、技術者や設備の配分など、複数の要因が関係した可能性があります。しかし、「経営資源をガラスへ集中させるために陶芸をやめた」と事実として言い切ることはできません。</p>
<p>確認できる作品情報を見ると、ヒューストン美術館が所蔵する3点のファイアンス皿には、1880～1892年という制作年代が付されています。一方、同館には1890年代以降のガラス作品が複数収蔵されています。これは一館の所蔵例にすぎませんが、ガレの制作において、後年ほどガラスの比重が大きくなったことを考える材料にはなります。<br />（参照：<a href="https://emuseum.mfah.org/people/222/emile-galle/objects" rel="noopener nofollow" target="_blank">Works of Émile Gallé｜The Museum of Fine Arts, Houston</a>）</p>
<div class="box3">
<p><b>工芸ジャポニカの見解</b></p>
<p>ガレが陶芸から距離を置いた背景を「失敗」か「戦略的撤退」かの二択にする必要はありません。確認できる事実と経営上の仮説を分け、複数の素材を扱う工房が何を残し、何を縮小したのかを見ること自体に意味があります。</p>
</div>
<h3>単一素材に集中することの経営上の意味</h3>
<p>現代の工芸事業でも、複数素材を維持するか、特定の技法へ集中するかは重要な経営判断です。</p>
<p>単一素材への集中には、技術を深めやすい、設備投資をまとめやすい、ブランドイメージが伝わりやすいといった利点があります。一方で、作家や工房が過去に取り組んだ異素材の仕事が見えにくくなり、後世の評価が代表素材だけに固定される可能性もあります。</p>
<p>2020年と2026年に茨城県陶芸美術館がガレの陶芸展を二度企画したことは、ガレの陶芸が改めて検討する価値を持つ作品群であることを示しています。ただし、二度の開催だけから、陶芸の再評価に長い時間が必要だったと断定することはできません。</p>
<p>現代の作家や工房にとって重要なのは、必ず複数素材を展開することではありません。自分たちの作家性が、特定の素材や技法にあるのか、それとも素材を越えて残る意匠、自然観、物語にあるのかを言葉にすることです。</p>
<p>展覧会や工芸ブランドを紹介する側にも、代表商品だけで作家像を固定しない姿勢が求められます。工芸ジャポニカでは、美術館・ギャラリーの展覧会、工芸とブランド経営、作家・工房との協業について、取材や日英での情報発信に関するご相談を受け付けています。</p>
<h2>「ガレの陶芸II」展はどこで、いつ、何を見られるのか？</h2>
<figure id="attachment_11102" aria-describedby="caption-attachment-11102" style="width: 1970px" class="wp-caption aligncenter"><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2.webp" alt="ガレはガラス作家だけではない｜陶芸・ジャポニスム・工房経営" width="1970" height="1374" class="size-full wp-image-11102" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2.webp 1970w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2-768x536.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2-1536x1071.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2-150x105.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2-450x314.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/emile-galle-ceramics_2-1200x837.webp 1200w" sizes="(max-width: 1970px) 100vw, 1970px" /><figcaption id="caption-attachment-11102" class="wp-caption-text"><a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=584" rel="noopener nofollow" target="_blank">企画展「ガレの陶芸Ⅱ 奇想と幻想の造形世界」<br />｜茨城県陶芸美術</a></figcaption></figure>
<p><b>展覧会は2026年7月11日から9月23日まで、茨城県笠間市の茨城県陶芸美術館で開催されています。</b></p>
<p>公共交通機関を利用する場合は、JR常磐線の友部駅、またはJR水戸線の笠間駅が主な起点です。公式案内では、上野駅から友部駅まで特急で約70分、友部駅からはかさま観光周遊バスを乗り継いで40～60分、またはタクシーで約15分と案内されています。</p>
<p>笠間駅からはタクシーで約5分、または路線バス・かさま観光周遊バスを利用できます。車の場合は、北関東自動車道の友部インターから約10分、笠間西インターから約15分です。駐車場は笠間芸術の森公園北駐車場の300台分を利用できます。</p>
<p>バスの時刻や乗り継ぎは変更される可能性があるため、来館当日に公式サイトで最新情報を確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=584" rel="noopener nofollow" target="_blank">企画展「ガレの陶芸II アクセス・交通案内」｜茨城県陶芸美術館</a>）</p>
<h3>来館前に知っておきたい5つのポイント</h3>
<ul>
<li><b>会期は2026年7月11日から9月23日までです。</b>月曜日は原則休館ですが、7月20日と9月21日は開館し、7月21日は休館します。</li>
<li><b>2020年の第1弾とは異なる約120点が紹介されます。</b>前回を見た人にとっても、単なる再展示ではありません。</li>
<li><b>猫形置物、『北斎漫画』を引用した作品、万博出品作が見どころです。</b>作品名、材質、制作主体、図像の出典を比較してみてください。</li>
<li><b>9月20日には陶芸制作の背景を扱うクロストークが予定されています。</b>参加方法や定員は公式案内を確認してください。</li>
<li><b>企画展観覧券で館内すべての展示を観覧できます。</b>同時開催展の会期も確認しておくと、来館計画を立てやすくなります。</li>
</ul>
<p>会場では、作品の珍しさだけでなく、次の点を確認すると鑑賞の解像度が上がります。</p>
<ul>
<li>作品ラベルに記載された材質</li>
<li>花器、鉢、蓋物、置物などの用途</li>
<li>釉薬、彩色、金彩、表面の凹凸</li>
<li>正面だけでなく、側面や背面の造形</li>
<li>作家、製造者、商会、所蔵者の表記</li>
<li>同型・類似作品との違い</li>
<li>日本美術との関係を示す具体的な解説</li>
</ul>
<h2>まとめ・よくある質問（FAQ）</h2>
<p>ガレの陶芸作品を見ると、「ガレ＝ガラス作家」という理解が誤りなのではなく、その正しい短縮表現だけでは見えない仕事があることに気づきます。</p>
<p>ガレは17歳頃から陶器のデザインに携わり、陶芸、ガラス、家具を横断して活動しました。その作品は、本人一人の手仕事だけでなく、商会、職人、外部の製造拠点によって成立しています。</p>
<p>ジャポニスムについても、日本由来の図柄を探すだけでは十分ではありません。自然の切り取り方、構図、器形と装飾の関係、参照した図像がどのように再構成されたかを見る必要があります。</p>
<h3>FAQ</h3>
<dl>
<dt><b>Q1. ガレはガラス作家として有名ですが、陶芸も手がけていたのですか？</b></dt>
<dd>はい。ガレは1863年から父の事業を手伝い、17歳頃に陶器のデザインを始めました。その後は陶芸とガラスを一定期間並行して展開しています。</dd>
<dt><b>Q2. 「ガレの陶芸II」展は2020年の展覧会と何が違うのですか？</b></dt>
<dd>2020年の第1弾とは異なる約120点を紹介する第2弾です。猫形置物、『北斎漫画』を引用した作品、万博出品作などが見どころです。</dd>
<dt><b>Q3. ガレの陶芸作品は日本国内のどこで見られますか？</b></dt>
<dd>2026年は茨城県陶芸美術館の企画展で約120点をまとめて見られます。常設展示の有無は美術館や時期によって異なるため、訪問前に各館の公式情報を確認してください。</dd>
<dt><b>Q4. ガレの陶芸作品とガラス作品では、どちらの価格が高いのですか？</b></dt>
<dd>一律には判断できません。価格は制作年代、材質、技法、状態、来歴、希少性、署名、販売経路によって変わります。具体的な相場を比較するには、同時期のオークション結果を陶芸とガラスに分けて検証する必要があります。</dd>
<dt><b>Q5. ガレの陶芸作品には、どのような日本美術の影響がありますか？</b></dt>
<dd>公式資料では『北斎漫画』を引用した作品が紹介されています。図柄だけでなく、非対称の構図、自然の切り取り方、器形と装飾の関係にも注目してください。</dd>
<dt><b>Q6. なぜガレは陶芸から手を引いたのですか？</b></dt>
<dd>陶芸活動が1890年代に縮小したとされていますが、その理由を一つに特定できる一次資料は本記事では確認できていません。ガラス部門の発展や制作体制などが関係した可能性はありますが、経営資源の集中と断定するのは避けるべきです。</dd>
<dt><b>Q7. 「ガレの陶芸II」展の観覧料と休館日は？</b></dt>
<dd>一般観覧料は950円です。月曜日は原則休館ですが、7月20日と9月21日は開館し、7月21日は休館します。無料日や割引制度を含む最新情報は、茨城県陶芸美術館の公式ページで確認してください。</dd>
</dl>
<p>（参照：<a href="https://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/viewer/info.html?id=584" rel="noopener nofollow" target="_blank">企画展「ガレの陶芸II 奇想と幻想の造形世界」｜茨城県陶芸美術館</a>）</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/emile-galle-ceramics/">ガレはガラス作家だけではない｜陶芸・ジャポニスム・工房経営</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>HandMade In Japan Fes’ 2026｜7月11・12日開催、料金・親子向け情報</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/recommended/hmj2026/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/recommended/hmj2026/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 10 Jul 2026 07:54:15 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オススメ]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10947</guid>

					<description><![CDATA[<p>HandMade In Japan Fes’ 2026は、2026年7月11日（土）・12日（日）に東京ビッグサイトで開催されます。全国の作り手による作品販売に加え、約70種類のワークショップ、特別展示、音楽、ライブペイ [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p><b>HandMade In Japan Fes’ 2026は、2026年7月11日（土）・12日（日）に東京ビッグサイトで開催されます。</b>全国の作り手による作品販売に加え、約70種類のワークショップ、特別展示、音楽、ライブペインティング、フードなどを一度に楽しめるイベントです。</p>
<p>「子どもと参加できる体験を探している」「自由研究や工作のヒントがほしい」「工芸やクラフトの作品を作り手本人から購入したい」という方に向けて、開催日時、入場料、ワークショップ、親子で訪れる際の注意点を整理します。</p>
<p>工芸ジャポニカが特に注目するのは、作品数の多さだけではありません。作品の素材や制作工程を作り手本人に尋ねられること、さらに、野生動物と人の暮らしを素材から考える新企画「HMJ Re:Edit」が設けられていることです。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">HandMade In Japan Fes’ 2026公式サイト｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<h2>HandMade In Japan Fes’ 2026はいつ、どこで開催？</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/hXZTwedDaeY?si=P7x1abxFvEZnZuUV" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>開催日は2026年7月11日（土）・12日（日）、開催時間は両日とも11:00から19:00までです。</b>会場は東京ビッグサイト西1・2ホールです。</p>
<p>HandMade In Japan Fes’、通称HMJは、ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を運営する株式会社クリーマが主催するイベントです。2013年に東京ビッグサイトで始まり、2019年から夏と冬の年2回開催となりました。2026年夏の開催は19回目にあたります。</p>
<p>主催者発表にある「全国3,000名のクリエイター」は、土曜日と日曜日の出展者数を合計した<b>2日間の延べ人数</b>です。3,000名が同時に会場へ出展するという意味ではないため、記事内では区別して理解しておきましょう。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/about" rel="noopener nofollow" target="_blank">HMJとは・開催概要｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<h3>開催概要（日時・会場・料金）</h3>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>名称</td>
<td>HandMade In Japan Fes’ 2026<br />ハンドメイドインジャパンフェス2026</td>
</tr>
<tr>
<td>開催日</td>
<td>2026年7月11日（土）・12日（日）</td>
</tr>
<tr>
<td>開催時間</td>
<td>11:00〜19:00</td>
</tr>
<tr>
<td>会場</td>
<td>東京ビッグサイト 西1・2ホール</td>
</tr>
<tr>
<td>前売1日券</td>
<td>1,300円</td>
</tr>
<tr>
<td>前売両日券</td>
<td>2,000円</td>
</tr>
<tr>
<td>当日1日券</td>
<td>1,500円</td>
</tr>
<tr>
<td>当日両日券</td>
<td>2,500円</td>
</tr>
<tr>
<td>子どもの入場料</td>
<td>小学生以下無料</td>
</tr>
<tr>
<td>託児</td>
<td>有料託児施設あり</td>
</tr>
<tr>
<td>主催</td>
<td>Creema（株式会社クリーマ）</td>
</tr>
<tr>
<td>後援</td>
<td>J-WAVE、TOKYO FM</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>価格はいずれも税込です。ワークショップへの参加料金、飲食代、託児料金などは入場料に含まれません。当日券にも料金設定がありますが、販売場所や最新の取り扱い状況は、公式チケットページで確認してください。</p>
<p>有料託児施設についても、対象年齢、料金、予約方法、利用可能時間、当日の空き状況を事前に確認する必要があります。「託児施設がある」ことと「予約なしで必ず利用できる」ことは同じではありません。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/tickets" rel="noopener nofollow" target="_blank">チケット情報｜HandMade In Japan Fes’</a>）<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/faq#visitor" rel="noopener nofollow" target="_blank">よくある質問｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<h2>約70種類のワークショップでは何を体験できる？</h2>
<p><img decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-scaled.webp" alt="約70種類のワークショップでは何を体験できる？" width="2560" height="1230" class="aligncenter size-full wp-image-10957" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-scaled.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-768x369.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-1536x738.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-2048x984.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-150x72.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-450x216.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_1-1200x576.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /></p>
<p><b>今回のHMJでは、伝統工芸士や人気クリエイターによる約70種類のワークショップが予定されており、一部は事前予約を受け付けています。</b></p>
<p>公式発表は「伝統工芸士や人気クリエイターによるワークショップ」であり、ガラス彫り、金工、染色、革細工、刺繍、植物を使った制作、簡易金継ぎなど、異なる背景を持つ作り手の体験が含まれます。</p>
<p>伝統工芸士とは、経済産業大臣指定伝統的工芸品の伝統的な技術・技法を持つ作り手に対し、一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会が認定する称号です。認定には、産地で満12年以上の製造実務経験を積み、実技・知識・面接試験に合格することが必要とされています。<br />（参照：<a href="https://kougeishi.kougeihin.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">伝統工芸士とは｜日本の伝統工芸士ナビ</a>）</p>
<p>公式出展者一覧では、ワークショップのほか、素材、出展日、ブース番号、「家族・子ども向け」「制作実演あり」「伝統技術を活用」といった条件から出展者を探せます。土曜日だけ、日曜日だけ出展する作り手もいるため、目当ての体験がある場合は出展日まで確認してください。</p>
<p>掲載されている体験には、リューターを使ったガラス彫り、銀をたたいて作る指輪、南部菱刺し（なんぶひしざし）のチャーム、簡易金継ぎアクセサリーなどがあります。対象年齢、料金、所要時間、使用する道具、当日枠の有無は企画ごとに異なります。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/ichiran" rel="noopener nofollow" target="_blank">出展クリエイター一覧｜HandMade In Japan Fes’</a>）<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/workshop" rel="noopener nofollow" target="_blank">ワークショップ情報｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p>金継ぎ（きんつぎ）の体験を選ぶ場合は、本漆（ほんうるし）を使う伝統的な工程か、接着剤や合成樹脂を使う簡易的な工程かも確認しましょう。制作時間、安全上の注意、完成品を食器として使用できるかどうかが異なります。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/skills/kintsugi/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/kintsugi.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">【2026年版】失敗しない金継ぎ（Kintsugi）入門｜自宅で始める道具選びと、本漆（U...</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/skills/kintsugi/">https://kogei-japonica.com/media/skills/kintsugi/</div><div class="lkc-excerpt">お気に入りの器が手から滑り落ち、硬い床で乾いた音を立てて割れてしまった時。私たちはしばしば、喪失感とともにそれを手放してきました。しかし、破片をつなぎ合わせ、そこに新たな美を宿す日本の伝統技法「金継ぎ（Kintsugi）」は、破壊を終焉ではなく「新たな歴史の始まり」として捉えます。本記事では、大量消費社会からサステナブルなライフスタイルへの転換が求められる現代において、世界のクリエイターやコレクターから関心が高まる金継ぎの哲学と、自宅で安全に実践するための具体的なメソッドを解説します。この記事で持ち...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<p>伝統工芸やクラフトの技法名を事前に知っておくと、会場で作り手に質問しやすくなります。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2024/08/media3-150x150.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">伝統工芸用語全集｜工芸品・技術・素材・技法を調べる用語ガイド</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/">https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/</div><div class="lkc-excerpt">【完全版】伝統工芸用語全集金工 - きんこう金工とは、金属を加工して装飾品や工芸品を作る技術の総称です。日本では、古くから刀剣や仏具、茶道具などに用いられ、職人の手によって高度な技術が継承されてきました。金工には鋳物や鍛金、彫金、象嵌などさまざまな技法があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。現在でも伝統的な技術が活かされながら、現代のデザインや用途に応じた新しい作品が生み出されています。鋳物 ちゅうきん鋳物（ちゅうきん）は、溶かした金属を型に流し込み、冷やして固めることで成形する技法です。主に鉄や...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>ワークショップの価値は、完成品を持ち帰れることだけではありません。素材に触れ、道具を動かし、自分の手では思いどおりにならない工程を経験することで、完成品の価格や技術を見る目が変わります。</p>
<p>親子で参加する場合も、保護者が仕上がりを整えすぎず、安全を確保したうえで本人の手に任せる時間を残すことが、ものづくりを理解する第一歩になります。</p>
</div>
<h2>新企画「HMJ Re:Edit」はなぜ工芸ジャポニカが注目するのか？</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/f4aef096e8faf8b2e954a4cf58d75c0e.webp" alt="新企画「HMJ Re:Edit」はなぜ工芸ジャポニカが注目するのか？" width="650" height="356" class="aligncenter size-full wp-image-10961" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/f4aef096e8faf8b2e954a4cf58d75c0e.webp 650w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/f4aef096e8faf8b2e954a4cf58d75c0e-150x82.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/f4aef096e8faf8b2e954a4cf58d75c0e-450x246.webp 450w" sizes="(max-width: 650px) 100vw, 650px" /></p>
<p><b>「HMJ Re:Edit」は今回初めて開催される体験型企画で、第1回のテーマは「山の動物たちと、人の暮らし。」です。</b></p>
<p>会場のHエリアでは、野生動物の現状を紹介するパネル展示、鹿革（しかがわ）や猪革（いのししがわ）、鹿角（しかづの）などを扱う作り手のマーケット、動物由来素材を使うワークショップ、ジビエ料理を提供するキッチンカーが展開されます。</p>
<p>企画エリアへの参加料金は無料ですが、HMJ本体への入場料は別途必要です。パネル展示の監修・情報提供者として、一般社団法人国産ジビエ認証機構代表の鮎澤廉氏が発表されています。</p>
<p>HMJ Re:Editが掲げているのは、鳥獣害対策やジビエ消費について特定の考え方を推奨することではありません。野生動物と人間の暮らしの間で起きている現実、食としての利用、素材として受け止める取り組みを知り、来場者が自分なりの問いを持ち帰ることを目的としています。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/special" rel="noopener nofollow" target="_blank">スペシャルコンテンツ・HMJ Re:Edit｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p>農林水産省によると、令和6年度の野生鳥獣による全国の農作物被害額は188億円で、前年度から24億円増加しました。環境省も、クマの出没情報、人身被害件数、捕獲数の速報値を随時更新しており、数値は更新後に変更される場合があるとしています。<br />（参照：<a href="https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hogai_zyoukyou/index.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">全国の野生鳥獣による農作物被害状況｜農林水産省</a>）<br />（参照：<a href="https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">クマに関する各種情報・取組｜環境省</a>）</p>
<p>工芸にとって、素材は単なる加工前の物質ではありません。どこで生まれ、どのような経路をたどり、誰がどのような判断で作品へ変えたのかまで含めて、その価値が形づくられます。</p>
<p>鹿革や猪革を「エコ」「サステナブル」と一語で評価するのではなく、捕獲の背景、食肉利用との関係、鞣し（なめし）や精製の工程、流通経路、修理方法まで尋ねることが重要です。</p>
<h3>出展クリエイター紹介</h3>
<p>主催者資料では、HMJ Re:Editのマーケットに参加する作り手やブランドとして、次の事例が紹介されています。</p>
<ul>
<li><b>ジビエ鹿革 ENISICA</b>：農作物被害への対策として捕獲され、食として利用された後の鹿革をバッグへ仕立てる活動を行っています。主催者資料では、野生鹿の傷や色むらを素材の履歴として受け止め、一点ずつ制作していると紹介されています。</li>
<li><b>yoki</b>：牛や馬に加え、鹿や熊の革を用いた製品を制作し、ものづくりを通じた地域共創や地方創生に取り組む作り手として紹介されています。</li>
<li><b>Gibier skincare</b>：廃棄される猪の脂を精製し、スキンケア製品へ活用するブランドとして紹介されています。</li>
<li><b>A・I・C（エーアイシー）</b>：鹿、猪、熊などの獣皮を活用し、環境負荷に配慮した製法を掲げる事業者です。</li>
</ul>
<p>これらは主催者や各ブランドによる活動説明です。「環境負荷が低い」「持続可能である」と媒体側が一律に断定するのではなく、素材の調達方法、加工工程、製品寿命などを個別に確認する必要があります。</p>
<p>ワークショップとしては、「猪革でキーホルダーを作ろう」が体験料1,000円、「鹿角指輪作りワークショップ」が体験料3,500円と発表されています。料金、空席、参加条件は来場時点で変更される可能性があります。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/ichiran/40528" rel="noopener nofollow" target="_blank">猪革でキーホルダーを作ろう｜HandMade In Japan Fes’</a>）<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/ichiran/40529" rel="noopener nofollow" target="_blank">鹿角指輪作りワークショップ｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<h2>会場ではどんな体験ができる？（マーケット・HASHTAG GALLERY）</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/L4U5UE0XI_I?si=vNibw7aN12KY1EQz" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>会場には、作品を購入するマーケット、制作体験、特別展示、ライブペインティング、音楽・お笑い・路上プロレス、フードなどの多様なコンテンツがあります。</b></p>
<p>公式会場マップでは、アクセサリー・ジュエリー、ファッション、手づくりフード・ドリンク、素材・道具、イラスト・雑貨・アート、クラフト・インテリア、ライブペインティング、ワークショップなどのエリアが設けられています。</p>
<p>このほか、Hエリアの「HMJ Re:Edit」、Sエリアの「滋賀KOUGEI」、ミュージック＆プレイエリア、キッチンカーなども掲載されています。会場を単純な5エリアとして捉えるのではなく、目的に合わせて事前に地図を確認する方が実用的です。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/assets/hmj_map_visitor_202607-f0236285040cd122dee6c65573f18bc3bb2936f8dcc9a8b0b173edaa48e40450.pdf" rel="noopener nofollow" target="_blank">HandMade In Japan Fes’ 2026会場マップ｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p><b>Creema HASHTAG GALLERY「5cm×5cmの世界」</b></p>
<p>会場入口のアトリウムでは、「せまいけど、奥が深い」をコンセプトにしたCreema HASHTAG GALLERYが展開されます。</p>
<p>今回のテーマは「5cm×5cmの世界」です。100名のクリエイターが、5センチ四方の限られた空間に作品を構成し、展示・販売します。小さな作品は単にかわいらしいだけではなく、どの形を残し、どの要素を省略するかという作り手の編集力や、細部を仕上げる技術が見えやすい企画です。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>関連ワークショップ</th>
<th>発表時点の体験料</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>石木花 オリジナル盆栽づくり</td>
<td>5,500円</td>
</tr>
<tr>
<td>豆皿とグラスの絵付け体験</td>
<td>3,500円</td>
</tr>
<tr>
<td>天然木で作るペーパークラフト</td>
<td>1,000円</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>人気クリエイター5名が制作した小さな作品と出会える巨大ガチャは、1回3,000円、1日50個、2日間合計100個の限定企画として発表されています。在庫状況は会場で確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.creema.jp/blog/2065/detail" rel="noopener nofollow" target="_blank">Creema HASHTAG GALLERY・スペシャルコンテンツ｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p><b>ミュージック＆プレイ</b></p>
<p>音楽ステージには、さらさ（Duo Set）、Gingersamm、D.W.ニコルズ、やまもとはると、弓木英梨乃、YONA YONA WEEKENDERSが出演予定です。</p>
<p>DDTプロレスリングによる路上プロレスのほか、7月12日（日）11:50〜12:40には、うるとらブギーズ、バリカタ友情飯、イチゴが出演するよしもとお笑いライブも予定されています。出演時間や内容は、当日の公式タイムテーブルで確認してください。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/timetable-music" rel="noopener nofollow" target="_blank">ミュージック＆プレイ・タイムテーブル｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p><b>フードエリア</b></p>
<p>フードエリアには、焼き菓子、パン、コーヒー、紅茶、調味料、クラフト酒などを扱う90店舗が集まると発表されています。</p>
<p>食も作品と同じく、材料、産地、製法、保存方法について作り手に尋ねられる領域です。長時間滞在する場合は、昼食時間の混雑も想定し、ワークショップやステージの開始時間と重ならないよう休憩時間を決めておきましょう。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">HandMade In Japan Fes’ 2026公式サイト｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<h2>子連れで楽しむには？チケットの買い方は？</h2>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2.webp" alt="会場ではどんな体験ができる？" width="2555" height="1697" class="aligncenter size-full wp-image-10965" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2.webp 2555w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-768x510.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-1536x1020.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-2048x1360.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-450x299.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/hmj2026_2-1200x797.webp 1200w" sizes="(max-width: 2555px) 100vw, 2555px" /></p>
<p><b>小学生以下は入場無料ですが、親子で訪れる場合は、ワークショップの対象年齢、予約時間、休憩場所、託児条件を事前に確認しましょう。</b></p>
<p>約70種類のワークショップのすべてが、幼児や小学生だけで参加できるわけではありません。刃物、針、やすり、電動工具、接着剤、塗料などを使う場合があるため、保護者同伴の要否や安全上の条件を個別に確認してください。</p>
<p>子どもが参加する体験を選ぶ際は、完成品の見た目だけではなく、次の項目を見ることをおすすめします。</p>
<ul>
<li>対象年齢と保護者同伴の条件</li>
<li>所要時間と開始時刻</li>
<li>事前予約の要否と当日枠の有無</li>
<li>刃物、針、電動工具、熱を使うか</li>
<li>塗料や接着剤で服が汚れる可能性</li>
<li>完成品を当日に持ち帰れるか</li>
<li>乾燥や焼成（しょうせい）による後日発送の有無</li>
<li>参加料金に材料費が含まれているか</li>
</ul>
<p>公式出展者一覧では、「家族・子ども向け」の条件から出展者を探せます。子どもが興味を持つ素材やモチーフと組み合わせて検索すると、候補を絞りやすくなります。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/ichiran" rel="noopener nofollow" target="_blank">出展クリエイター一覧｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p>
<p><b>親子来場チェックリスト</b></p>
<ul>
<li>チケットの種類と購入状況を確認した</li>
<li>参加したいワークショップの出展日を確認した</li>
<li>予約時間とブース番号を保存した</li>
<li>有料託児施設の対象年齢と予約条件を確認した</li>
<li>汚れてもよい服装を準備した</li>
<li>完成品を持ち帰る袋を用意した</li>
<li>休憩と食事の時間を決めた</li>
<li>家族とはぐれた場合の集合場所を決めた</li>
</ul>
<p>会場をすべて回ろうとすると、子どもだけでなく大人も疲れてしまいます。「必ず見る場所を二つ」「時間があれば見る場所を二つ」程度に分けると、作品や制作体験に落ち着いて向き合えます。</p>
<p>東京ビッグサイトの最寄り駅は、ゆりかもめ「東京ビッグサイト駅」と、りんかい線「国際展示場駅」です。周辺道路や駐車場の混雑も想定し、公共交通機関を利用する方が予定を立てやすいでしょう。<br />（参照：<a href="https://www.bigsight.jp/visitor/access/" rel="noopener nofollow" target="_blank">交通アクセス｜東京ビッグサイト</a>）</p>
<h2>よくある質問（FAQ）</h2>
<p>開催日時、料金、ワークショップ、子どもの入場など、来場前に確認したい情報を一問一答でまとめます。</p>
<dl>
<dt><b>Q1. HandMade In Japan Fes’ 2026はいつ、どこで開催されますか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 2026年7月11日（土）・12日（日）の11:00〜19:00に、東京ビッグサイト西1・2ホールで開催されます。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/about" rel="noopener nofollow" target="_blank">開催概要｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
<dt><b>Q2. チケット料金はいくらですか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 前売券は1日券1,300円、両日券2,000円、当日券は1日券1,500円、両日券2,500円です。価格はいずれも税込です。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/tickets" rel="noopener nofollow" target="_blank">チケット情報｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
<dt><b>Q3. 小学生以下は無料ですか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 小学生以下は入場無料です。ただし、ワークショップ参加料、飲食代、託児料金などは別途必要です。</dd>
<dt><b>Q4. ワークショップはすべて伝統工芸士が指導しますか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> いいえ。公式発表は「伝統工芸士や人気クリエイターによる約70種類のワークショップ」です。伝統工芸士だけでなく、現代のクラフト作家や各分野のクリエイターによる体験も含まれます。</dd>
<dt><b>Q5. ワークショップは予約が必要ですか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 一部は事前予約を受け付けています。予約不要の企画や当日受付の有無は企画ごとに異なるため、公式ページと各出展者の案内を確認してください。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/workshop" rel="noopener nofollow" target="_blank">ワークショップ情報｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
<dt><b>Q6. 有料託児施設は利用できますか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 主催者から有料託児施設の設置が発表されています。対象年齢、料金、利用時間、予約方法、空き状況は公式FAQで確認してください。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/faq" rel="noopener nofollow" target="_blank">よくある質問｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
<dt><b>Q7. 土曜日と日曜日で出展者は変わりますか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 変わります。両日出展の作り手に加え、土曜日のみ、日曜日のみの出展者がいます。公式出展者一覧で出展日を指定して検索できます。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/ichiran" rel="noopener nofollow" target="_blank">出展クリエイター一覧｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
<dt><b>Q8. HMJ Re:Editとはどのような企画ですか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 「山の動物たちと、人の暮らし。」をテーマに、野生動物の現状、動物由来素材、ジビエなどを通じて、人と自然の関係を考える体験型企画です。企画エリアは無料ですが、HMJ本体の入場料が必要です。</dd>
<dt><b>Q9. 作品はその場で購入できますか？</b></dt>
<dd><b>A.</b> 多くのブースで作品を購入できます。支払い方法は出展者ごとに異なる場合があるため、現金とキャッシュレス決済の対応状況を各ブースで確認してください。</dd>
<dt><b>Q10. 東京以外でも開催されますか？</b></dt>
<dd>
<img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/18086-277-7d543586811284d1f87d0c70161396f5-1200x630-1.webp" alt="HandMade In Japan Fes’大阪" width="1200" height="630" class="aligncenter size-full wp-image-10971" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/18086-277-7d543586811284d1f87d0c70161396f5-1200x630-1.webp 1200w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/18086-277-7d543586811284d1f87d0c70161396f5-1200x630-1-768x403.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/18086-277-7d543586811284d1f87d0c70161396f5-1200x630-1-150x79.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/07/18086-277-7d543586811284d1f87d0c70161396f5-1200x630-1-450x236.webp 450w" sizes="(max-width: 1200px) 100vw, 1200px" /><br />
<b>A.</b> 2026年12月12日（土）・13日（日）に、インテックス大阪2号館で「HandMade In Japan Fes’大阪」が初開催される予定です。最新情報は公式サイトで確認してください。<br />（参照：<a href="https://top.hmj-fes.jp/osaka" rel="noopener nofollow" target="_blank">HandMade In Japan Fes’公式サイト｜HandMade In Japan Fes’</a>）</dd>
</dl>
<h2>まとめ</h2>
<p><b>HandMade In Japan Fes’ 2026は、2026年7月11日・12日に東京ビッグサイトで開催される、作り手と直接出会えるクラフトイベントです。</b></p>
<p>2日間の延べ人数で全国3,000名のクリエイターが参加し、作品販売、約70種類のワークショップ、Creema HASHTAG GALLERY、HMJ Re:Edit、音楽、ライブペインティング、フードなどが展開されます。</p>
<p>ただし、このイベントの価値を「出展者数が多い」「商品がたくさん買える」という規模だけで捉える必要はありません。</p>
<p>作品の素材はどこから来たのか。どの工程を作り手自身が行ったのか。使い続けた後に修理できるのか。動物由来素材であれば、どのような背景を経て作品になったのか。こうした問いを作り手本人に直接尋ねられることが、対面型イベントの大きな意義です。</p>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>工芸やクラフトを理解する入口は、完成品を眺めることだけではありません。素材に触れ、作り手の言葉を聞き、自分の手を動かすことで、それまで見えていなかった工程や判断が見えてきます。</p>
<p>HMJを訪れる際は、すべてを急いで回るよりも、気になる素材や作り手をいくつか選び、作品の背景を一つ深く聞いてみてください。その会話が、作品を「買ったもの」から「長く使いたいもの」へ変えるきっかけになるはずです。</p>
</div>
<p>チケット、ワークショップの空席、出展者、タイムテーブルなどは変更される場合があります。来場前に公式サイトで最新情報をご確認ください。<br />（参照：<a href="https://hmj-fes.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">HandMade In Japan Fes’ 2026公式サイト｜HandMade In Japan Fes’</a>）</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/recommended/hmj2026/">HandMade In Japan Fes’ 2026｜7月11・12日開催、料金・親子向け情報</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>ルーシー・リー展 東京｜会期・見どころと東西をつなぐうつわ</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/lucie-rie-tokyo/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 11:12:55 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>「ルーシー・リー展」が東京都庭園美術館で開催されると知り、会期や観覧料を確認したい方。あるいは「ルーシー・リーとは誰か」「なぜ日本でこれほど親しまれているのか」を知りたい方も多いのではないでしょうか。 ルーシー・リーは、 [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>「ルーシー・リー展」が東京都庭園美術館で開催されると知り、会期や観覧料を確認したい方。あるいは「ルーシー・リーとは誰か」「なぜ日本でこれほど親しまれているのか」を知りたい方も多いのではないでしょうか。</p>
<p>ルーシー・リーは、オーストリアのウィーンに生まれ、1938年にロンドンへ移った、20世紀を代表する陶芸家です。轆轤（ろくろ）から生まれる端正な器形、釉薬（ゆうやく）による深い色彩、象嵌（ぞうがん）や掻き落とし（かきおとし）による線の表現で知られています。</p>
<p>ただし、ルーシー・リーを「東西をつなぐ作家」とだけ説明してしまうと、その核心を見落としてしまいます。大切なのは、東と西の要素を足し合わせたことではなく、彼女が出会った文化、素材、技法、人との関係を、自分の器形・釉薬・線へどう変換したかです。</p>
<p>この記事では、東京都庭園美術館で開催される「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」の基本情報から、英国のスタジオ・ポタリーと日本のうつわ観がどのように交差しているのかまで、工芸ジャポニカの視点を交えて整理します。</p>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>ルーシー・リーの作品を見るとき、私は「東西融合」という便利な言葉を少し疑ってみる必要があると感じています。見るべきなのは、どこの文化に影響を受けたかだけではありません。影響を受けたものを、どれだけ削ぎ落とし、自分の形として立ち上げたのか。その距離感にこそ、ルーシー・リーの強さがあります。</p>
</div>
<h2>ルーシー・リー展はいつ、どこで開催される？</h2>
<figure id="attachment_10893" aria-describedby="caption-attachment-10893" style="width: 768px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/lucierie_teien_B2poster_final-768x1085-1.webp" alt="ルーシー・リー展はいつ、どこで開催される？" width="400" class="size-full wp-image-10893" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/lucierie_teien_B2poster_final-768x1085-1.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/lucierie_teien_B2poster_final-768x1085-1-150x212.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/lucierie_teien_B2poster_final-768x1085-1-450x636.webp 450w" sizes="(max-width: 768px) 100vw, 768px" /><figcaption id="caption-attachment-10893" class="wp-caption-text"><a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展｜Tokyo Metropolitan Teien Art Museum</a></figcaption></figure>
<p><b>会期は2026年7月4日（土）から9月13日（日）まで、会場は東京都庭園美術館の本館＋新館です。</b>本展は日時指定予約制で運営されるため、来館前に公式サイトでチケット情報を確認しておくことが大切です。</p>
<h3>会期・開館時間・休館日</h3>
<p>「ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―」は、2026年7月4日（土）から9月13日（日）まで、東京都庭園美術館で開催されます。会場は本館と新館です。</p>
<p>開館時間は10時から18時までで、入館は閉館の30分前までです。また、8月7日・14日・21日・28日の金曜日は「サマーナイトミュージアム2026」として21時まで開館時間が延長されます。</p>
<p>休館日は毎週月曜日ですが、7月20日（月）は開館し、翌7月21日（火）が休館となります。夏休み期間と重なるため、来館日を決める際は、通常の月曜休館だけで判断しないよう注意してください。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>項目</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>展覧会名</td>
<td>ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―</td>
</tr>
<tr>
<td>会期</td>
<td>2026年7月4日（土）〜9月13日（日）</td>
</tr>
<tr>
<td>会場</td>
<td>東京都庭園美術館 本館＋新館</td>
</tr>
<tr>
<td>所在地</td>
<td>東京都港区白金台5-21-9</td>
</tr>
<tr>
<td>開館時間</td>
<td>10:00〜18:00、入館は閉館30分前まで</td>
</tr>
<tr>
<td>夜間開館</td>
<td>8月7日・14日・21日・28日は21:00まで開館</td>
</tr>
<tr>
<td>休館日</td>
<td>毎週月曜日。ただし7月20日は開館、7月21日は休館</td>
</tr>
<tr>
<td>予約</td>
<td>日時指定予約制</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h3>観覧料とチケット予約方法</h3>
<p>観覧料は、一般1,400円、大学生1,120円、高校生・65歳以上700円です。団体料金も設定されていますが、団体は20名以上で事前申請が必要です。中学生以下は無料で、予約不要とされています。</p>
<p>身体障害者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳をお持ちの方と、その介護者2名も無料です。これらの無料対象者についても予約不要とされていますが、手帳の提示が必要です。</p>
<p>本展は日時指定予約制です。一般来館者は、来館前にオンラインチケットを購入するのが基本になります。ただし、無料対象者など予約不要のケースもあるため、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">展覧会基本情報｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>区分</th>
<th>通常料金</th>
<th>団体料金</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>一般</td>
<td>1,400円</td>
<td>1,120円</td>
</tr>
<tr>
<td>大学生</td>
<td>1,120円</td>
<td>890円</td>
</tr>
<tr>
<td>高校生・65歳以上</td>
<td>700円</td>
<td>560円</td>
</tr>
<tr>
<td>中学生以下</td>
<td>無料</td>
<td>予約不要</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>オンラインチケットは2026年6月4日（木）午前10時から発売されています。ただし、8月7日・14日・21日・28日の金曜日17時〜21時の時間帯のチケットは、7月中に発売予定と案内されています。また、ネット環境のない来館者向けに当日券も若干枚数用意される予定ですが、数に限りがあり、来館しても購入できない場合があります。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/news/20260601-2/" rel="noopener nofollow" target="_blank">オンラインチケット発売について｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<h3>アクセス・会場情報</h3>
<p>会場は東京都港区白金台5-21-9にある東京都庭園美術館です。本館は1933年に朝香宮家の自邸として竣工したアール・デコ建築で、新館とともに展示空間として使われます。</p>
<p>この会場の性格は、本展を読み解くうえで重要です。ルーシー・リーの器は、美術館の白い壁の中だけで見る作品ではありません。邸宅空間の中で見ることで、器の輪郭、余白、光との関係がよりはっきり見えてきます。</p>
<p>本展は、石川・金沢の国立工芸館での開催を皮切りに、東京、三重、大阪へと巡回する展覧会です。巡回先ごとの会期は次の通りです。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">巡回展情報｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>会場</th>
<th>会期</th>
<th>位置づけ</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>国立工芸館（石川・金沢）</td>
<td>2025年9月9日〜11月24日</td>
<td>会期終了。井内コレクション寄託先での開催</td>
</tr>
<tr>
<td>東京都庭園美術館</td>
<td>2026年7月4日〜9月13日</td>
<td>旧朝香宮邸のアール・デコ建築での開催</td>
</tr>
<tr>
<td>三重県立美術館</td>
<td>2026年9月26日〜12月13日</td>
<td>東海地方での開催</td>
</tr>
<tr>
<td>あべのハルカス美術館（大阪）</td>
<td>2026年12月26日〜2027年3月7日</td>
<td>西日本での開催</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>巡回展は、会期や関連イベントの詳細が変更される場合があります。東京以外の会場へ足を運ぶ場合も、必ず各館の公式情報を確認してください。</p>
<h2>ルーシー・リーとは何者か？東と西を生きた陶芸家の生涯</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/rGDV3vu-R3E?si=wOesNMU9dlGx_aHj" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>ルーシー・リー（1902-1995）は、ウィーンに生まれ、1938年にロンドンへ移った、20世紀を代表する陶芸家です。</b>轆轤による洗練された形、独自の釉薬、象嵌や掻き落としによる線の表現で知られています。</p>
<h3>ウィーンからロンドンへ―転機としての1938年</h3>
<p>ルーシー・リーは、オーストリアのウィーンに生まれました。ウィーン工芸美術学校で轆轤を用いた制作に魅了され、陶芸の道へ進みます。東京都庭園美術館の公式解説では、彼女は作家としての地位を確立しながらも、1938年に戦争で亡命を余儀なくされ、作陶の場をロンドンへ移したと説明されています。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展 概要｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<p>V&amp;Aは、ルーシー・リーを英国のstudio potteryにおける最も影響力ある人物の一人として紹介し、洗練された簡潔な形と実験的な釉薬によって、当時の英国陶芸の支配的な美意識に挑んだ作家と位置づけています。<br />（参照：<a href="https://www.vam.ac.uk/articles/lucy-rie-british-studio-potter" rel="noopener nofollow" target="_blank">Lucie Rie: a Modernist revolution in British studio ceramics｜Victoria and Albert Museum</a>）</p>
<p>ロンドンでの再出発は、決して華やかなものだけではありませんでした。V&amp;Aの解説では、戦時下の状況の中で、リーがファッション産業向けのボタン制作にも取り組んだことが紹介されています。後年の評価から見ると見落とされがちですが、生活と制作の不安定さの中で、彼女は陶芸家としての道をつなぎ直していきました。</p>
<p>ただし、その背景を過度に物語化する必要はありません。工芸作品を見るときに大切なのは、作家の人生を感動的に消費することではなく、その経験がどのように器の形や表面に変換されているかを見つめることです。</p>
<h3>轆轤、象嵌、掻き落とし―リーの技法</h3>
<p>ルーシー・リーの作品は、轆轤で薄く均整の取れた形を作り出し、その上に象嵌や掻き落としによる文様、釉薬による豊かな色彩や質感を重ねていく点に特徴があります。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>用語</th>
<th>読み方</th>
<th>意味</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>轆轤</td>
<td>ろくろ</td>
<td>回転する台の上で土を成形する技法。器の輪郭や均整を生み出す。</td>
</tr>
<tr>
<td>象嵌</td>
<td>ぞうがん</td>
<td>異なる色の土や素材を表面に埋め込み、文様を表す技法。</td>
</tr>
<tr>
<td>掻き落とし</td>
<td>かきおとし</td>
<td>表面の釉や化粧土を掻き取り、下層を見せて文様を表す技法。</td>
</tr>
<tr>
<td>釉薬</td>
<td>ゆうやく</td>
<td>陶磁器の表面にかけるガラス質の層。色、光沢、質感、防水性を生む。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>ここで注目したいのは、リーの表面表現が「装飾」だけではないという点です。V&amp;Aは、リーの作品において表面と形が一体となっていること、また装飾が形に従属するのではなく、全体の効果を構成していることを説明しています。<br />（参照：<a href="https://www.vam.ac.uk/articles/lucy-rie-british-studio-potter" rel="noopener nofollow" target="_blank">Lucie Rie: a Modernist revolution in British studio ceramics｜Victoria and Albert Museum</a>）</p>
<p>当時の英国陶芸では、手で挽いた跡や轆轤の筋目を残す美意識も重要でした。しかしリーは、リーチとは異なり、轆轤から生じるリング状の痕跡や制作の目立つ跡を滑らかに整え、別の手仕事の美意識を提示しました。</p>
<p>この選択は、単なる仕上げの違いではありません。手仕事の痕跡を見せることで工芸らしさを示すのか。それとも、痕跡を抑えることで形そのものの緊張感を立ち上げるのか。ルーシー・リーの器は、この問いを静かに投げかけています。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/skills/glaze-firing/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/Glaze.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">炎と化学が生む陶磁器の色彩美学｜釉薬（Glaze）と焼成（Firing）の基礎知識と窯変...</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/skills/glaze-firing/">https://kogei-japonica.com/media/skills/glaze-firing/</div><div class="lkc-excerpt">ギャラリーや美術館で美しい陶磁器（Ceramics）を前にしたとき、その深い色合いや複雑な模様に目を奪われる方は多いはずです。しかし、それらが単なる「絵の具」で描かれたものではなく、土と鉱物、そして炎が引き起こす劇的な「化学反応」の結果として生まれていることを知ると、作品の鑑賞体験は一段と知的で豊かなものに変わります。本記事では、国内外のコレクターや陶芸初心者の方々に向けて、陶磁器の基礎知識（Basic Knowledge of Ceramics）である「釉薬（ゆうやく / Glaze）」と「焼成（しょうせい / Firing）」のメカニズム...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h2>なぜ「国内約10年ぶりの回顧展」と言われるのか？</h2>
<p><b>本展が「国内約10年ぶりの回顧展」とされる理由は、日本での受容史と、井内コレクションを中心としたまとまった作品群にあります。</b>単なる巡回展ではなく、日本におけるルーシー・リー再評価の節目として見るべき展覧会です。</p>
<h3>1989年から続く日本での受容史</h3>
<p>東京都庭園美術館の公式情報では、日本においてルーシー・リーの作品は、1989年に草月会館の展覧会で本格的に紹介され、2010年、2015年の大規模な展覧会を経て広く親しまれていると説明されています。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展 みどころ｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<p>ここでは「最初の紹介」と断定するよりも、「本格的に紹介された機会」として理解するのが正確です。重要なのは、1989年、2010年、2015年、そして2026年という時間の中で、日本の鑑賞者がルーシー・リーを繰り返し見直してきたということです。</p>
<p>工芸作家の評価は、一度の展覧会だけで定まるものではありません。作品がまとまって展示され、図録や批評が残り、コレクションが形成され、次の展覧会で再び読み直される。その積み重ねによって、作家の位置づけは社会の中で少しずつ定まっていきます。</p>
<h3>井内コレクションと国立工芸館という存在</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/HYtdsWFMVAM?si=uXie1w1SwZIZioVR" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>本展で重要な核となるのが、国立工芸館に寄託されている井内コレクションです。国立工芸館の公式情報では、井内コレクション寄託作品を中心に、ルーシー・リーの作品約120点を紹介する展覧会として案内されています。<br />（参照：<a href="https://www.momat.go.jp/craft-museum/exhibitions/564" rel="noopener nofollow" target="_blank">移転開館5周年記念 ルーシー・リー展｜国立工芸館</a>）</p>
<p>東京都庭園美術館の公式情報でも、本展は国立工芸館に寄託された井内コレクションをはじめ、国内のルーシー・リー作品が一堂に会する機会として紹介されています。</p>
<p>これは、工芸作品を考える上で非常に大切な視点です。陶芸作品は、ひとつひとつが物質として存在します。破損や散逸のリスクもあります。だからこそ、作品を継続的に保存し、まとまった形で公開できるコレクションの存在は、作家理解にとって不可欠です。</p>
<p>コレクションとは、単に作品を所有することではありません。作品を次の鑑賞者へ渡すための文化的な仕組みでもあります。ルーシー・リー展を約10年ぶりの回顧展として見る意味は、そこにもあります。</p>
<h2>本展がリーチやコパー、濱田庄司を併せて展示する理由とは？</h2>
<p><b>本展では、リーと交流のあった作家たちの作品を併せて展示することで、彼女の陶芸を人・場所・時代の関係から読み解きます。</b>これは、ルーシー・リーを孤立した天才としてではなく、東西の陶芸観が交差する場の中で見るための構成です。</p>
<h3>ウィーンのヨーゼフ・ホフマンとの接点</h3>
<p>リーがウィーンで出会った作家の一人が、建築家・デザイナーのヨーゼフ・ホフマンです。ホフマンはウィーン工房の中心人物として知られ、建築、家具、工芸、装飾を統合的に捉えたデザイナーでした。</p>
<p>東京都庭園美術館の主な展示作品には、上野リチ・リックスが装飾し、ヨーゼフ・ホフマンが形を手がけた《リキュールグラス》も掲載されています。これは、リーが出発点として身を置いたウィーンのデザイン環境を示す手がかりになります。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">主な作品展示｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<p>ルーシー・リーを陶芸だけで見ると、彼女の背景の一部しか見えません。ウィーンの工芸教育、モダンデザイン、都市の生活感覚。そうした複数の要素が、後の端正な器形や表面表現につながっています。</p>
<h3>スタジオ・ポタリーという文脈とリーチとの違い</h3>
<p>ロンドンに移ったリーは、バーナード・リーチやハンス・コパーなど、英国の陶芸を語るうえで欠かせない人物たちと関わっていきます。V&amp;Aは、ハンス・コパーをリーの助手であり、のちに頻繁な協働者、生涯の友人となった人物として紹介しています。<br />（参照：<a href="https://www.vam.ac.uk/articles/lucy-rie-british-studio-potter" rel="noopener nofollow" target="_blank">Lucie Rie: a Modernist revolution in British studio ceramics｜Victoria and Albert Museum</a>）</p>
<p>ここでは、年号を細かく断定するよりも、1940年代後半以降、コパーがリーの制作環境に深く関わり、互いに影響を与え合った関係として捉える方が安全です。</p>
<p>また、濱田庄司については、東京都庭園美術館の公式情報で、リーと交流のあった作家の一人として紹介されています。ただし、「リーチを通じて交流した」と具体的な経路まで断定するには追加の一次確認が必要です。そのため、本記事では、濱田庄司を「リーチとともに、東洋陶磁と英国studio potteryの関係を考えるうえで重要な作家」と位置づけます。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>作家</th>
<th>主な活動文脈</th>
<th>本展での読み方</th>
<th>陶芸観の特徴</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>ルーシー・リー</td>
<td>ウィーンからロンドンへ</td>
<td>本展の中心作家</td>
<td>轆轤の痕跡を滑らかに整え、都市的で近代的な器形を追求</td>
</tr>
<tr>
<td>バーナード・リーチ</td>
<td>英国と日本の陶芸交流</td>
<td>英国studio potteryと東洋陶磁の関係を考える入口</td>
<td>東洋陶磁や民藝と関わりながら、手仕事と用の美を重視</td>
</tr>
<tr>
<td>ハンス・コパー</td>
<td>ロンドンの陶芸環境</td>
<td>リーの制作環境と協働関係を考える重要作家</td>
<td>彫刻的、建築的なフォルムを展開</td>
</tr>
<tr>
<td>濱田庄司</td>
<td>日本・益子、民藝運動</td>
<td>東洋陶磁と英国陶芸の関係を考えるうえで重要な存在</td>
<td>用の美、素材感、民藝的な陶芸観を体現</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>スタジオ・ポタリーとは、量産工業品とは異なり、作家のスタジオを基盤に、素材・成形・釉薬・焼成・器形を総合的に構想する近現代陶芸の文脈を指します。必ずしも作家一人がすべての工程を完全に単独で行うという意味ではなく、スタジオという制作環境の中で、作家の美意識が総合的に反映される点が重要です。</p>
<p>編集長として、この比較で最も伝えたいのは、「リーチ的なわび・さび」や「東西融合」といった言葉だけで本展を語ってしまうことの危うさです。同じ時代、同じ英国陶芸の文脈にいながら、リーチとリーは異なる陶芸観を示しました。</p>
<p>リーチや濱田庄司が、土や手の跡、用の中に美を見出したとすれば、リーは轆轤の跡を抑え、線と釉薬と器形によって、より都市的で静かな強度を持つうつわを作りました。ここに、本展を「東と西」という単純な二項対立ではなく、複数の陶芸観が交差する場として見る面白さがあります。</p>
<h2>旧朝香宮邸というアール・デコ建築でうつわを見る意味とは？</h2>
<p><b>東京都庭園美術館の旧朝香宮邸で見ることで、ルーシー・リーのうつわは、展示ケースの中の作品ではなく、空間と響き合う器として見えてきます。</b>この会場性は、本展の大きな見どころです。</p>
<h3>会場としての東京都庭園美術館の特性</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/RG4RQ5EFuFM?si=in0QD1K4LcCRQsTX" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>東京都庭園美術館の本館は、1933年に朝香宮家の自邸として竣工したアール・デコ建築です。公式サイトでも、うつわ本来の魅力を引き出す邸宅空間で、ルーシー・リーの造形世界と旧朝香宮邸の建築との対話を楽しめることが見どころとして紹介されています。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展 みどころ｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<p>ルーシー・リーの器は、もともと生活の中で使われることを想起させる「うつわ」です。しかし、美術館で展示されるとき、それは鑑賞対象としての強度も持ちます。つまり、使うものと見るもののあいだに立つ存在です。</p>
<p>邸宅空間で見ることによって、器の輪郭、光の反射、壁や床との距離、視線の高さがより重要になります。陶芸作品は、置かれる環境によって見え方が大きく変わります。だからこそ、東京都庭園美術館という会場は、本展にとって単なる開催場所ではなく、作品の見え方を左右する重要な要素です。</p>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>工芸品は、置けば価値が伝わるものではありません。どの高さで見るか、どの光で見るか、どの距離から近づくかによって、作品の印象は変わります。ルーシー・リーの作品は、静かな器だからこそ、空間の質をよく映します。これは、工芸作品を扱う際にも重要な視点です。</p>
</div>
<h3>関連イベント・鑑賞プログラム</h3>
<p>会期中には、複数の関連プログラムが予定されています。講演会、担当学芸員によるミニレクチャー、陶製ボタンを作るワークショップ、鑑賞会、フラットデーなどが案内されています。参加には事前申込が必要なプログラムもあるため、希望する場合は公式サイトで申込開始日と条件を確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">関連イベント＆プログラム｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>プログラム</th>
<th>日時</th>
<th>内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>講演会「ルーシー・リーの作風の変遷―ウィーンからロンドンへ―」</td>
<td>2026年7月19日（日）14時〜</td>
<td>金子賢治氏による講演。リーの時代背景や造形を解説。</td>
</tr>
<tr>
<td>担当学芸員によるミニレクチャー</td>
<td>2026年7月31日（金）16時〜、8月8日（土）14時〜</td>
<td>展覧会構成や作品を楽しむポイントを短時間で紹介。</td>
</tr>
<tr>
<td>ワークショップ「陶製のボタンをつくろう」</td>
<td>2026年8月22日（土）</td>
<td>ルーシー・リーの陶製ボタンをヒントに、オリジナルのボタンを制作。</td>
</tr>
<tr>
<td>アクセスプログラム「さわ会―さわっておしゃべり鑑賞会」</td>
<td>2026年7月12日（日）</td>
<td>建物や作品に触れ、対話を通じて鑑賞するプログラム。</td>
</tr>
<tr>
<td>ゆったり鑑賞日・ベビーアワー</td>
<td>2026年7月29日（水）、8月5日（水）</td>
<td>通常より入場者数を制限する日や、ベビーカー利用時間を設ける鑑賞支援。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>来館前に確認しておきたい点を整理すると、次の通りです。</p>
<ul>
<li>本展は日時指定予約制のため、事前にオンラインチケットを確認する</li>
<li>中学生以下や手帳所持者など、予約不要・無料対象の条件を確認する</li>
<li>休館日は毎週月曜日だが、7月20日は開館、7月21日は休館であることを確認する</li>
<li>8月7日・14日・21日・28日の金曜日は21時まで開館する</li>
<li>一部作品を除き撮影可能だが、フラッシュ、三脚、動画撮影、商業撮影などは禁止条件がある</li>
<li>講演会やワークショップは事前申込制のため、申込開始日を確認する</li>
</ul>
<p>撮影については、一部作品を除き写真撮影が可能とされています。ただし、フラッシュ、レフ板、三脚、自撮り棒、望遠レンズ、動画撮影、商業目的の撮影などには制限があります。SNSで写真を公開する際も、他の来館者の写り込みには十分注意してください。<br />（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">写真撮影について｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<h2>コレクター・ギャラリスト・海外のアート関係者はこの展覧会をどう読むべきか？</h2>
<p><b>本展は、会期情報だけでなく、英国のstudio potteryと日本のうつわ観がどのように交差してきたかを確認する機会でもあります。</b>コレクターやギャラリストにとっては、作品価値を価格だけでなく、来歴・技法・展示文脈から見るための入口になります。</p>
<h3>スタジオ・ポタリーという評価軸</h3>
<p>海外のアート・デザイン関係者にとって、ルーシー・リーは英国studio potteryの文脈で語られることが多い作家です。V&amp;Aは、リーが英国陶芸に大陸的なモダニズムの感覚を持ち込み、当時の支配的な美意識に挑んだ作家であると説明しています。<br />（参照：<a href="https://www.vam.ac.uk/articles/lucy-rie-british-studio-potter" rel="noopener nofollow" target="_blank">Lucie Rie: a Modernist revolution in British studio ceramics｜Victoria and Albert Museum</a>）</p>
<p>一方、日本でルーシー・リーを見る場合、「うつわ」という言葉が重要になります。英語のtablewareだけでは、日本語の「うつわ」が持つ意味は十分に伝わりません。うつわには、食器としての用途だけでなく、余白、手触り、季節、所有の感覚、空間との関係まで含まれます。</p>
<p>ルーシー・リーの作品が日本で支持されてきた理由も、単に「海外作家なのに日本的だから」ではありません。用と美、器と作品、生活と展示のあいだにある曖昧で豊かな領域に、彼女の作品が自然に響いているからです。</p>
<p>価格や市場規模については、作品、制作年代、サイズ、状態、来歴、販売経路によって大きく異なるため、本記事では断定しません。購入や収集を検討する場合は、信頼できるギャラリーや専門家に確認し、来歴、状態、修復歴、展示歴、所蔵歴を丁寧に確認する必要があります。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/invest/japanesecrafts-collection/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kogei_art.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">日本工芸はコレクション対象になるのか？来歴と市場価値</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/invest/japanesecrafts-collection/">https://kogei-japonica.com/media/invest/japanesecrafts-collection/</div><div class="lkc-excerpt">日本工芸は、来歴・技法・作家性・保存状態が確認できる場合、国際的なコレクション対象として評価され得ます。ただし、その評価軸は、欧米アート市場が前提とする provenance（来歴）と完全に同じではありません。箱書（はこがき）・共箱（ともばこ）・展覧会歴・作家や工房との関係性・産地系譜など、日本工芸固有の文脈を理解することが、市場参入の出発点になります。「日本工芸は、アートとして評価されるのか。それとも民芸、日用品、観光土産、工芸雑貨、現代美術のいずれの文脈で理解すべきなのか」。コレクター、ギャラリー関...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h3>海外巡回・海外発信という観点</h3>
<p>本展は国内巡回展ですが、ルーシー・リー自身は国際的に評価されてきた陶芸家です。そのため、海外のコレクター、ギャラリー、デザイン関係者にとっても、日本で彼女の作品がどのように読み直されているかは関心の対象になります。</p>
<p>海外向けに説明する場合、Lucie Rieを単に「Japanese tasteに近い作家」と紹介するのは適切ではありません。むしろ、Vienna-born British studio potter、modernist ceramics、ceramic vessel、studio pottery、material cultureといった文脈を使い分ける必要があります。</p>
<p>工芸ジャポニカでは、工芸作家、工房、ギャラリー、文化施設、自治体、企業に向けて、取材・PR掲載、英語記事制作、海外向け発信、展示・イベント文脈の整理に関する相談を受け付けています。</p>
<p>工芸作品を海外へ伝えるときに大切なのは、神秘化することではありません。素材、技法、制作環境、作家の視点、展示の文脈を、海外読者にも理解できる言葉に翻訳することです。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kogei-exhibition-2026_1.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">2026年6月から行きたい日本工芸展9選｜染織・陶芸・工芸公募展</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/">https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/</div><div class="lkc-excerpt">2026年6月から秋にかけて、全国各地で日本工芸に関する展覧会や公募展、巡回展が続きます。染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIPの接点まで、これから開催予定の展示を中心に整理しました。この記事では、今後開催される日本工芸関連の展覧会・イベントを9件取り上げ、会期・会場・ジャンル・入場料・見どころを紹介します。単なるイベント一覧ではなく、素材や技法、展示の文脈、読者タイプ別の選び方まで、工芸ジャポニカ編集部の視点で解説します。この記事でわかること2026年6月以降に開催予定の日本工芸関連イベント染織、...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h2>FAQ｜ルーシー・リー展についてよくある質問</h2>
<p><b>ルーシー・リー展について、会期・予約・作家情報・見どころ・巡回・撮影ルールを一問一答で整理します。</b></p>
<dl>
<dt><b>Q. ルーシー・リー展はいつから、いつまで開催されますか？</b></dt>
<dd>2026年7月4日（土）から9月13日（日）まで、東京都庭園美術館の本館＋新館で開催されます。来館前には公式サイトで最新情報を確認してください。</dd>
<dt><b>Q. 東京都庭園美術館へのアクセス方法と予約方法は？</b></dt>
<dd>会場は東京都港区白金台5-21-9です。本展は日時指定予約制のため、一般来館者は事前にオンラインチケットを購入するのが基本です。ただし、中学生以下など予約不要の対象もあります。</dd>
<dt><b>Q. ルーシー・リーとはどのような陶芸家ですか？</b></dt>
<dd>オーストリアのウィーンに生まれ、1938年にロンドンへ移った20世紀を代表する陶芸家です。轆轤成形、独自の釉薬、象嵌、掻き落としによる表現で知られています。</dd>
<dt><b>Q. なぜ本展でバーナード・リーチやハンス・コパー、濱田庄司の作品も展示されるのですか？</b></dt>
<dd>ルーシー・リーが出会った人、場所、時代背景を含めて、彼女の造形の源泉を読み解くためです。本展では、リーと交流のあった作家たちの作品も併せて紹介されます。</dd>
<dt><b>Q. 国内で過去に開催された2010年・2015年の展覧会との違いは何ですか？</b></dt>
<dd>公式に詳細な比較が示されているわけではありませんが、本展は国立工芸館に寄託された井内コレクションを中心に構成された、国内約10年ぶりの回顧展という位置づけです。</dd>
<dt><b>Q. 本展は東京以外にも巡回しますか？</b></dt>
<dd>国立工芸館での開催を経て、東京都庭園美術館で開催されます。その後、三重県立美術館、あべのハルカス美術館へ巡回予定です。</dd>
<dt><b>Q. 会場内で写真撮影はできますか？</b></dt>
<dd>一部作品を除き写真撮影が可能とされています。ただし、フラッシュ、レフ板、三脚、自撮り棒、望遠レンズ、動画撮影、商業目的の撮影などは禁止または制限されています。会場スタッフの案内に従ってください。</dd>
</dl>
<h2>まとめ｜工芸ジャポニカとしての見解</h2>
<p>ルーシー・リー展は、会期や観覧料を確認するだけで終わらせるには惜しい展覧会です。東京都庭園美術館で見る意味、井内コレクションを中心とする国内作品群、リーチやコパー、濱田庄司との関係、そしてstudio potteryと日本のうつわ観の交差。これらを合わせて見ることで、本展は単なる回顧展ではなく、陶芸をどう見るかを問い直す機会になります。</p>
<p>工芸ジャポニカとして特に強調したいのは、ルーシー・リーを「東西をつなぐ作家」という言葉だけで回収しないことです。彼女の作品が今も強く見えるのは、東と西を混ぜたからではありません。出会ったものを選び、削ぎ落とし、自分の器形・釉薬・線へと変換したからです。</p>
<p>工芸を見ることは、素材や技法を知ることに加えて、作家が何を受け取り、何を残し、何を消したのかを考えることでもあります。ルーシー・リー展は、その視点を育てるための、非常に豊かな入口になるはずです。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/lucie-rie-tokyo/">ルーシー・リー展 東京｜会期・見どころと東西をつなぐうつわ</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://kogei-japonica.com/media/events/lucie-rie-tokyo/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>2026年夏の日本工芸展ガイド｜百花繚乱・民藝・染織</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-summer/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-summer/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 06:41:49 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10836</guid>

					<description><![CDATA[<p>2026年夏に日本工芸展を選ぶなら、東京都美術館の大英博物館日本美術コレクション「百花繚乱」、日本民藝館の民藝展、そして日本伝統工芸染織展を軸に見ると分かりやすくなります。 夏の展覧会情報は、会期や会場だけを見ても、どれ [...]</p>
<p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-summer/">2026年夏の日本工芸展ガイド｜百花繚乱・民藝・染織</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>2026年夏に日本工芸展を選ぶなら、東京都美術館の大英博物館日本美術コレクション「百花繚乱」、日本民藝館の民藝展、そして日本伝統工芸染織展を軸に見ると分かりやすくなります。</p>
<p>夏の展覧会情報は、会期や会場だけを見ても、どれを優先すべきか迷いやすいものです。初めて工芸展を訪れる方、工芸や日本美術を深く見たい方、海外から訪日する方、展示企画や地域プロモーションの参考にしたい方では、見るべきポイントが変わります。</p>
<p>この記事では、2026年夏に行きたい日本工芸展・日本美術展を、<b>話題性だけでなく、素材、技法、来歴、展示の意味</b>から整理します。工芸を単なる「和風」や「日本らしさ」の記号として消費せず、作品がどこで生まれ、どのように移動し、どのように保存・展示されてきたのかまで含めて見ていきます。</p>
<h2>2026年夏に行きたい日本工芸展とは？まず知っておきたい3つの注目展</h2>
<p>2026年夏に押さえておきたいのは、東京都美術館の「百花繚乱」、日本民藝館の「創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館」、そして第60回日本伝統工芸染織展の3系列です。</p>
<p>もっとも話題性が高いのは、東京都美術館開館100周年記念として開催される「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」です。会期は2026年7月25日から10月18日まで、会場は東京都美術館です。会期終了後は、大阪中之島美術館へ巡回し、2026年10月31日から2027年1月31日まで開催予定です。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/outline.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">開催概要｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<p>一方で、工芸の思想や生活の道具に関心がある方には、日本民藝館の「創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館」も重要です。会期は2026年6月6日から8月12日までで、日本民藝美術館設立趣意書の刊行から100年、日本民藝館の創設から90年という節目にあたる展示です。<br />（参照：<a href="https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/?lang=ja" rel="noopener nofollow" target="_blank">特別展 創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館｜日本民藝館</a>）</p>
<p>さらに、染織（せんしょく）を専門的に見たい方には、第60回日本伝統工芸染織展があります。日本工芸会の公式情報では、福岡会場は2026年7月15日から7月20日まで、福岡三越9階「三越ギャラリー」で開催予定です。観覧料は無料とされています。<br />（参照：<a href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/" rel="noopener nofollow" target="_blank">第60回日本伝統工芸染織展｜公益社団法人日本工芸会</a>）</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>展覧会名</th>
<th>会場</th>
<th>会期</th>
<th>主な見どころ</th>
<th>向いている読者</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画</td>
<td>東京都美術館</td>
<td>2026年7月25日から10月18日</td>
<td>江戸絵画、浮世絵、初里帰り作品、大英博物館の日本美術コレクション</td>
<td>初めての方、海外ゲスト、工芸・日本美術ファン</td>
</tr>
<tr>
<td>創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館</td>
<td>日本民藝館</td>
<td>2026年6月6日から8月12日</td>
<td>柳宗悦、民藝運動、日本民藝館の歩み、生活の道具の美</td>
<td>民藝、器、暮らしの工芸に関心がある方</td>
</tr>
<tr>
<td>第60回日本伝統工芸染織展</td>
<td>福岡三越9階「三越ギャラリー」など巡回会場</td>
<td>福岡会場は2026年7月15日から7月20日</td>
<td>着物、帯、組紐、染めと織りの技術</td>
<td>染織、着物、素材、技法に関心がある方</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>工芸ジャポニカ内では、2026年6月以降の工芸展をまとめた関連記事も公開しています。夏の展覧会をさらに広く比較したい方は、あわせてご覧ください。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kogei-exhibition-2026_1.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">2026年6月から行きたい日本工芸展9選｜染織・陶芸・工芸公募展</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/">https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/</div><div class="lkc-excerpt">2026年6月から秋にかけて、全国各地で日本工芸に関する展覧会や公募展、巡回展が続きます。染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIPの接点まで、これから開催予定の展示を中心に整理しました。この記事では、今後開催される日本工芸関連の展覧会・イベントを9件取り上げ、会期・会場・ジャンル・入場料・見どころを紹介します。単なるイベント一覧ではなく、素材や技法、展示の文脈、読者タイプ別の選び方まで、工芸ジャポニカ編集部の視点で解説します。この記事でわかること2026年6月以降に開催予定の日本工芸関連イベント染織、...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h2>「百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」はどんな展覧会？</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/RDCZB2bTMvc?si=S2IT-XcmVPAcAI0-" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>「百花繚乱」は、大英博物館が所蔵する日本美術コレクションから、江戸時代の絵画と浮世絵を中心に紹介する大規模な日本美術展です。</p>
<p>公式サイトによると、本展では大英博物館の約4万点におよぶ日本コレクションから、屏風（びょうぶ）、掛軸（かけじく）、絵巻（えまき）などの絵画作品、歌麿（うたまろ）、写楽（しゃらく）、北斎（ほくさい）、広重（ひろしげ）らを含む代表的な浮世絵師の版画などが紹介されます。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/highlights.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">みどころ｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<p>工芸展という言葉から、陶芸、漆芸、金工、染織だけを想像する方もいるかもしれません。しかし、屏風や掛軸、絵巻、版画には、紙、絹、表装（ひょうそう）、摺（す）り、保存、修復といった工芸的な技術が深く関わっています。その意味で「百花繚乱」は、日本美術展でありながら、工芸ファンにとっても見る価値の高い展覧会です。</p>
<h3>会期・会場・基本情報</h3>
<h4>東京都美術館開館100周年記念<br />
大英博物館日本美術コレクション　百花繚乱〜海を越えた江戸絵画</h4>
<p>100th Anniversary of the Tokyo Metropolitan Art Museum Edo in Focus: Japanese Treasures from the British Museum</p>
<ul>
<li>会場：東京都美術館（東京・上野公園）</li>
<li>会期：2026年7月25日（土）〜10月18日（日）</li>
<li>開室時間：9:30―17:30</li>
<li>休室日：月曜日、10月13日（火）</li>
<li>主催：東京都美術館（公益財団法人東京都歴史文化財団）、大英博物館、朝日新聞社、NHK、NHKプロモーション</li>
<li>オフィシャルサイト：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/" rel="noopener nofollow " target="_blank">https://daiei-ten2026.exhibit.jp/</a></li>
</ul>
<h4>大英博物館日本美術コレクション　百花繚乱〜海を越えた江戸絵画</h4>
<p>Edo in Focus: Japanese Treasures from the British Museum</p>
<ul>
<li>会場：大阪中之島美術館</li>
<li>会期：2026年10月31日（土）～2027年1月31日（日）</li>
<li>開場時間：午前10時～午後5時（入場は午後4時30分まで）</li>
<li>休館日：月曜日、11月24日（火）、12月31日（木）、1月1日（金・祝）、1月12日（火）</li>
<li>主催：大阪中之島美術館、大英博物館、朝日新聞社、NHK大阪放送局、 NHKエンタープライズ近畿</li>
<li>オフィシャルサイト：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/" rel="noopener nofollow " target="_blank">https://daiei-ten2026.exhibit.jp/</a></li>
</ul>
<p>東京会場の正式名称は「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱〜海を越えた江戸絵画」です。会場は東京都美術館、会期は2026年7月25日から10月18日までです。</p>
<p>チケットについては、公式サイトで前売券と通常券の観覧料が発表されています。前売券の販売期間は2026年6月25日10時から7月24日23時59分までです。<br />
一般は前売2,100円、通常2,300円、大学・専門学校生は前売1,100円、通常1,300円、65歳以上は前売1,400円、通常1,600円です。18歳以下、高校生以下は無料とされています。</p>
<p>また、公式サイトでは、本展は入場に際して日時指定予約は不要と案内されています。ただし、混雑状況により入場制限や日時指定への変更が行われる場合があります。訪問前には必ず最新情報を確認してください。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/ticket.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">チケット｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<p>会期終了後は、大阪中之島美術館へ巡回し、2026年10月31日から2027年1月31日まで開催予定です。東京と大阪で会期が異なるため、遠方から訪れる場合は会場を取り違えないように注意しましょう。</p>
<h3>見どころ｜初里帰りの肉筆画と150年ぶりに再会する襖絵</h3>
<p>「百花繚乱」の見どころは、江戸絵画や浮世絵の名品をまとめて見られることだけではありません。作品が海を越え、長い時間を経て再び日本で公開されるという来歴そのものにも注目したい展覧会です。</p>
<p>公式サイトでは、喜多川歌麿の肉筆画（にくひつが）《文読む遊女》が、日本で初公開される初里帰り作品として紹介されています。肉筆画とは、版画ではなく、絵師が筆で直接描いた一点物の絵画です。浮世絵というと木版画を思い浮かべがちですが、肉筆画には刷り物とは異なる筆致や画面の緊張感があります。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/highlights.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">みどころ｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/EwiHDuhRQR4?si=qeQ_dnMAf-OmSjvZ" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>また、葛飾北斎の『万物絵本大全図』版下絵（はんしたえ）も注目されています。版下絵とは、木版画を彫る際に彫師が版木に貼り、彫刻のもとにする下絵です。完成した版画では見えにくい、絵師の線や制作の前段階を考えるうえで貴重な資料です。</p>
<p>さらに、本展では長らく各地に分かれていた襖絵（ふすまえ）が再会する構成も紹介されています。屏風や襖絵は、絵画であると同時に、空間を仕切り、場をつくる装置でもあります。絵を見るだけでなく、建築、空間、保存、移動の歴史を合わせて考えたいところです。</p>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>「百花繚乱」は、華やかな大型展として楽しめる一方で、海外へ渡った日本美術をどう見るかという問いも含んでいます。工芸ジャポニカとしては、作品を「里帰りした名品」として称えるだけでなく、誰が収集し、どのように保存し、なぜ今展示されるのかまで見つめたいと考えます。作品の美しさと来歴の複雑さを、どちらも消さずに見ることが、工芸や日本美術への敬意につながります。</p>
</div>
<h4>用語解説ボックス｜浮世絵・肉筆画・版下絵とは</h4>
<div class="box3">
<p><b>浮世絵（うきよえ）</b><br />江戸時代に発展した絵画・版画の分野です。役者、美人、名所、物語、風俗など、当時の町人文化を反映した題材が多く見られます。</p>
<p><b>肉筆画（にくひつが）</b><br />版画ではなく、絵師が筆で直接描いた一点物の絵画です。同じ図柄を複数刷る木版画とは異なり、筆遣いや絵具の重なりを直接見ることができます。</p>
<p><b>版下絵（はんしたえ）</b><br />木版画を制作する際、彫師が版木に貼って彫るための下絵です。完成した版画とは別に、制作工程や絵師の線を知るための重要な資料になります。</p>
</div>
<h2>なぜ大英博物館に日本美術が多く所蔵されているのか</h2>
<p>大英博物館の日本美術コレクションは、長い収集、研究、保存の歴史によって形成されてきました。だからこそ「百花繚乱」は、名品を見るだけでなく、日本美術が海外でどのように受け止められてきたかを考える展覧会でもあります。</p>
<p>公式サイトでは、大英博物館の日本コレクションは約4万点におよび、同館の創設当初から収蔵品に日本由来のものが含まれていたと説明されています。また、日本コレクションには、縄文時代から現代までの幅広い時代の作品が含まれ、絵画、木版画、陶磁器、漆芸品、金工品、織物などが収蔵されています。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/museum.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">大英博物館｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<p>この背景には、19世紀後半以降に西洋で広がったジャポニズムもあります。日本の版画、陶磁器、漆芸、染織などは、ヨーロッパの芸術家、収集家、研究者に大きな影響を与えました。ただし、それを単純に「世界に評価された日本美術」とだけ語るのは十分ではありません。</p>
<p>作品が海外へ渡る背景には、交易、収集、贈与、購入、研究、時代の不均衡など、さまざまな事情があります。すべてを一つの物語に回収することはできません。だからこそ、今回のような展覧会では、作品そのものの美しさと同時に、収集の背景や保存の歴史にも目を向ける必要があります。</p>
<p>編集長として強調したいのは、海外所蔵の日本美術を「奪われたもの」とだけ見るのでも、「海外が認めた名品」とだけ見るのでもなく、作品ごとの来歴（らいれき）に向き合う姿勢です。来歴とは、作品がどこで作られ、誰の手を経て、どこに所蔵され、どのように展示されてきたかを示す履歴です。工芸や美術は、作られた瞬間だけでなく、その後の移動と保存によっても意味を帯びていきます。</p>
<h2>民藝・染織の展覧会も見逃せない理由</h2>
<p>2026年夏は「百花繚乱」の話題性に注目が集まりやすい時期ですが、民藝と染織の展覧会も、工芸を深く理解するうえで見逃せません。</p>
<p>大型の日本美術展では、絵師や作品名、所蔵館のスケールが前面に出ます。一方で、民藝や染織の展示では、名の残りにくい作り手、日常の道具、素材の選択、技法の積み重ねが見えてきます。工芸を「名品鑑賞」だけで終わらせず、生活や身体に近いところから考えるためには、この二つの視点が欠かせません。</p>
<h3>日本民藝館「創設90年記念　柳宗悦と日本民藝館」</h3>
<figure id="attachment_10927" aria-describedby="caption-attachment-10927" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-scaled.webp" alt="日本民藝館「創設90年記念　柳宗悦と日本民藝館」" width="2560" height="1808" class="size-full wp-image-10927" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-scaled.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-768x542.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-1536x1085.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-2048x1447.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-150x106.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-450x318.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/06/kogei-exhibition-summer-1-1200x848.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-10927" class="wp-caption-text"><a href="https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/" rel="noopener nofollow" target="_blank">柳宗悦と日本民藝館｜公益財団法人 日本民芸館</a></figcaption></figure>
<p>日本民藝館の「創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館」は、2026年6月6日から8月12日まで開催されています。公式情報では、柳宗悦が1936年に日本民藝館を設立してから90年を迎えることを機に、同館の歩みと民藝運動の思想を振り返る展示とされています。<br />（参照：<a href="https://mingeikan.or.jp/exhibition/special/?lang=ja" rel="noopener nofollow" target="_blank">特別展 創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館｜日本民藝館</a>）</p>
<p>民藝（みんげい）とは、柳宗悦らが提唱した「民衆的工藝」をめぐる思想と運動です。無名の職人による日常の器物に美を見出した点がよく語られますが、単なる「素朴な道具」や「昔ながらの暮らし」を懐かしむための言葉ではありません。</p>
<p>民藝展を見るときは、器の形や色だけでなく、なぜその器物が選ばれ、どのように展示され、どのような言葉で価値づけられてきたのかを見ることが大切です。そこには、作り手、使い手、収集家、展示者の視点が重なっています。</p>
<p>民藝を海外の方に説明する場合も、単に「Japanese folk craft」と訳すだけでは不十分です。日常の道具に宿る美を見出す近代日本の思想・運動として説明すると、より正確に伝わります。</p>
<h3>染織の伝統工芸展について</h3>
<div class="linkcard"><div class="lkc-external-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/?tab=work#sort=number" target="_blank" rel="external noopener"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img loading="lazy" decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=www.nihonkogeikai.or.jp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">www.nihonkogeikai.or.jp</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="https://s.wordpress.com/mshots/v1/https%3A%2F%2Fwww.nihonkogeikai.or.jp%2Fexhibition%2Ftextiles%2F60%2F%3Ftab%3Dwork%23sort%3Dnumber?w=200" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">第60回日本伝統工芸染織展-公益社団法人日本工芸会</div><div class="lkc-url" title="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/?tab=work#sort=number">https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/?tab=work#sort=number</div><div class="lkc-excerpt">公益社団法人日本工芸会は、無形文化財の保護育成のために伝統工芸の技術の保存と活用、伝統文化向上に寄与することを目的としています。第60回日本伝統工芸染織展の開催情報、受賞作品、入選作品をご覧いただけます。</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<p>染織を専門的に見たい方には、第60回日本伝統工芸染織展が重要です。日本工芸会の公式情報によると、同展は染織工芸技術の保存・育成と創意ある展開を目的に開催されてきた展覧会です。着物、帯、組紐（くみひも）など、染めと織りの技術を尽くした作品が紹介されます。<br />（参照：<a href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/" rel="noopener nofollow" target="_blank">第60回日本伝統工芸染織展｜公益社団法人日本工芸会</a>）</p>
<p>福岡会場は、2026年7月15日から7月20日まで、福岡三越9階「三越ギャラリー」で開催予定です。開場時間は10時から19時まで、観覧料は無料とされています。また、会期中には列品解説も予定されています。最新情報は、日本工芸会公式サイトで確認してください。</p>
<p>染織展を見るときは、完成した布や着物だけでなく、糸、染料、織りの密度、文様の配置、身体にまとったときの見え方まで意識すると理解が深まります。染めは色や文様を布に与える技法であり、織りは経糸（たていと）と緯糸（よこいと）の構成によって布を生み出す技法です。</p>
<p>布は一見すると平面的に見えますが、実際には時間と身体性を含む工芸です。糸を選び、染め、織り、文様を配置し、身にまとうことまで考えられています。そこに染織の奥行きがあります。</p>
<h2>目的別に選ぶ｜あなたに合った工芸展はどれ？</h2>
<p>初めて工芸展や日本美術展に行く方は「百花繚乱」から、工芸の思想を知りたい方は日本民藝館へ、素材と技法を深く見たい方は日本伝統工芸染織展へ向かうと選びやすくなります。</p>
<p>展覧会選びでは、会期や話題性だけでなく、自分が何を知りたいのかを先に整理すると失敗しにくくなります。作品名を知りたいのか、工芸の思想を知りたいのか、素材と技法を見たいのか、海外の友人に案内したいのかによって、優先順位は変わります。</p>
<h4>比較表｜2026年夏の主要展覧会一覧</h4>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>目的</th>
<th>おすすめ展覧会</th>
<th>理由</th>
<th>事前確認ポイント</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>初めて工芸・日本美術展に行く</td>
<td>百花繚乱</td>
<td>江戸絵画、浮世絵、大英博物館という分かりやすい入口があるため</td>
<td>チケット、開室時間、混雑、日時指定の変更有無</td>
</tr>
<tr>
<td>海外ゲストを案内したい</td>
<td>百花繚乱</td>
<td>英語タイトルも用意され、日本美術の海外所蔵という文脈を説明しやすいため</td>
<td>英語情報、アクセス、会期、観覧料</td>
</tr>
<tr>
<td>民藝や暮らしの道具を深く知りたい</td>
<td>創設90年記念 柳宗悦と日本民藝館</td>
<td>民藝運動と日本民藝館の歩みを合わせて理解できるため</td>
<td>開館時間、休館日、入館料、関連講演</td>
</tr>
<tr>
<td>染めや織りの技法を見たい</td>
<td>第60回日本伝統工芸染織展</td>
<td>染織に特化し、着物、帯、組紐などの作品を比較できるため</td>
<td>会場、列品解説、巡回会期、観覧料</td>
</tr>
<tr>
<td>展示企画や空間演出の参考にしたい</td>
<td>百花繚乱、民藝館、染織展</td>
<td>大型展、思想展示、技法展示の違いを比較できるため</td>
<td>導線、照明、解説文、展示什器、図録</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>法人や自治体、ホテル、旅館、店舗の担当者が視察する場合は、作品そのものだけでなく、展示の導線、照明、解説文、図録、関連イベントにも注目しましょう。工芸は、作品を置くだけでは十分に伝わりません。どの素材を、どの空間で、どの言葉とともに見せるかによって、体験の質が変わります。</p>
<p>工芸ジャポニカでは、工芸を活かした展示・イベント・地域プロモーション、海外向け発信、工芸作家・工房とのコラボレーション相談も受け付けています。鑑賞を入口に、空間づくりや事業企画へつなげたい方は、工芸ジャポニカの公式サイトをご確認ください。</p>
<h4>チェックリスト｜行く前に確認したいこと</h4>
<p>工芸展や日本美術展に行く前には、次の項目を確認しておくと安心です。</p>
<ul>
<li>公式サイトで会期と休館日を確認したか</li>
<li>開室時間と最終入室時間を確認したか</li>
<li>チケット料金、前売券、無料対象を確認したか</li>
<li>日時指定予約の有無を確認したか</li>
<li>混雑時の入場制限について確認したか</li>
<li>展示替えや作品の出品期間を確認したか</li>
<li>撮影可否を確認したか</li>
<li>図録や関連書籍の販売を確認したか</li>
<li>講演会、列品解説、ワークショップの有無を確認したか</li>
<li>海外ゲストと行く場合、英語情報や説明用の用語を確認したか</li>
</ul>
<p>特に2026年夏の「百花繚乱」は注目度の高い展覧会になることが予想されます。公式サイトでは現時点で日時指定予約は不要と案内されていますが、混雑状況により変更される場合があるため、来館直前の確認をおすすめします。<br />（参照：<a href="https://daiei-ten2026.exhibit.jp/ticket.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">チケット｜百花繚乱公式サイト</a>）</p>
<h2>よくある質問（FAQ）</h2>
<p>2026年夏の工芸展・日本美術展について、迷いやすい点を一問一答で整理します。</p>
<dl>
<dt><b>Q1．2026年夏にまず行くなら、どの展覧会がおすすめですか？</b></dt>
<dd>初めてなら、東京都美術館の「百花繚乱」がおすすめです。江戸絵画、浮世絵、大英博物館の日本美術コレクションという分かりやすい入口があります。</dd>
<dt><b>Q2．「百花繚乱」は工芸展ですか？日本美術展ですか？</b></dt>
<dd>中心は江戸絵画や浮世絵を紹介する日本美術展です。ただし、屏風、掛軸、絵巻、版画には、紙、表装、摺り、保存などの工芸的な視点が深く関わっています。</dd>
<dt><b>Q3．「百花繚乱」のチケット情報は発表されていますか？</b></dt>
<dd>はい。公式サイトで前売券、通常券、限定チケットなどの情報が発表されています。前売券は2026年6月25日10時から7月24日23時59分まで販売予定です。</dd>
<dt><b>Q4．「百花繚乱」は東京以外でも見られますか？</b></dt>
<dd>東京会場の終了後、大阪中之島美術館へ巡回予定です。大阪会場の会期は2026年10月31日から2027年1月31日までです。</dd>
<dt><b>Q5．民藝展は初心者にも楽しめますか？</b></dt>
<dd>楽しめます。難しい思想から入るより、器や道具の形、使いやすさ、素材、展示の並び方を見ると理解しやすくなります。</dd>
<dt><b>Q6．染織展では何を見ればよいですか？</b></dt>
<dd>糸、染料、染め、織り、文様の配置、着用時の見え方に注目すると理解が深まります。完成した布だけでなく、制作の時間を想像して見ることが大切です。</dd>
<dt><b>Q7．海外から訪れる人に説明するなら、どの展覧会が向いていますか？</b></dt>
<dd>「百花繚乱」は英語タイトルも用意され、海外所蔵の日本美術という文脈を説明しやすい展覧会です。民藝や染織を案内する場合は、用語の補足を用意しておくと伝わりやすくなります。</dd>
<dt><b>Q8．会期や料金はどこで確認すべきですか？</b></dt>
<dd>必ず美術館、展覧会公式サイト、主催団体、会場公式サイトで確認してください。SNSやまとめ記事だけで判断しないことが大切です。</dd>
</dl>
<h2>海外から訪れる読者へ｜知っておきたい文化的背景</h2>
<p>海外から日本の工芸展・日本美術展を訪れる場合は、「Kogei」「Mingei」「Senshoku」「Ukiyo-e」などの言葉を、単なる直訳ではなく文化的背景とともに理解すると鑑賞が深まります。</p>
<p>「工芸」は英語で「Japanese craft」や「Kogei」と説明されますが、土産物や装飾品だけを指す言葉ではありません。素材、技法、地域、使い方、作り手の判断が重なった表現です。</p>
<p>「民藝」は英語でも「Mingei」と表記されることが多く、無名の職人による日常の道具に美を見出す思想・運動を指します。単に「folk craft」と訳すだけでは、柳宗悦らが提唱した近代的な美の問いが伝わりにくくなります。</p>
<p>「染織」は「textile dyeing and weaving」と説明できます。着物だけでなく、糸、染料、織りの構造、文様、身体との関係まで含む分野です。</p>
<p>また、「百花繚乱」では「里帰り」という表現が重要です。これは海外の美術館やコレクションに所蔵されている日本美術が、一時的に日本で公開されることを指す言葉です。ただし、作品の移動にはそれぞれ異なる来歴があるため、単純に「故郷に戻った」とだけ受け止めるのではなく、収集、保存、研究の歴史にも目を向けたいところです。</p>
<p>東京都美術館の英語版公式サイトでは、本展は「Edo in Focus: Japanese Treasures from the British Museum」として案内されています。海外の友人や家族と情報を共有する場合は、英語版の公式情報を確認すると伝えやすくなります。<br />（参照：<a href="https://www.tobikan.jp/en/exhibition/2026_britishmuseum.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">Edo in Focus: Japanese Treasures from the British Museum｜Tokyo Metropolitan Art Museum</a>）</p>
<p>工芸ジャポニカとしては、2026年夏の展覧会を単なるイベント情報としてではなく、作品の来歴、素材、技法、思想に触れる機会として見てほしいと考えています。「百花繚乱」の華やかさ、民藝の静かな問い、染織の技術の積み重ね。そのどれもが、日本の工芸と美術を考える大切な入口になります。<br />
展覧会を訪れる前には公式情報を確認し、自分の関心に合う展示を選んでみてください。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-summer/">2026年夏の日本工芸展ガイド｜百花繚乱・民藝・染織</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-summer/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>日本の工芸ツーリズム入門｜工房訪問のマナーと予約前チェック</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/craft-tourism/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/events/craft-tourism/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 23 Jun 2026 03:29:30 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10819</guid>

					<description><![CDATA[<p>地方の工房を訪ねてみたいけれど、予約の仕方や、写真を撮ってよいのか、何を買ってよいのかがわからず、足踏みしている方は少なくありません。「失礼なことをしてしまわないか」という不安は、興味の強さに比例して大きくなるものです。 [...]</p>
<p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/craft-tourism/">日本の工芸ツーリズム入門｜工房訪問のマナーと予約前チェック</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>地方の工房を訪ねてみたいけれど、予約の仕方や、写真を撮ってよいのか、何を買ってよいのかがわからず、足踏みしている方は少なくありません。「失礼なことをしてしまわないか」という不安は、興味の強さに比例して大きくなるものです。</p>
<p><b>工芸ツーリズムとは、工芸品を眺めるだけでなく、工房や産地を訪ね、素材・技法・作り手・地域文化への理解を深める旅のかたちです。</b>ただし、工房は観光施設である前に、職人や作り手が日々制作を続ける仕事場です。訪問を意味のあるものにする鍵は、「観光として消費するか」ではなく、「生産と技術継承の現場に、少しだけ参加させてもらう」という意識を持てるかどうかにあります。</p>
<p>日本政府観光局（JNTO）も、日本滞在中に参加できる伝統工芸体験やワークショップを紹介しており、陶芸、染色、金箔、だるま、太鼓など、地域文化に触れる入口として工芸体験が注目されていることがわかります。とはいえ、実際の予約条件、撮影可否、購入方法、言語対応は、工房・施設・主催者ごとに異なります。訪問前には必ず公式情報を確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.japan.travel/en/guide/traditional-craft-experiences-and-workshops/" rel="noopener nofollow" target="_blank">Traditional Craft Experiences and Workshops｜JNTO</a>）</p>
<p>本記事では、工芸ツーリズムとはどのような旅のかたちなのか、そして工房を訪ねる際に何を確認しておけば作り手や産地に失礼にならないのかを、工芸ジャポニカ編集部の視点から整理します。読み終えたとき、訪問前に確認すべきことと、訪問後にあなたが何を持ち帰り、何を地域に残していけるのかが見えてくるはずです。</p>
<h2>工房を訪ねるとは、本当はどういうことか</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/7MoTDUH0-lw?si=-zlSqnJWzxuezlDz&amp;start=6" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>工房訪問の本質は、観光地を巡ることではなく、現役の生産現場に入らせてもらうことです。</b>工房は、職人や作り手が実際に手を動かし、素材と向き合い、注文や納期に応えながら制作を続けている場所です。展示や販売のために整えられた施設とは、そもそもの前提が異なります。</p>
<p>たとえば、陶磁器であれば土、釉薬（ゆうやく）、窯、焼成（しょうせい）の管理があります。漆器であれば漆（うるし）の乾き、湿度、塗り重ね、研ぎの時間があります。染織（せんしょく）であれば、糸、染料、織機、図案、分業の仕組みがあります。完成品だけを見ていると気づきにくい工程が、工房の中には積み重なっています。</p>
<p>経済産業省は、伝統的工芸品について、主として日常生活で使われること、主要な部分が手工業的であること、伝統的な技術・技法や原材料によって作られること、一定の地域で産地を形成していることなどの条件を示しています。2025年10月27日時点で、経済産業大臣の指定を受けた伝統的工芸品は244品目です。<br />（参照：<a href="https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/index.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">伝統的工芸品｜経済産業省</a>）</p>
<p>つまり、ひとつの工芸品の背後には、単独の作り手だけでなく、素材を供給する人、道具を整える人、工程を分担する人、販売や修理を支える人、地域の組合や事業者の存在があります。工芸ツーリズムで工房を訪ねるということは、そうした産地の仕組みに、外から一時的に触れさせてもらう行為でもあります。</p>
<p>工芸ジャポニカとして産地を取材するたびに感じるのは、訪問者と工房側のあいだに、ささやかな認識のずれが生まれやすいということです。訪問者にとっては「体験」や「思い出」が目的になりやすい一方、工房にとっては、限られた生産時間の一部を割いて受け入れているという現実があります。このずれを前提として持っておくだけで、訪問の態度は自然と変わってきます。</p>
<div class="box3">
<p><b>用語メモ</b></p>
<p><b>工房（こうぼう）</b>：職人や作り手が実際に制作を行う作業場のことです。販売を主とするショップやギャラリーとは区別して考える必要があります。</p>
<p><b>産地（さんち）</b>：特定の工芸が歴史的に集積し、素材、技法、分業、流通の仕組みとともに発展してきた地域のことです。</p>
<p><b>伝統工芸士（でんとうこうげいし）</b>：伝統的工芸品の製造地域で満12年以上の製造実務経験を積み、実技試験・知識試験・面接試験に合格した技術者に与えられる称号です。後継者育成や産地振興の担い手としての役割も期待されています。<br />（参照：<a href="https://kyokai.kougeihin.jp/master/" rel="noopener nofollow" target="_blank">伝統工芸士について｜一般財団法人伝統的工芸品産業振興協会</a>）</p>
</div>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2024/08/media3-150x150.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">伝統工芸用語全集｜工芸品・技術・素材・技法を調べる用語ガイド</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/">https://kogei-japonica.com/media/feature/glossary/</div><div class="lkc-excerpt">【完全版】伝統工芸用語全集金工 - きんこう金工とは、金属を加工して装飾品や工芸品を作る技術の総称です。日本では、古くから刀剣や仏具、茶道具などに用いられ、職人の手によって高度な技術が継承されてきました。金工には鋳物や鍛金、彫金、象嵌などさまざまな技法があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。現在でも伝統的な技術が活かされながら、現代のデザインや用途に応じた新しい作品が生み出されています。鋳物 ちゅうきん鋳物（ちゅうきん）は、溶かした金属を型に流し込み、冷やして固めることで成形する技法です。主に鉄や...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h2>見学・体験・直売――あなたが本当に求めているのはどれか</h2>
<p><b>「工房見学」「体験プログラム」「工房直売」は似ているようで、予約のしやすさやマナーの基準が異なります。</b>この違いを理解しておくと、自分の目的に合った訪問先を選びやすくなります。</p>
<p>旅行中に短時間で手を動かしてみたいのか、実際の生産工程を見たいのか、作品を購入したいのか、企業や自治体の企画として視察したいのか。目的が違えば、連絡すべき窓口、確認事項、必要な準備も変わります。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>訪問の形態</th>
<th>主な目的</th>
<th>予約の必要性</th>
<th>撮影の考え方</th>
<th>言語サポートの傾向</th>
<th>注意点</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>見学<br />生産工程の観察</td>
<td>制作現場や工程を知る</td>
<td>事前予約が前提になりやすい</td>
<td>工程・道具・未完成品は確認必須</td>
<td>産地組合や自治体窓口がある場合は対応可能なこともある</td>
<td>作業場に入る意識が必要です</td>
</tr>
<tr>
<td>体験プログラム</td>
<td>制作工程の一部を体験する</td>
<td>多くの場合、事前予約が必要</td>
<td>撮影可能な時間や場所が設定されている場合もある</td>
<td>提供者により多言語案内がある場合もある</td>
<td>体験作品と職人作品は品質基準が異なります</td>
</tr>
<tr>
<td>工房直売<br />ショップ訪問</td>
<td>作品を購入する</td>
<td>営業時間内であれば予約不要の場合もある</td>
<td>商品撮影も含め、まず確認するのが安全</td>
<td>店舗・産地により差が大きい</td>
<td>作業場や職人本人の撮影は別途確認が必要です</td>
</tr>
<tr>
<td>美術館・工芸館・クラフトセンター</td>
<td>技法や歴史を体系的に学ぶ</td>
<td>施設ごとの開館情報を確認</td>
<td>施設ルールに従う</td>
<td>展示解説や案内が整っている場合がある</td>
<td>作り手と直接話せるとは限りません</td>
</tr>
<tr>
<td>BtoB視察</td>
<td>地域連携、商品開発、空間演出、海外発信の検討</td>
<td>事前調整が必須</td>
<td>商用利用・撮影範囲を明確にする</td>
<td>通訳や専門用語の整理が必要</td>
<td>目的・予算・成果物・報酬を事前に整理します</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>体験プログラムは、ものづくりイベントとして整備されていることが多く、初めて工芸に触れる入口になりやすい形態です。一方で、生産工程そのものを見学したい場合、体験プログラムだけでは見えない情報もあります。自分が「何を知りたいのか」を先に整理しておくことが、結果的に工房側への負担も減らします。</p>
<p>海外から日本の工芸を調べる場合は、JNTOが地域工芸を紹介する「Local Crafts」のような公式情報も入口になります。ただし、掲載されている地域工芸の情報と、実際に訪問できる工房・体験プログラムは同じではありません。見学や購入、体験の可否は、必ず工房・施設・自治体・DMOなどの公式情報で確認してください。<br />（参照：<a href="https://www.japan.travel/en/local-specialities/local-crafts/" rel="noopener nofollow" target="_blank">Local Crafts｜JNTO</a>）</p>
<h2>訪問はどう予約すればよいか、最初に誰に連絡すべきか</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/WXUF0ZhFaSc?si=ZnQkujbr3dq6bIau" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>工房訪問の予約窓口は、産地によって異なります。</b>産地組合、自治体の観光協会、DMO、クラフトセンター、工房本人の公式サイトなど、どれが正解ということはありません。大切なのは、非公式な口コミだけで判断せず、公式窓口から確認することです。</p>
<p>多くの産地では、複数の工房をまとめて窓口になっている産地組合や、地域の観光協会・DMOが、外部からの問い合わせを一次受けする役割を担っています。これは、個々の工房がすべての問い合わせに対応する体力を持たないことが多いためです。一方で、規模の小さな工房や、個人で活動している作家の場合は、本人への直接連絡が唯一の窓口になっていることもあります。</p>
<p>予約時には、希望日時だけでなく、人数、目的、言語、撮影の有無、購入希望、取材・商用利用の有無を簡潔に伝えると、工房側も判断しやすくなります。特に海外からの訪問や団体訪問では、通訳や安全説明、決済、移動手段まで含めて確認しておくと安心です。</p>
<div class="box3">
<p><b>編集長コメント</b></p>
<p>取材で産地を回るたびに痛感するのは、「行ってみたら対応してもらえた」という経験談が、必ずしも次の訪問者にも当てはまるわけではないという点です。職人や作り手の手が空いているタイミング、その日の作業内容、納期、材料の状態によって、受け入れられる訪問の形は変わります。</p>
<p>私たちが大切にしているのは、「行けば何とかなる」という前提を持たないことです。事前に一言連絡を入れる。その小さな手間こそが、工房側にとっての安心材料になります。</p>
</div>
<h2>工房の中で、何をしてよく、何を控えるべきか</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/3CUbrR50vJY?si=gCoDMk6NC-aq7wPO" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>工房の中では、撮影・購入・会話・道具への接触について、明文化されていないルールが存在します。</b>それを知る最も確実な方法は、訪問前と訪問時の一言確認です。</p>
<p>撮影については、工房や産地ごとに方針が大きく異なります。完成した作品であっても撮影不可の場合がありますし、製作中の工程、職人本人、道具、型紙、図案、注文品、未発表作品は、さらに慎重な確認が必要です。これは技術の流出を避けるためだけでなく、集中して作業している最中の負担を避けるためでもあります。</p>
<p>購入についても同様です。工房に併設されたショップで販売されている作品は購入できることが多い一方、制作途中の作品、展示用の作品、注文品、参考作品は販売対象外である場合があります。別注やオーダー制作を希望する場合は、価格、納期、支払い方法、海外発送、破損時の対応まで確認しましょう。</p>
<p>また、工房では道具や素材に勝手に触れないことが基本です。見た目にはただ置かれているように見えても、乾燥中、硬化中、調整中、検品前の状態であることがあります。訪問者にとっては小さな接触でも、制作側にとっては大きな影響になる場合があります。</p>
<h3>チェックリスト：訪問前に確認すべき7項目</h3>
<ul>
<li><b>予約は必要か</b>：必要な場合は、どの窓口に連絡すればよいかを確認する。</li>
<li><b>言語サポートはあるか</b>：通訳、多言語案内、英語対応の有無を確認する。</li>
<li><b>撮影は可能か</b>：製作工程、職人本人、完成品、ショップ内の撮影可否を分けて確認する。</li>
<li><b>購入は可能か</b>：その場での購入、注文制作、海外発送、支払い方法を確認する。</li>
<li><b>滞在時間はどの程度か</b>：訪問可能な時間帯、遅刻時の扱い、所要時間を確認する。</li>
<li><b>服装や持ち物に注意点はあるか</b>：汚れてもよい服、安全上の注意、靴や荷物の扱いを確認する。</li>
<li><b>キャンセルや変更時の連絡方法は何か</b>：キャンセル料、変更期限、緊急連絡先を確認する。</li>
</ul>
<p>このチェックリストは、訪問先が決まった時点で一つずつ確認するための実務用リストです。すべてを完璧に把握できなくても構いません。確認しようとする姿勢そのものが、工房側との関係を変えます。</p>
<h2>あなたの訪問は、産地と職人に何をもたらすのか</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/_OxcOOqgVY8?si=NZTfnNPX0dvVwoHo" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><b>工房訪問は、訪問の仕方次第で、地域経済や技術継承に貢献しうる行為です。</b>ただし、訪問者が増えれば自動的に産地のためになるわけではありません。重要なのは、工房側の負担と、地域に残る価値の両方を考えることです。</p>
<p>国土交通省の「産業観光ガイドライン」は、工場や生産現場などを観光資源として活用する際の基本的な考え方を示した資料です。現在の政策動向を直接示す最新資料ではありませんが、生産現場を公開する側、観光を推進する団体、地域住民など、複数の関係者が役割を持つという視点は、工房訪問にも応用できます。<br />（参照：<a href="https://www.mlit.go.jp/common/000013176.pdf" rel="noopener nofollow" target="_blank">産業観光ガイドライン｜国土交通省</a>）</p>
<p>また、観光庁は、持続可能な観光について、自然・文化・生業（なりわい）などの地域資源を保全・活用しながら、地域と旅行者の双方が観光のメリットを実感できる好循環を図ることが重要だと説明しています。工芸の産地も、この「生業」の一部として考えることができます。<br />（参照：<a href="https://www.mlit.go.jp/kankocho/jizokukanou.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">持続可能な観光の推進｜観光庁</a>）</p>
<p>観光庁は、国際基準に準拠した「日本版持続可能な観光ガイドライン（JSTS-D）」も開発しています。地域の取組状況を自己評価し、得意・不得意分野や優先課題を把握するための仕組みとして紹介されています。工芸ツーリズムを自治体やDMOが設計する場合も、単なる誘客数ではなく、地域文化や生業をどう守り、どう活用するかという視点が欠かせません。<br />（参照：<a href="https://www.mlit.go.jp/kankocho/seisaku_seido/kihonkeikaku/jizoku_kankochi/jizokukano_taisei/torikumi/jsts-d.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">日本版持続可能な観光ガイドライン（JSTS-D）｜観光庁</a>）</p>
<div class="box3">
<p><b>用語メモ</b></p>
<p><b>産業観光（さんぎょうかんこう）</b>：工場や工房など、生産・製造の現場を観光資源として位置づけ、見学や交流を通じて理解を深めてもらう観光のあり方です。</p>
<p><b>持続可能な観光（じぞくかのうなかんこう）</b>：地域の自然・文化・生業を保全しながら、地域住民と旅行者の双方が観光のメリットを実感できる状態を目指す考え方です。</p>
</div>
<p>自治体、DMO、宿泊施設、ギャラリー、ブランドが工房訪問を企画する場合は、集客だけでなく、工房側の負荷をどう減らし、どのように対価を設計し、訪問後の購入や発信につなげるかまで考える必要があります。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>企画前に決めるべき項目</th>
<th>確認すべき内容</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>目的</td>
<td>観光体験、教育、視察、商品開発、PR、販売促進のどれにあたるか。</td>
</tr>
<tr>
<td>対象者</td>
<td>一般旅行者、海外VIP、建築・デザイン関係者、メディア、バイヤーなど。</td>
</tr>
<tr>
<td>人数と頻度</td>
<td>一度に受け入れる人数、年間の実施回数、団体対応の可否。</td>
</tr>
<tr>
<td>言語対応</td>
<td>通訳、英語資料、専門用語の翻訳、文化的背景の説明。</td>
</tr>
<tr>
<td>撮影と利用範囲</td>
<td>記録用、SNS、広告、メディア掲載、商用利用の範囲。</td>
</tr>
<tr>
<td>報酬と対価</td>
<td>工房説明、体験指導、監修、撮影協力、作品貸出への対価。</td>
</tr>
<tr>
<td>販売導線</td>
<td>その場での販売、受注、EC、ギャラリー連携、海外発送の可否。</td>
</tr>
<tr>
<td>継続性</td>
<td>一回限りの企画か、継続的な地域施策として育てるのか。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>工芸ツーリズムを地域プロモーションに活かす場合、工房を「見せる場所」として扱うだけでは不十分です。工房が何を公開でき、何を公開できないのか。<br />
訪問者は何を学び、どのように地域に還元できるのか。そこまで設計して初めて、工芸ツーリズムは消費ではなく接続になります。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/crafts/japanese-craft-gift/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/Japanese-craft-gift.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">【2026年版】失敗しない「日本の工芸ギフト」の選び方：価格帯・用途・海外向け9例...</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/crafts/japanese-craft-gift/">https://kogei-japonica.com/media/crafts/japanese-craft-gift/</div><div class="lkc-excerpt">海外のVIPや大切なビジネスパートナーへの贈り物として、日本の伝統工芸品には確かな需要や関心が寄せられています。しかし、「日本らしいから」という理由だけで選んでしまうと、持ち帰りの負担になったり、各国の持ち込み規制に抵触したりと、意図せぬ失敗を招くことも少なくありません。ビジネスにおけるギフトは、単なるモノのやり取りではなく、自社のブランド価値や相手への敬意を伝える重要なコミュニケーションツールです。本記事では、工芸ジャポニカ編集部が、法人実務や海外渡航のリアルな視点から「失敗しにくい工芸ギフト...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/invest/collaboration-traditionalcrafts/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/collaboration-traditionalcrafts_1-1.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">伝統工芸×企業の共創（コラボ）成功事例：商品開発から空間演出までブランド価値を...</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/invest/collaboration-traditionalcrafts/">https://kogei-japonica.com/media/invest/collaboration-traditionalcrafts/</div><div class="lkc-excerpt">自社製品のコモディティ化や価格競争から脱却し、模倣されにくいブランドストーリーをいかに構築するか。今、多くの企業の新規事業担当者様や経営層の方々が直面しているこの課題に対して、ひとつの有力な選択肢となっているのが「伝統工芸」との共創です。本記事では、単なる話題作りにとどまらない、B2B（企業間取引）における実践的な工芸コラボレーションの型と成功の秘訣を分かりやすく解説します。日々お忙しい決裁者の方に向けて、まずは本記事の重要なポイントを3点にまとめました。伝統工芸と企業の共創は、単なるデザインの...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<h2>よくある質問</h2>
<dl>
<dt><b>Q. 工房は予約なしで訪問できますか。</b></dt>
<dd>A. 産地・工房により大きく異なります。事前予約が前提になっている場合が多いため、訪問前に産地組合、工房、自治体、観光協会などの公式情報で確認することをおすすめします。</dd>
<dt><b>Q. 工房の中で写真を撮っても大丈夫ですか。</b></dt>
<dd>A. 許可がある場合のみ撮影できます。完成品であっても撮影不可の場合があり、製作工程、職人本人、道具、未完成品、注文品の撮影は特に確認が必要です。</dd>
<dt><b>Q. 工房で職人から直接購入することはできますか。</b></dt>
<dd>A. 可能な場合がありますが、工房によって異なります。ショップ販売、展示品、注文制作、海外発送では条件が変わるため、価格、納期、支払い方法を含めて個別に確認してください。</dd>
<dt><b>Q. 日本語が話せなくても訪問できますか。</b></dt>
<dd>A. 産地組合や自治体観光協会、クラフトセンターが窓口になっている場合は、通訳や多言語案内が用意されていることがあります。個人工房の場合は、事前に対応可否を確認しておくと安心です。</dd>
<dt><b>Q. 「工房見学」と観光イベントとしての「体験」は何が違いますか。</b></dt>
<dd>A. 工房見学は実際の生産工程を観察することが中心で、体験プログラムは参加者が作業の一部を行うことを前提に整備されている点が異なります。目的に応じて選ぶとよいでしょう。</dd>
<dt><b>Q. 子ども連れで工芸体験に参加できますか。</b></dt>
<dd>A. 参加できる体験もありますが、年齢制限や安全条件の確認が必要です。火、刃物、薬品、漆、粉じん、熱い窯などを扱う場合は、子どもの参加が制限されることがあります。</dd>
<dt><b>Q. 自分の訪問が、本当に産地の役に立っているのか分かりません。</b></dt>
<dd>A. 訪問そのものよりも、予約、撮影、購入、発信における配慮の積み重ねが、産地との関係を支えます。作品を購入する、公式情報を正しく紹介する、再訪する、周辺の美術館や店舗にも足を運ぶことも、地域への還元につながり得ます。</dd>
<dt><b>Q. 自治体・DMO・宿泊施設が工房訪問を企画する場合、何から始めればよいですか。</b></dt>
<dd>A. まず、目的、対象者、人数、通訳、撮影、報酬、販売導線、継続性を整理してください。工房を無料の見学先として扱うのではなく、専門性への対価と工房側の負荷を前提に設計することが重要です。</dd>
</dl>
<h2>ここからさらに深く知るために</h2>
<p><b>工房訪問は、訪問先が決まった瞬間から準備が始まります。</b>どの産地、どの工房を訪ねるかによって、確認すべき情報は一つひとつ変わります。本記事のチェックリストを、訪問先が決まった段階で改めて当てはめてみてください。</p>
<p>地域として工芸を活かした発信や誘客に取り組んでいる自治体・DMO・宿泊施設の方、作家・工房との協業を検討している企業や海外のデザイン関係者の方は、工芸ジャポニカ編集部までご相談ください。私たちは、工芸を観光資源として消費するための情報発信ではなく、産地と訪問者のあいだに適切な距離と敬意を保つための情報発信を続けていきたいと考えています。</p>
<p>工芸ジャポニカは、日本の伝統工芸を軸に、作家、企業、ギャラリー、行政、研究機関、コレクター、ファンをつなぐ共創型プラットフォームです。<br />
工芸作家や工房、伝統工芸関連事業者の掲載・登録、企業との共創、海外向け発信、取材・PR掲載についてもご相談いただけます。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-external-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/enterprise/entry/" target="_blank" rel="external noopener"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img loading="lazy" decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=kogei-japonica.com" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/pz-linkcard/cache/f1bf0b22d95c937c977705be8ddfefc29f2e979bc2d582c97eed3615aa9f2b92.jpeg" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">工芸関連事業者登録｜工房・メーカー・産地・自治体・販売事業者</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/enterprise/entry/">https://kogei-japonica.com/enterprise/entry/</div><div class="lkc-excerpt">工房、工芸メーカー、産地組合、自治体、地域団体、ギャラリー、工芸施設、販売事業者などを対象とした、工芸ジャポニカの事業者登録ページです。事業・商品・地域の情報を登録し、事業者紹介、販売支援、取材、企業・地域連携などの新しい接点につなげます。登録は審査制です。</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<p>工房を訪ねるという行為は、特別な許可を得て立ち入る非日常の体験ではなく、誰かの仕事の現場に少しだけお邪魔させてもらう、ごく日常的な礼儀の延長線にあるものです。<br />
事前の確認とささやかな配慮があれば、その訪問は産地にとっても、訪れる側にとっても、消費ではなく接続になり得ます。<br />
私たちは、その接続の形を増やしていくための媒体として、これからも産地と読者の間に立ち続けます。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/craft-tourism/">日本の工芸ツーリズム入門｜工房訪問のマナーと予約前チェック</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://kogei-japonica.com/media/events/craft-tourism/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>2026年6月から行きたい日本工芸展9選｜染織・陶芸・工芸公募展</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 25 May 2026 12:25:28 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10608</guid>

					<description><![CDATA[<p>2026年6月から秋にかけて、全国各地で日本工芸に関する展覧会や公募展、巡回展が続きます。染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIPの接点まで、これから開催予定の展示を中心に整理しました。 この記事では、今後開催される [...]</p>
<p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/">2026年6月から行きたい日本工芸展9選｜染織・陶芸・工芸公募展</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>2026年6月から秋にかけて、全国各地で日本工芸に関する展覧会や公募展、巡回展が続きます。染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIPの接点まで、これから開催予定の展示を中心に整理しました。</p>
<p>この記事では、今後開催される日本工芸関連の展覧会・イベントを9件取り上げ、会期・会場・ジャンル・入場料・見どころを紹介します。単なるイベント一覧ではなく、素材や技法、展示の文脈、読者タイプ別の選び方まで、工芸ジャポニカ編集部の視点で解説します。</p>
<div class="box3">
<p><strong>この記事でわかること</strong></p>
<ul>
<li>2026年6月以降に開催予定の日本工芸関連イベント</li>
<li>染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIPの見どころ</li>
<li>初心者、工芸ファン、コレクター、法人担当者、海外読者別の選び方</li>
<li>来場前に確認すべき会期・入場料・予約・販売条件・撮影可否</li>
</ul>
</div>
<h2>2026年6月以降に開催予定の日本工芸展は？</h2>
<p>2026年6月以降は、地域工芸の公募展、染織展、陶芸展、現代手工芸展、工芸とIPを接続する巡回展など、工芸を多角的に見られる展示が続きます。まずは会期が近い展示から確認し、夏以降の展示も早めに予定へ入れておくと動きやすくなります。</p>
<h3>「これから行ける展示」に絞って選ぶ</h3>
<p>本記事では、これから開催される展示、またはこれから巡回会場が始まる展示を中心に構成しています。</p>
<p>地域工芸を見たい方には西部伝統工芸展の巡回、染織に関心がある方には日本伝統工芸染織展の福岡会場、陶芸やうつわに関心がある方にはルーシー・リー展、家族や若い読者に工芸の入口を作りたい方にはポケモン×工芸展の広島会場が候補になります。</p>
<h3>公募展・美術館展示・巡回展を分けて見る</h3>
<p>工芸展には、公募展、美術館展示、巡回展、大学による教育展示、販売を伴う可能性のある催事など、さまざまな形式があります。公募展では作家や地域の現在地、美術館展示では体系的な文脈、巡回展では地域ごとの受け止め方を見ることができます。</p>
<p>同じ「工芸展」でも、会場の性格によって見るべきポイントは変わります。購入や相談を考える場合は、販売可否、受注条件、配送、支払い方法を会場または公式情報で確認してください。</p>
<h2>2026年6月以降の工芸展・イベント一覧</h2>
<p>今後開催予定の工芸展・イベントを、会期・会場・ジャンル・入場料・購入可否・おすすめ読者で整理しました。国内の公募展・美術館展示・大学展示に加え、工芸とIPを接続する巡回展も含めています。</p>
<h3>イベント一覧比較表</h3>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>展示・イベント名</th>
<th>会期</th>
<th>会場</th>
<th>ジャンル</th>
<th>入場料</th>
<th>購入可否</th>
<th>おすすめ読者</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>第60回 西部伝統工芸展</td>
<td>熊本：2026年6月4日（木）〜6月9日（火）／沖縄：2026年6月30日（火）〜7月5日（日）</td>
<td>熊本・沖縄の巡回会場</td>
<td>地域工芸、陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸</td>
<td>無料</td>
<td>会場で確認</td>
<td>九州・山口・沖縄の工芸を見たい人</td>
</tr>
<tr>
<td>第35回記念 一般社団法人 工芸美術 日工会展</td>
<td>2026年6月16日（火）〜6月21日（日）</td>
<td>東京都美術館 ロビー階 第4展示室</td>
<td>陶磁、染織、漆芸、七宝、金工、硝子、人形、皮革、刺繍など</td>
<td>公式サイトで確認</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>現代の工芸美術を広く見たい人</td>
</tr>
<tr>
<td>ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―</td>
<td>2026年7月4日（土）〜9月13日（日）</td>
<td>東京都庭園美術館（本館＋新館）</td>
<td>陶芸、うつわ、現代工芸</td>
<td>一般1,400円、大学生1,120円、高校生・65歳以上700円、中学生以下無料</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>陶芸・うつわ・デザインに関心がある人</td>
</tr>
<tr>
<td>ポケモン×工芸展―美とわざの大発見― 広島会場</td>
<td>2026年7月10日（金）〜9月23日（水・祝）</td>
<td>広島県立美術館</td>
<td>工芸、陶芸、金工、漆芸、木工、染織、IP表現</td>
<td>公式サイトで確認</td>
<td>グッズ・抽選販売等は公式情報で確認</td>
<td>工芸初心者、ファミリー、若年層、海外読者</td>
</tr>
<tr>
<td>第60回 日本伝統工芸染織展 福岡会場</td>
<td>2026年7月15日（水）〜7月20日（月）</td>
<td>福岡三越 9階 三越ギャラリー</td>
<td>染織、テキスタイル</td>
<td>公式サイトで確認</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>染織・着物・テキスタイルファン</td>
</tr>
<tr>
<td>工芸総合演習 2026「深化する工芸」</td>
<td>2026年7月17日（金）〜7月21日（火）</td>
<td>東京藝術大学大学美術館 陳列館1・2階</td>
<td>工芸、教育展示、現代工芸</td>
<td>無料</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>工芸教育・若手表現・制作研究に関心がある人</td>
</tr>
<tr>
<td>第73回 日本伝統工芸展</td>
<td>東京：2026年9月2日（水）〜9月15日（火）</td>
<td>日本橋三越本店 本館7階 催事会場</td>
<td>陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸</td>
<td>東京会場は無料</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>日本工芸会系の総合公募展を見たい人</td>
</tr>
<tr>
<td>江崎一生・加守田章二・森陶岳 1969-71｜変容する陶の交差</td>
<td>2026年9月6日（日）〜11月29日（日）</td>
<td>益子陶芸美術館</td>
<td>陶芸、現代陶芸、作家研究</td>
<td>公式サイトで確認</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>陶芸史・現代陶芸・作家研究に関心がある人</td>
</tr>
<tr>
<td>公募 第5回 現代手工芸展</td>
<td>2026年10月7日（水）〜10月14日（水）</td>
<td>東京都美術館 2階 第4展示室</td>
<td>現代手工芸、公募展</td>
<td>公式サイトで確認</td>
<td>鑑賞中心</td>
<td>手工芸、現代クラフト、公募展に関心がある人</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h3>表を見るときの注意点</h3>
<p>この表は、編集部が確認できる公式情報をもとに整理したものです。会期・入場料・休館日・販売条件は、主催者や会場の判断により変更になる場合があります。来場前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。</p>
<p>購入可否や受注・配送・支払い方法については、展示や作品によって異なります。販売を伴う可能性のある催事であっても、すべての作品が購入対象とは限りません。購入を検討する場合は、公式サイトまたは会場スタッフへ確認するのが安全です。</p>
<h2>地域工芸を見たいなら、どの展示を優先すべき？</h2>
<p>地域工芸を知るには、地域ごとの公募展や巡回展を見ることが有効です。産地や技法の違いだけでなく、その地域でどのような作家が活動しているのかを確認できます。</p>
<h3>第60回 西部伝統工芸展</h3>
<blockquote class="instagram-media" data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/DYn-OCdgZ0O/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);">
<div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/DYn-OCdgZ0O/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> </p>
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</div>
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<div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div>
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<p></a></p>
<p style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px; margin-bottom:0; margin-top:8px; overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/DYn-OCdgZ0O/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">日本工芸会(@nihonkogeikai)がシェアした投稿</a></p>
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<p><strong>会期：</strong>熊本会場 2026年6月4日（木）〜6月9日（火）／沖縄会場 2026年6月30日（火）〜7月5日（日）</p>
<p><strong>ジャンル：</strong>陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸など</p>
<p><strong>観覧料：無料</p>
<p>第60回西部伝統工芸展は、九州・山口・沖縄の伝統的な工芸技術を受け継ぎ、今日の生活に即した作品を発表する展覧会です。地域工芸を知るうえで、東京中心の情報では見落としがちな作家や技法に触れられる機会になります。</p>
<p>見る際には、陶芸、染織、漆芸、金工といった部門の違いだけでなく、地域ごとの素材や生活文化との関係に注目すると理解が深まります。<br />
（参照：<a href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/seibu/60/" rel="noopener nofollow" target="_blank">第60回西部伝統工芸展｜公益社団法人日本工芸会</a>）</p>
<h3>第73回 日本伝統工芸展</h3>
<p><strong>東京会場：</strong>2026年9月2日（水）〜9月15日（火）</p>
<p><strong>会場：</strong>日本橋三越本店 本館7階 催事会場</p>
<p><strong>観覧料：</strong>東京会場は無料</p>
<p>日本伝統工芸展は、日本工芸会を代表する総合公募展です。陶芸、染織、漆芸、金工、木竹工、人形、諸工芸など、複数分野の工芸作品を一度に見ることができます。</p>
<p>個別ジャンルを深く見る前に、現在の日本工芸の全体像を把握したい読者に向いています。公募展としての性格上、技術の継承だけでなく、現代における表現の展開も見どころになります。<br />
（参照：<a href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/honten/73/" rel="noopener nofollow" target="_blank">第73回日本伝統工芸展｜公益社団法人日本工芸会</a>）</p>
<h2>素材と技法を深く見るなら、どの展示がおすすめ？</h2>
<p>工芸展は、素材と技法を意識して見ると、作品の理解が大きく変わります。陶芸、染織、金工、漆芸、硝子、皮革、刺繍など、工芸には多様な素材と工程があります。</p>
<h3>第35回記念 一般社団法人 工芸美術 日工会展</h3>
<p><iframe width="1108" height="623" src="https://www.youtube.com/embed/j6TT6Td66kA" title="「第30回記念巡回展 工芸美術 日工会」小林英夫「暁光」作品紹介 WEBギャラリートーク" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><strong>会期：</strong>2026年6月16日（火）〜6月21日（日）</p>
<p><strong>会場：</strong>東京都美術館 ロビー階 第4展示室</p>
<p><strong>内容：</strong>陶磁、染織、漆芸、七宝、金工、硝子、人形、皮革、刺繍など</p>
<p>日工会展は、幅広い工芸美術を一度に見られる展覧会です。陶磁、染織、漆芸、七宝、金工、硝子、人形、皮革、刺繍など、素材と技法の幅が広いため、工芸をジャンル横断で見たい読者に向いています。</p>
<p>展示を見る際は、同じ「工芸美術」という枠の中でも、素材ごとに表現の方向性が異なる点に注目するとよいでしょう。素材が変わると、制作工程だけでなく、作品の重さ、光沢、質感、時間性も変わります。<br />
（参照：<a href="https://nikkoukai.or.jp/kougeibijutu/event/35th_nikkoukaiten/35th_youkoh" rel="noopener nofollow" target="_blank">第35回記念 一般社団法人 工芸美術 日工会展 募集要項｜一般社団法人 工芸美術 日工会</a>）</p>
<h3>第60回 日本伝統工芸染織展 福岡会場</h3>
<div class="box3">
<p><strong>用語：染織（せんしょく）とは</strong></p>
<p>染織とは、糸や布を染める技術と、糸を織り上げる技術を含む工芸ジャンルの総称です。友禅、型染、紬、絣、綴織など多様な技法があり、色や文様だけでなく、素材・糸・構造・制作工程に固有の表現があります。</p>
</div>
<p><strong>会期：</strong>2026年7月15日（水）〜7月20日（月）</p>
<p><strong>会場：</strong>福岡三越 9階 三越ギャラリー</p>
<p>第60回日本伝統工芸染織展は、日本工芸会の染織部会展として開催される展覧会です。染織を専門的に見たい読者にとって、糸、布、染料、文様、織りの構造を一度に確認できる機会になります。</p>
<p>染織展を見る際は、色や文様だけでなく、染めと織りの構造、糸の質感、布としての張りや揺らぎに注目すると、作品の理解が深まります。着物や布地としての美しさだけではなく、素材と技法の積み重ねとして見ることが大切です。<br />
（参照：<a href="https://www.nihonkogeikai.or.jp/exhibition/textiles/60/" rel="noopener nofollow" target="_blank">第60回日本伝統工芸染織展｜公益社団法人日本工芸会</a>）</p>
<h2>陶芸・うつわを見るなら、どの展示が注目？</h2>
<p>陶芸は、素材としての土、成形、釉薬、焼成、器としての機能、造形性が重なる工芸領域です。うつわとしての用途だけでなく、色彩、厚み、重心、表面の質感を見ると作品の理解が深まります。</p>
<h3>ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―</h3>
<p><iframe width="1108" height="623" src="https://www.youtube.com/embed/rGDV3vu-R3E" title="ルーシー・リー展－東西をつなぐ優美のうつわ－｜展覧会紹介" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<div class="box3">
<p><strong>用語：陶芸とは</strong></p>
<p>陶芸とは、土を素材とし、成形、乾燥、施釉、焼成などの工程を経て器物や造形作品を制作する工芸領域です。うつわとしての用途だけでなく、形、釉薬、焼成、手触り、空間との関係も重要な見どころになります。</p>
</div>
<p><strong>会期：</strong>2026年7月4日（土）〜9月13日（日）</p>
<p><strong>会場：</strong>東京都庭園美術館（本館＋新館）</p>
<p><strong>休館日：</strong>毎週月曜日。ただし7月20日は開館、7月21日は休館</p>
<p><strong>開館時間：</strong>10:00〜18:00（入館は閉館の30分前まで）</p>
<p><strong>観覧料：</strong>一般1,400円、大学生1,120円、高校生・65歳以上700円、中学生以下無料</p>
<p><strong>注意：</strong>本展は日時指定予約制です。来館前にチケットを購入してください。</p>
<p>ルーシー・リーは、20世紀を代表する陶芸家の一人です。東京都庭園美術館の公式情報では、本展はリーと関連作家の作品をあわせて展示し、彼女が出会った人や時代背景を交えながら、その造形の源泉や作品に表された信念を紹介する展覧会として案内されています。</p>
<p>陶芸やうつわに関心がある読者は、形の緊張感、釉薬の表情、色彩、口縁の薄さ、器としての用途と造形性の関係に注目するとよいでしょう。日本の伝統工芸展ではありませんが、工芸・陶芸・デザインを横断して考えるうえで重要な展覧会です。<br />
（参照：<a href="https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/lucie-rie/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ルーシー・リー展―東西をつなぐ優美のうつわ―｜東京都庭園美術館</a>）</p>
<h3>江崎一生・加守田章二・森陶岳 1969-71｜変容する陶の交差</h3>
<p><strong>会期：</strong>2026年9月6日（日）〜11月29日（日）</p>
<p><strong>会場：</strong>益子陶芸美術館</p>
<p>益子陶芸美術館の年間スケジュールでは、「江崎一生・加守田章二・森陶岳 1969-71｜変容する陶の交差」が予定されています。1969年から1971年にかけて開催された三人展を再考し、当時の陶芸表現を振り返る企画です。</p>
<p>陶芸を「産地」や「うつわ」だけで見るのではなく、作家同士の交差、時代背景、造形の変化から捉えたい読者に向いています。現代陶芸や作家研究に関心がある方は、早めに会期を確認しておきたい展示です。<br />
（参照：<a href="https://www.mashiko-museum.jp/schedule/" rel="noopener nofollow" target="_blank">年間スケジュール｜益子陶芸美術館</a>）</p>
<h2>工芸とIP・教育・現代手工芸を見るなら？</h2>
<p>工芸は、伝統技法だけでなく、キャラクターIP、教育研究、現代手工芸とも接続しています。若い世代や海外読者に工芸を伝えるうえでは、こうした入口も重要です。</p>
<h3>ポケモン×工芸展―美とわざの大発見― 広島会場</h3>
<p><iframe width="1108" height="623" src="https://www.youtube.com/embed/r8v6Kh-u5Mc" title="【公式】ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―｜2026年・国内最終巡回" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><strong>会期：</strong>2026年7月10日（金）〜9月23日（水・祝）</p>
<p><strong>会場：</strong>広島県立美術館</p>
<p><strong>概要：</strong>日本を代表する工芸作家が、ポケモンの姿や世界観を多彩な技と素材で表現する展覧会です。</p>
<p>ポケモン×工芸展は、キャラクターを入口にしながら、陶芸、金工、漆芸、木工、染織などの工芸技法に触れられる展覧会です。広島県立美術館公式では、中国・四国エリア初開催で、約100点の作品を展示すると案内されています。</p>
<p>この展覧会の面白さは、ポケモンを単なるキャラクターとして見るのではなく、工芸技法によってどのように素材化・造形化されているかを見られる点にあります。工芸初心者、ファミリー、若年層、海外読者にとって、工芸への入口として強い企画です。<br />
（参照：<a href="https://www.hpam.jp/museum/exhibitions/pokemonandjapanesecraft/" rel="noopener nofollow" target="_blank">ポケモン×工芸展―美とわざの大発見―｜広島県立美術館</a>）</p>
<h3>工芸総合演習 2026「深化する工芸」</h3>
<figure id="attachment_10714" aria-describedby="caption-attachment-10714" style="width: 745px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kougei2026.webp" alt="工芸総合演習 2026「深化する工芸」" width="450" class="size-full wp-image-10714" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kougei2026.webp 745w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kougei2026-150x212.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kougei2026-450x637.webp 450w" sizes="(max-width: 745px) 100vw, 745px" /><figcaption id="caption-attachment-10714" class="wp-caption-text"><a href="https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2026/07/kougei2026.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">工芸総合演習 2026「深化する工芸」｜東京藝術大学大学美術館</a></figcaption></figure>
<p><strong>会期：</strong>2026年7月17日（金）〜7月21日（火）</p>
<p><strong>会場：</strong>東京藝術大学大学美術館 陳列館1・2階</p>
<p><strong>観覧料：</strong>無料</p>
<p>東京藝術大学大学美術館で開催される「工芸総合演習 2026『深化する工芸』」は、工芸教育や若い表現の現在地を見るうえで注目したい展示です。公式情報では、会期中無休、観覧無料と案内されています。</p>
<p>工芸を職人技や伝統の継承だけでなく、教育、研究、実験、表現の場として見たい読者に向いています。若い作り手がどのように素材と向き合い、現代の工芸表現を探っているかを知る入口になります。<br />
（参照：<a href="https://museum.geidai.ac.jp/exhibit/2026/07/kougei2026.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">工芸総合演習 2026「深化する工芸」｜東京藝術大学大学美術館</a>）</p>
<h3>公募 第5回 現代手工芸展</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/hSH6EQdppPQ?si=KYMmbggrmC3iSdsD" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p><strong>会期：</strong>2026年10月7日（水）〜10月14日（水）</p>
<p><strong>会場：</strong>東京都美術館 2階 第4展示室</p>
<p><strong>主催：</strong>現代手工芸作家協会</p>
<p>公募 第5回 現代手工芸展は、現代手工芸作家協会による公募展です。公式情報では、東京都美術館での開催が案内されています。</p>
<p>現代手工芸は、伝統工芸や美術工芸とは異なる文脈を持ちながら、素材への手仕事、装飾性、日常との関係を考えるうえで重要な領域です。クラフト、ハンドメイド、現代工芸、手工芸の境界に関心がある読者に向いています。<br />
（参照：<a href="https://www.gssk.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">公募 第5回 現代手工芸展｜現代手工芸作家協会</a>）</p>
<h2>ジャンル別に見るなら、どの展示が面白い？</h2>
<p>工芸展は、ジャンル別に見ると選びやすくなります。染織、陶芸、地域工芸、現代手工芸、工芸とIP、工芸教育では、それぞれ見るべきポイントが異なります。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>ジャンル</th>
<th>おすすめ展示</th>
<th>見るポイント</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>地域工芸</td>
<td>西部伝統工芸展、日本伝統工芸展</td>
<td>地域の担い手、公募展、産地の広がりを見る。</td>
</tr>
<tr>
<td>染織</td>
<td>日本伝統工芸染織展 福岡会場</td>
<td>糸、染料、文様、織りの構造に注目する。</td>
</tr>
<tr>
<td>陶芸</td>
<td>ルーシー・リー展、益子陶芸美術館の陶芸展</td>
<td>形、釉薬、色彩、器としての用途と造形性を見る。</td>
</tr>
<tr>
<td>工芸美術</td>
<td>日工会展</td>
<td>陶磁、染織、漆芸、金工、硝子など素材の違いを見る。</td>
</tr>
<tr>
<td>工芸×IP</td>
<td>ポケモン×工芸展</td>
<td>キャラクターを工芸技法がどのように変換しているかを見る。</td>
</tr>
<tr>
<td>工芸教育</td>
<td>工芸総合演習 2026「深化する工芸」</td>
<td>若い作り手の素材研究、実験、表現の方向性を見る。</td>
</tr>
<tr>
<td>現代手工芸</td>
<td>公募 第5回 現代手工芸展</td>
<td>手仕事、素材、現代クラフトの広がりを見る。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h2>読者タイプ別に選ぶなら、どの工芸展がおすすめ？</h2>
<p>初心者、工芸ファン、陶芸好き、法人担当者、海外読者では、優先して見るべき展示が変わります。目的に合わせた選び方の参考にしてください。</p>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>読者タイプ</th>
<th>おすすめ展示</th>
<th>見るポイント</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>工芸初心者</td>
<td>ポケモン×工芸展、ルーシー・リー展、日本伝統工芸展</td>
<td>入口がわかりやすい展示や、複数ジャンルを見られる展示から入ると理解しやすいです。</td>
</tr>
<tr>
<td>工芸ファン・技法を深く見たい人</td>
<td>日工会展、日本伝統工芸染織展、西部伝統工芸展</td>
<td>素材・技法・制作工程に注目し、作品の表面だけでなく構造を見ると理解が深まります。</td>
</tr>
<tr>
<td>陶芸・うつわ好き</td>
<td>ルーシー・リー展、益子陶芸美術館の陶芸展</td>
<td>形、釉薬、色彩、器としての緊張感と美しさを見るのに向いています。</td>
</tr>
<tr>
<td>家族・若年層</td>
<td>ポケモン×工芸展</td>
<td>親しみやすいテーマを通じて、工芸技法に触れる入口になります。</td>
</tr>
<tr>
<td>法人・BtoB担当者</td>
<td>日本伝統工芸展、日工会展、ポケモン×工芸展、ルーシー・リー展</td>
<td>法人ギフト、ホテル・旅館・店舗の空間演出、地域文化PR、IP連携のリサーチに向いています。</td>
</tr>
<tr>
<td>海外読者・在日外国人</td>
<td>ポケモン×工芸展、ルーシー・リー展、日本伝統工芸展</td>
<td>英語で説明しやすい入口、国際的な作家性、素材文化としての文脈を重視すると選びやすくなります。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h2>工芸展に行く前に確認すべきことは？</h2>
<p>会期・休館日・入場料・予約・販売条件は、展示によって大きく異なります。来場前に公式情報で確認することが、鑑賞の満足度を高める最初のステップです。</p>
<h3>来訪前チェックリスト</h3>
<ul>
<li>会期・最終日・休館日を公式サイトで確認したか</li>
<li>最終入場時間を確認したか</li>
<li>事前予約・日時指定チケットが必要か確認したか</li>
<li>撮影可否を確認したか</li>
<li>作品の販売・受注・抽選販売の有無を確認したか</li>
<li>購入を検討している場合、支払い方法・配送対応を確認したか</li>
<li>関連トークイベント・ワークショップ・作家在廊日の有無を確認したか</li>
<li>図録・カタログの販売有無を確認したか</li>
</ul>
<p>販売を伴う催事もありますが、購入可否・受注条件・配送・支払い方法は展示や作品によって異なります。会場スタッフへ事前に確認するか、公式サイトの情報をご参照ください。</p>
<h2>これからの工芸シーンをどう読むべき？</h2>
<p>これから開催される工芸展を見渡すと、工芸が「伝統を守るもの」という一面だけでは語れない領域にあることが見えてきます。地域公募展は作家と産地の現在地を示し、陶芸展は素材と造形の深まりを見せ、工芸とIPの展示は若い世代や海外読者に届く新しい入口をつくっています。</p>
<h3>工芸展は「見る場所」であり「関係が生まれる場所」でもある</h3>
<p>工芸展は単なる鑑賞の場ではありません。作家、工房、ギャラリー、コレクター、法人担当者、地域の文化機関など、さまざまな立場の人が、工芸という共通言語を介して出会う接点でもあります。</p>
<p>公募展であれば、地域や技法ごとの担い手の現在地を知ることができます。美術館展示であれば、歴史・素材・造形を整理して見ることができます。大学展示では、若い作り手の思考や素材への向き合い方を確認できます。こうした「関係の場」としての工芸展の価値は、オンラインでは代替しにくいものです。</p>
<h3>工芸を「和風」や「観光」だけで消費しないために</h3>
<div class="box3">
<p><strong>編集長コメント</strong></p>
<p>工芸展に行くとき、作品を「美しい」「日本的」という印象だけで終わらせないことが大切だと、編集部は考えています。土、糸、漆、金属、木、硝子、皮革といった素材が、どのような手順と時間を経て形になっているのか。その作品がどのような場で見せられ、誰に届けられようとしているのか。そこまで見ると、工芸展は単なるお出かけ情報ではなく、現在の工芸を読む入口になります。</p>
<p>また、地域の公募展や大学の展示、現代手工芸の公募展は、工芸が一部の有名作家や大都市だけで成り立っているわけではないことを教えてくれます。工芸の地理的な広がりや、若い作り手の試行錯誤に目を向けることも、これからの工芸を考えるうえで重要です。</p>
</div>
<h2>よくある質問</h2>
<p>これから開催される工芸展について、来場前に迷いやすい点をまとめました。</p>
<dl>
<dt><strong>これから開催される工芸展で、初心者におすすめなのはどれですか？</strong></dt>
<dd>ポケモン×工芸展、日本伝統工芸展、ルーシー・リー展が入口としてわかりやすい候補です。キャラクター、総合公募展、陶芸・うつわなど、関心のある入口から工芸に触れると理解しやすくなります。</dd>
<dt><strong>染織を見たい場合、どの展示がおすすめですか？</strong></dt>
<dd>第60回日本伝統工芸染織展の福岡会場がおすすめです。染め、織り、糸、布、文様の構造を専門的に見ることができます。</dd>
<dt><strong>陶芸やうつわに関心がある場合、どの展示を見るべきですか？</strong></dt>
<dd>ルーシー・リー展と、益子陶芸美術館の陶芸展が候補です。うつわの形、釉薬、色彩、作家性、現代陶芸の文脈を見ることができます。</dd>
<dt><strong>地域工芸を知りたい場合はどの展示がよいですか？</strong></dt>
<dd>第60回西部伝統工芸展や第73回日本伝統工芸展が候補です。地域ごとの作家、素材、技法、作品の傾向を確認できます。</dd>
<dt><strong>家族や子どもと行きやすい工芸展はありますか？</strong></dt>
<dd>ポケモン×工芸展は、キャラクターを入口にしながら工芸技法に触れられる展示です。ファミリーや若年層にとって、工芸への入口になりやすい企画です。ただし混雑やチケット条件は公式サイトで確認してください。</dd>
<dt><strong>法人ギフトや空間演出のリサーチに適した工芸展はありますか？</strong></dt>
<dd>日本伝統工芸展、日工会展、ルーシー・リー展、ポケモン×工芸展などは参考になります。実際の素材、仕上がり、展示方法、来場者の反応を見ることで、法人ギフト、ホテル・旅館・店舗の空間演出、地域文化PRの企画につなげやすくなります。</dd>
<dt><strong>展覧会の会期や料金はどこで確認すべきですか？</strong></dt>
<dd>必ず主催者、美術館、百貨店、工芸団体などの公式サイトで確認してください。会期、休館日、最終入場時間、日時指定予約、販売条件は変更される場合があります。</dd>
</dl>
<h2>展示・イベントPR掲載・取材相談について</h2>
<p>工芸ジャポニカでは、工芸展・地域イベント・作家活動・産地プロモーションの取材、PR掲載、英語発信のご相談を受け付けています。</p>
<p>展示情報をより広く届けたい主催者、ギャラリー、自治体、地域振興担当者、工房、作家の方は、工芸ジャポニカ編集部までお気軽にご相談ください。国内向けの記事化だけでなく、海外読者への紹介、法人向け提案、工芸品を活用した空間演出やギフト企画の文脈づくりも含めてご相談いただけます。</p>
<div class="linkcard"><div class="lkc-external-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/contact/" target="_blank" rel="external noopener"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img loading="lazy" decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=kogei-japonica.com" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/pz-linkcard/cache/d6416997d58f3f6c74a7fc67064ee48f83afb3f7c96a6128ede5c5858cd4e6c7.jpeg" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">お問い合わせ</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/contact/">https://kogei-japonica.com/contact/</div><div class="lkc-excerpt">工芸ジャポニカへのお問い合わせページです。伝統工芸に関する企画・制作依頼、広告掲載、工芸作家登録、取材、協業、お見積もりなど、お気軽にご相談ください。</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>
<p>*本記事は、公開時点で公式情報を確認できる開催予定イベントを中心に整理しています。会期・入場料・休館日・販売条件・展示内容は変更になる場合があります。来場前には必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/">2026年6月から行きたい日本工芸展9選｜染織・陶芸・工芸公募展</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://kogei-japonica.com/media/events/kogei-exhibition-2026/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート｜“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/recommended/asukacruise/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/recommended/asukacruise/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 03 May 2026 07:08:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オススメ]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10255</guid>

					<description><![CDATA[<p>日本の伝統工芸を「見る」だけでなく、旅の時間の中で「共に過ごす」ことができる場所が、海の上にあります。 横浜港を母港に、日本各地を巡るクルーズ客船「飛鳥III」。 郵船クルーズ株式会社が2025年に送り出した34年ぶりの [...]</p>
<p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/recommended/asukacruise/">飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート｜“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>日本の伝統工芸を「見る」だけでなく、旅の時間の中で「共に過ごす」ことができる場所が、海の上にあります。</p>
<p>横浜港を母港に、日本各地を巡るクルーズ客船「飛鳥III」。<br />
郵船クルーズ株式会社が2025年に送り出した34年ぶりの新造客船であり、工芸ジャポニカとしてこの船に注目する理由は、船内空間の随所に日本の工芸・アートが組み込まれている点にあります。</p>
<p>この記事では、日本の伝統工芸に関心を持つ国内外の旅行者に向けて、飛鳥IIIの船内アート・工芸コレクション、公益社団法人日本工芸会との連携、そして実際に乗船するための情報を、工芸専門メディアの視点から整理してお届けします。</p>
<h2>飛鳥IIIとは？日本を海から巡るラグジュアリークルーズ</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/disQSqhaqdc?si=exWwUiArJ7L0IJ-v" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<p>飛鳥IIIは「移動のための船」ではありません。人間国宝が監修・制作に関わる作品と同じ空間で一日を始め、漆芸（しつげい）の大壁面作品が鎮座するアスカプラザを通り、航跡を眺めながら夜を過ごす——それが飛鳥IIIという場所です。</p>
<p>工芸を博物館で鑑賞するとき、私たちは「展示物の前に立つ訪問者」です。しかし飛鳥IIIでは、その関係が逆転します。作品のほうが、旅人の生活空間の中に溶け込んでいる。まさに「工芸を暮らす体験」ができるのです。</p>
<h3>飛鳥IIIの基本情報</h3>
<p>飛鳥IIIは、郵船クルーズ株式会社（1989年設立）が運航するクルーズ客船です。2025年4月にドイツのマイヤー造船所（Meyer Werft）で竣工し、同年7月に横浜港にて就航セレモニーが行われました。初代「飛鳥」の就航から数えると、34年ぶりの新造船となります。</p>
<figure id="attachment_10266" aria-describedby="caption-attachment-10266" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc.webp" alt="飛鳥III｜飛鳥クルーズ公式サイト" width="2560" height="968" class="size-full wp-image-10266" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-768x290.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-1536x581.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-2048x774.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-150x57.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-450x170.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/III_top_pc-1200x454.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-10266" class="wp-caption-text"><a href="https://www.asukacruise.co.jp/asuka3/" rel="noopener nofollow" target="_blank">飛鳥III｜飛鳥クルーズ公式サイト</a></figcaption></figure>
<p>飛鳥クルーズ公式情報によれば、飛鳥IIIは<strong>総トン数52,265GT、全長230m、乗客数740名、乗組員数約470名、客室数381室</strong>を備えるクルーズ客船です。客室はすべて海側バルコニー付きで、6つのレストランや多彩なラウンジ、ギャラリーカフェなどを擁しています。</p>
<p>乗客数740名に対し、乗組員数は約470名。<br />
数字を見るだけでも、きめ細かなサービス提供を意識した船であることがうかがえます。一人ひとりへの目配りを大切にする<strong>「和のおもてなし」</strong>の思想が、船のスケール設計そのものに反映されています。</p>
<h3>“豪華客船”ではなく、“日本文化を滞在する場所”として見る</h3>
<p>飛鳥IIIの魅力を語るとき、単に「豪華」という言葉だけでは、その魅力の半分も伝えきれていないように私は感じています。</p>
<p>確かに設備は上質です。しかし、この船が他のラグジュアリークルーズと決定的に異なるのは、「日本であること」を船内の隅々まで意識的に選び取っている点です。空間の設計思想、食材へのこだわり、そして何より、船内を満たすアートと工芸の文脈——それらが重なり合い、「日本の美意識とともにある時間」を形成しています。</p>
<p>工芸ジャポニカとして飛鳥IIIに注目するのは、この理由からです。<br />
鑑賞の旅ではなく、日本の手しごとが当たり前のように存在する生活空間として、この船をご覧いただきたいと思います。</p>
<h2>飛鳥IIIは“浮かぶ美術館”：船内に広がる日本工芸とアート</h2>
<p>飛鳥IIIの船内には、130点を超えるオリジナル作品が展示・配置されています。日本画、漆芸、書、写真、アクリル画——ジャンルは多岐にわたりますが、共通するのは「日本を代表する工芸作家による、この船のための作品である」という点です。</p>
<p>アンカー・インフィニット株式会社が運営する飛鳥IIIグローバル向け予約サイト「Voyage Japan with AsukaIII」では、この船を「A Floating Art Museum（浮かぶ美術館）」と表現しており、2名の人間国宝を含む作家陣の作品が空間に織り込まれていると紹介されています。<br />
（参照：<a href="https://voyagejapanwitha3.com/art" rel="noopener nofollow" target="_blank">Art &amp; Kogei｜Voyage Japan with AsukaIII</a>）</p>
<p>美術館と違うのは、作品の前に「鑑賞のための時間」を設けなくていいことです。食事をしながら、廊下を歩きながら、ラウンジでくつろぎながら、作品と偶発的に出会い続ける。そのような「アート動線」が、飛鳥IIIという空間の本質だと私は考えています。</p>
<h3>室瀬和美「耀光耀瑛（ようこうようえい）」：アスカプラザを彩る漆芸大作</h3>
<figure id="attachment_10274" aria-describedby="caption-attachment-10274" style="width: 1800px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1.webp" alt="室瀬和美「耀光耀瑛（ようこうようえい）」" width="1800" height="1200" class="size-full wp-image-10274" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1.webp 1800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1-768x512.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1-1536x1024.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1-450x300.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-1-1200x800.webp 1200w" sizes="(max-width: 1800px) 100vw, 1800px" /><figcaption id="caption-attachment-10274" class="wp-caption-text"><a href="https://voyagejapanwitha3.com/art" rel="noopener nofollow" target="_blank">A Floating Art Museum｜Anchor Infinite Co.</a></figcaption></figure>
<p>飛鳥IIIのアートコレクションの中心に位置するのが、人間国宝・室瀬和美（むろせ かずみ）氏による漆芸壁面作品「<strong>耀光耀瑛（ようこうようえい）</strong>」です。英語では “Radiant Light, Radiant Brilliance” と紹介されています。</p>
<p>展示場所は3層吹き抜けのメインアトリウム「アスカプラザ（Asuka Plaza）」。高さ約8.8m、幅3mという大作で、天空から注ぐ光と海面に映り込む光の情景を、蒔絵（まきえ）と螺鈿（らでん）の技法によって表現した作品です。乗船すれば、乗降動線の中で必ず出会う、この船を象徴するランドマーク的な存在といえます。<br />
（参照：<a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/" rel="noopener nofollow" target="_blank">飛鳥III × アートコレクション</a>）</p>
<p>工芸を日常的に追う者として、この作品で最も注目するのはその「設置環境」です。美術館の白壁でなく、人々が行き交うパブリックスペースに、漆芸の最高峰が据えられている。鑑賞者が作品の前で静止するのではなく、作品のほうが人の流れを受け止めているような存在感があります。</p>
<h4>蒔絵（Maki-e）と螺鈿（Raden）とは何か</h4>
<p><strong>蒔絵（まきえ／Maki-e）</strong>とは、漆を塗った面に金粉・銀粉などを蒔（ま）いて文様を描く、日本固有の漆芸技法です。平安時代にはすでに宮廷の調度品に用いられており、日本が世界に誇る装飾技術のひとつです。研磨や重ね塗りを繰り返す工程には職人の長年の感覚が不可欠で、金属や木、陶器では出せない「漆ならではの表情」があります。<br />
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/crafts/maki-e/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/01/maki-e1-150x150.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">蒔絵の魅力や歴史とは？その起源から技法の種類、制作過程まで詳しく解説</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/crafts/maki-e/">https://kogei-japonica.com/media/crafts/maki-e/</div><div class="lkc-excerpt">蒔絵（まきえ）は、日本の漆芸技術の中でも最も高い芸術性を誇る技法のひとつです。その歴史は平安時代にまでさかのぼり、器物や装飾品に金や銀などの金属粉を蒔いて模様を描くことで、華やかで繊細な美しさを表現します。本記事では、蒔絵の起源や歴史的背景から、さまざまな技法の種類、そして職人たちが手掛ける制作過程までを詳しく解説します。蒔絵とは？日本が誇る伝統技術の基本  蒔絵は、日本が世界に誇る伝統的な漆芸技術の一つです。器物や装飾品の表面に漆で描かれた模様に金や銀、貝粉などを蒔き、美しい装飾を施します。...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div></p>
<p><strong>螺鈿（らでん／Raden）</strong>は、アワビや夜光貝などの貝殻を薄く削り、漆面や木地に貼り込んで光沢を持たせる技法です。光の角度によって色が変化する虹彩が特徴で、同じ作品でも時間帯や照明によって全く異なる表情を見せます。光が刻々と変化する船上という環境との親和性は、陸上の展示室では得られない体験をもたらします。<br />
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/crafts/raden-zaiku/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/09/mother-of-pearl-inlay.jpg" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">光を操る工芸・螺鈿（らでん）とは？歴史・素材・制作工程・鑑賞ポイントまで徹底解説</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/crafts/raden-zaiku/">https://kogei-japonica.com/media/crafts/raden-zaiku/</div><div class="lkc-excerpt">「螺鈿（らでん）」は、夜光貝やアワビなどの貝殻を細工し、漆器や家具に象嵌（ぞうがん）してきた日本の伝統工芸です。光を受ける角度によって七色に輝く装飾は、古来より人々を魅了し、宮廷文化や茶の湯の道具にも取り入れられてきました。しかし、その美しさの背後には素材選びや高度な技術、さらに長い歴史が息づいています。この記事では、螺鈿の歴史や素材、制作工程から鑑賞のポイントまでを整理し、光を操る工芸の魅力を徹底的に解説します。光を操る工芸「螺鈿」とは？螺鈿（らでん）は、貝殻の内側にある真珠層を薄く削り取...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div></p>
<h3>「海游（かいゆう）」：室瀬和美、山岸一男、若手作家による協働作品</h3>
<figure id="attachment_10275" aria-describedby="caption-attachment-10275" style="width: 1800px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2.webp" alt="「海游（かいゆう）」：室瀬和美、山岸一男、若手作家による協働作品" width="1800" height="1200" class="size-full wp-image-10275" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2.webp 1800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2-768x512.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2-1536x1024.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2-450x300.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/kazumi-murose-2-1200x800.webp 1200w" sizes="(max-width: 1800px) 100vw, 1800px" /><figcaption id="caption-attachment-10275" class="wp-caption-text"><a href="https://voyagejapanwitha3.com/art" rel="noopener nofollow" target="_blank">A Floating Art Museum｜Anchor Infinite Co.</a></figcaption></figure>
<p>飛鳥IIIのアートコレクションの中で、工芸の「継承」という側面を最も力強く体現しているのが「<strong>海游（Kaiyu）</strong>」です。</p>
<p>展示場所は、割烹料理「海彦（うみひこ／Umihiko）」。飛鳥III × アートコレクション公式サイトに掲載された情報によれば、<strong>原画・監修を人間国宝・室瀬和美氏、沈金（ちんきん）の技術指導を人間国宝・山岸一男（やまぎし かずお）氏</strong>が担い、加飾表現の制作には公益社団法人日本工芸会に所属する若手正会員が参加しています。<br />
（参照：<a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/artwork/show.php?back=%2Fartwork%2F&amp;slug=kazuo-yamagishi" rel="noopener nofollow" target="_blank">海游 &#8211; 山岸一男｜飛鳥III × アートコレクション</a>）</p>
<p>大海原のうねりを乗り越え、静かな港へと入る船から見る波の移ろい——左から右へ、荒波から凪（なぎ）へと変化していく構図は、この船で旅する人々の心理的な旅程とも重なります。</p>
<p>山岸一男氏は、2018年に重要無形文化財「沈金」保持者（人間国宝）に認定され、2025年春には旭日小綬章（文化財保護功労）を受章した漆芸家です。石川県輪島を拠点とし、輪島塗の伝統に根ざした技術を磨き続けた第一人者です。</p>
<p>二人の人間国宝が監修・指導し、日本工芸会の若手が技術を持ち寄って一作品を完成させる——こうした制作形態は、通常の展覧会出品作品では起こりえません。飛鳥IIIというプロジェクトが、工芸界に新しい協働の機会を生み出した事例として、貴重な作品となっています。</p>
<h4>螺鈿（Raden）・蒟醤（Kinma）・蒔絵（Maki-e）・沈金（Chinkin）</h4>
<p>「海游」に用いられた4つの漆芸技法を、簡潔に整理します。</p>
<p><strong>螺鈿（らでん／Raden）</strong>は前述のとおり、貝殻の光沢を漆面に組み込む技法です。</p>
<p><strong>蒟醤（きんま／Kinma）</strong>は、漆面に文様を彫り込み、そこに色漆（いろうるし）を埋め込んで研ぎ出す技法で、タイ・ミャンマー方面からもたらされた技法が日本の漆芸と融合したものです。「截金（きりかね）」とは全く異なる技法であり、混同には注意が必要です。截金は金箔を細く切って貼る技法であり、起源も工程も「蒟醤」とは別物です。</p>
<p><strong>蒔絵（まきえ／Maki-e）</strong>は前述のとおり、金銀粉を漆面に蒔く技法です。</p>
<p><strong>沈金（ちんきん／Chinkin）</strong>は、漆の表面に鑿（のみ）や刀で文様を彫り、そこに金箔・金粉を埋め込む技法です。輪島塗を代表する加飾技術のひとつで、山岸一男氏が技術指導者として知られています。</p>
<p>4技法が一作品に共存するという事実は、工芸的に見ると極めて異例です。通常、漆芸家は特定の技法に専門化して修行を積みます。それぞれの専門家が一作品に参加するこの形式は、飛鳥IIIが日本工芸会との深い連携の上に成立していることを示しています。</p>
<h3>千住博、平松礼二、田村能里子らによる船内アート</h3>
<p>工芸以外のジャンルでも、飛鳥IIIには日本を代表する作家の作品が並びます。</p>
<figure id="attachment_10283" aria-describedby="caption-attachment-10283" style="width: 1800px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1.webp" alt="日本芸術院会員・千住博（せんじゅ ひろし）氏「Waterfall on Colors」" width="1800" height="1200" class="size-full wp-image-10283" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1.webp 1800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1-768x512.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1-1536x1024.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1-450x300.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/hiroshi-senju-1-1200x800.webp 1200w" sizes="(max-width: 1800px) 100vw, 1800px" /><figcaption id="caption-attachment-10283" class="wp-caption-text"><a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/artwork/show.php?slug=hiroshi-senju-1&#038;back=%2Fartwork%2F" rel="noopener nofollow" target="_blank">Waterfall on Colors｜飛鳥Ⅲ × アートコレクション</a></figcaption></figure>
<p>ギャラリーカフェには、日本芸術院会員・千住博（せんじゅ ひろし）氏の「Waterfall on Colors」が設置されています。滝シリーズで知られる千住氏が「滝の裏側から外を見る」という視点に転換した作品で、外の世界の多様性を鮮やかな色彩で表現しています。</p>
<figure id="attachment_10285" aria-describedby="caption-attachment-10285" style="width: 1800px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1.webp" alt="日本画家・平松礼二（ひらまつ れいじ）氏" width="1800" height="1200" class="size-full wp-image-10285" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1.webp 1800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1-768x512.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1-1536x1024.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1-450x300.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/reiji-hiramatsu-1-1200x800.webp 1200w" sizes="(max-width: 1800px) 100vw, 1800px" /><figcaption id="caption-attachment-10285" class="wp-caption-text"><a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/artwork/show.php?slug=reiji-hiramatsu-1&#038;back=%2Fartwork%2F" rel="noopener nofollow" target="_blank">モネの池・蝶々｜飛鳥Ⅲ × アートコレクション</a></figcaption></figure>
<p>ノブレス（Noblesse）をはじめとする空間には、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ（Chevalier of the Ordre des Arts et des Lettres）受章の日本画家・平松礼二（ひらまつ れいじ）氏による「<strong>モネの池・蝶々</strong>」をはじめとする作品群が配置されています。モネの印象派を日本画の技法で再構成するという独自の美学が貫かれています。</p>
<figure id="attachment_10286" aria-describedby="caption-attachment-10286" style="width: 1800px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2.webp" alt="田村能里子（たむら のりこ）氏" width="1800" height="1200" class="size-full wp-image-10286" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2.webp 1800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2-768x512.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2-1536x1024.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2-450x300.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/noriko-tamura-2-1200x800.webp 1200w" sizes="(max-width: 1800px) 100vw, 1800px" /><figcaption id="caption-attachment-10286" class="wp-caption-text"><a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/artwork/show.php?slug=noriko-tamura-2&#038;back=%2Fartwork%2F" rel="noopener nofollow" target="_blank">四季のミューズ｜飛鳥Ⅲ × アートコレクション</a></figcaption></figure>
<p>フォーシーズン・ダイニングルームには、田村能里子（たむら のりこ）氏による「<strong>四季のミューズ</strong>」4点が壁面を飾ります。食事の場と絵画が一体化した空間は、「食と美術を体験する」という飛鳥IIIならではの日常を象徴しています。</p>
<h2>日本工芸会 × 飛鳥クルーズ：船上で日本の至美を伝える取り組み</h2>
<p>飛鳥IIIと工芸の関係は、インテリア演出にとどまりません。公益社団法人日本工芸会と郵船クルーズ株式会社は、正式なコラボレーション関係にあります。</p>
<p>工芸ジャポニカの飛鳥クルーズ紹介ページでもお伝えしているとおり、日本工芸会は重要無形文化財保持者（人間国宝）を中心とした工芸作家・技術者で組織された公益法人であり、飛鳥クルーズとのコラボレーションを通じて、船上での作品鑑賞と寄港地での工芸体験を連動させた文化発信を行っています。</p>
<h3>人間国宝を中心とした日本工芸の船上展示</h3>
<p>「人間国宝の作品を実際に見る機会を持つ旅行者は、国内外を問わず、ほとんどいない」というのが現実です。公開展覧会に出品されることはあっても、それは期間限定であり、特定の場所まで足を運ぶ必要があります。</p>
<p>飛鳥IIIは、その状況を変えます。人間国宝・室瀬和美氏による作品「耀光耀瑛」や、室瀬氏・山岸一男氏が監修・技術指導に関わった協働作品「海游」が、パブリックスペースに展示・配置されています。乗船すれば、朝でも夜でも、旅の途中でふとその作品と向き合うことができます。</p>
<p>権威づけとしてではなく、「技術継承の生きた現場」として人間国宝の仕事を体験できる場所——飛鳥IIIはその意味で、工芸の振興と普及に対して具体的に貢献している場所です。</p>
<h3>寄港地でも工芸と出会う旅へ</h3>
<p>飛鳥IIIの旅が優れているのは、船内にとどまらない点にもあります。飛鳥クルーズは、船上での作品鑑賞とあわせて、寄港地でその土地の工芸作品に触れるさまざまな催しを案内しています。</p>
<p>寄港地によっては、地域の工芸産地や文化資源と組み合わせた旅程を検討できる可能性があります。ただし、実際の寄港地観光ツアーの内容はクルーズごとに異なるため、事前に公式サイトまたは取扱旅行会社で確認することをお勧めします。</p>
<p>工芸の産地は、多くの場合、大都市圏からのアクセスが容易ではありません。飛鳥IIIの航路はその制約を解消する一つの選択肢となりうる点で、工芸旅行者にとって注目に値します。</p>
<h2>客室・ラウンジ・ダイニングで体感する「工芸のある暮らし」</h2>
<figure id="attachment_10292" aria-describedby="caption-attachment-10292" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-scaled.webp" alt="飛鳥III「アートラグジュアリー」" width="2560" height="1467" class="size-full wp-image-10292" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-scaled.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-768x440.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-1536x880.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-2048x1174.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-150x86.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-450x258.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/05/asukacruise_art-1200x688.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-10292" class="wp-caption-text"><a href="https://a3art.asukacruise.co.jp/location/" rel="noopener nofollow" target="_blank">展示エリア｜飛鳥Ⅲ × アートコレクション</a></figcaption></figure>
<p>飛鳥IIIという空間が特別なのは、作品鑑賞のために「立ち止まらなくていい」ことにあります。</p>
<p>移動の動線の中に作品があり、食事の場に絵画があり、ラウンジのソファに腰を下ろした先に工芸品がある。美術館とは異なる「生活の中での出会い」が積み重なることで、旅を終えるころには、工芸が「特別なもの」から「自分の日常に近いもの」へと感覚が変わっていることがあります。</p>
<h3>作品を“見に行く”のではなく、作品のある空間で過ごす</h3>
<p>博物館や美術館の鑑賞と、飛鳥IIIでの体験の根本的な違いは「モード」にあります。</p>
<p>博物館では、私たちは鑑賞モードで臨みます。説明パネルを読み、作品の前で立ち止まり、「理解する」ことを意識します。それは豊かな体験ですが、「緊張感のある場」でもあります。</p>
<p>飛鳥IIIでは違います。食事をして、会話をして、ぼんやりと海を眺めているうちに、視界の端に作品があります。翌日も同じ場所に同じ作品がある。7日間、あるいは23日間、その関係が続きます。繰り返し目にすることで、最初は気づかなかった細部が見えてくる。これは展覧会では起きにくい、「時間をかけた出会い」です。</p>
<h3>海・光・時間によって変化する鑑賞体験</h3>
<p>船上という環境は、作品の見え方にも直接影響します。</p>
<p>窓の外を流れる海の色は、朝・昼・夕・夜で変わります。螺鈿（らでん）のような光沢素材を用いた作品は、照明の変化によって色が変化し、同じ作品が別の表情を見せます。<br />
飛鳥III × アートコレクションの公式サイトでも、作品が「航跡のきらめきや移ろう空模様と響き合いながら、その表情は刻一刻と変化する」と表現されています。</p>
<p>通常の美術展示では、照明を固定し、環境を管理することで作品を「保護」します。飛鳥IIIでは逆に、環境の変化を受け入れることで、作品が「生きて」見える瞬間があります。工芸は本来、生活の中で使われ、光を浴びて変化する素材でした。飛鳥IIIはその原点に近い体験を、現代の旅の文脈で提供しているとも言えます。</p>
<h3>工芸メディアとして見る、飛鳥IIIのラグジュアリー性</h3>
<p>飛鳥IIIの「ラグジュアリー」は、設備の豪華さとは異なる次元にあります。</p>
<p>人間国宝が関わる作品を船内空間に迎えること、日本工芸会と正式に連携すること、ドイツで建造した船でありながら船内の素材感に和の質感を選び取ること——それらは「高い予算があればできること」ではなく、「何を大切にするかという価値判断」によってのみ実現することです。</p>
<p>英語圏では「Quiet Luxury（静かな贅沢）」という言葉が注目されています。<br />
ロゴを見せるのでも、価格を誇るのでもなく、素材・手仕事・空間の質によって成立する豊かさ。<br />
飛鳥IIIが体現しているのは、まさにこの意味での贅沢です。そしてそれは、日本の伝統工芸が何百年もかけて磨いてきた価値観と、本質的に一致しています。</p>
<h2>外国人旅行者にとって飛鳥IIIが魅力的な理由</h2>
<p>日本の伝統工芸に関心を持つ海外の旅行者が、「どこへ行けばいいか」「何を見ればいいか」という問いに対して、飛鳥IIIは一つの明確な答えを提示しています。それは「この船に乗れば、日本工芸の文脈で設計された空間の中に、丸ごと入ることができる」というシンプルな事実です。</p>
<h3>日本文化を効率よく、深く体験できる</h3>
<p>日本旅行の計画には、多くの場合、ある種の複雑さが伴います。都市ごとに宿泊先を変え、新幹線や在来線を乗り継ぎ、観光スポットと食事と移動のスケジュールを組み合わせる作業が必要です。</p>
<p>飛鳥IIIはその構造を変えます。移動・滞在・食・文化体験のすべてが一体化しているため、スケジュール管理の負担なく日本各地に触れることができます。</p>
<p>特に、すでに東京・京都・大阪を訪れたことのある旅行者にとって、「次の日本旅行で何をするか」という問いへの答えとして、日本の海から国を見直す旅は説得力を持ちます。</p>
<h3>向いている旅行者：富裕層、文化旅行者、リピーター、記念旅行</h3>
<p>飛鳥IIIが特に向いている旅行者像を、率直に整理します。</p>
<p><strong>日本のリピーターや文化体験を重視する旅行者</strong>に向いています。工芸・美術・建築・食など、日本文化の奥行きに関心のある方は、船内の作品や寄港地の文化資産を最大限に楽しめます。</p>
<p><strong>ふたりの記念旅行や家族の節目旅行</strong>にも適しています。ウェディングアニバーサリー、退職記念、大きな人生の節目を祝う場として、この船はふさわしい密度の体験を提供します。</p>
<p>また、「<strong>旅を静かに楽しみたい</strong>」という志向を持つ旅行者にも合います。飛鳥IIIの空間は、読書、アートの鑑賞、波の音を聞くこと、静かな食事——そうした時間の質を大切にしています。</p>
<h3>予約前に確認したいポイント</h3>
<div class="scroll_table">
<table>
<thead>
<tr>
<th>確認項目</th>
<th>概要</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td><strong>出発港と航路</strong></td>
<td>横浜港を母港に、神戸・博多などを発着地とするクルーズも展開されています。</td>
</tr>
<tr>
<td><strong>日数と料金</strong></td>
<td>4日間から長期滞在まで、幅広い選択肢があります。日程と料金はプランごとに異なるため、オフィシャルサイトをご確認ください。</td>
</tr>
<tr>
<td><strong>ドレスコード</strong></td>
<td>日中はリラックスできる服装、夕刻（17：00頃）以降は船内のドレスコードはエレガントカジュアルとなります。<br />詳細は乗船案内・各クルーズの案内で確認してください。</td>
</tr>
<tr>
<td><strong>レストランと寄港地観光</strong></td>
<td>一部のレストランや寄港地観光ツアーは事前予約が必要です。乗船前に公式サイトや取扱旅行会社で確認することをお勧めします。</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>（参照：<a href="https://voyagejapanwitha3.com/cruises" rel="noopener nofollow" target="_blank">Cruises｜Voyage Japan with AsukaIII</a> ／ <a href="https://www.asukacruise.co.jp/boarding/asuka3/" rel="noopener nofollow" target="_blank">飛鳥III 乗船インフォメーション｜飛鳥クルーズ公式サイト</a>）</p>
<h2>Voyage Japan with AsukaIIIから相談・予約する方法</h2>
<p>飛鳥IIIへの乗船を検討する海外旅行者に向けて、英語で情報を取得し、問い合わせ・予約を完結できる窓口が整備されています。</p>
<h3>インバウンド向けグローバルサイトの役割</h3>
<p>「<strong>Voyage Japan with AsukaIII（voyagejapanwitha3.com）</strong>」は、アンカー・インフィニット株式会社（Anchor Infinite Co., Ltd.）が運営する、飛鳥IIIのインバウンド向け予約サイトです。郵船クルーズ株式会社の認定代理店（受託旅行業者）として旅行予約ができます。</p>
<p>公式グローバルサイト：<a href="https://voyagejapanwitha3.com/" rel="noopener nofollow" target="_blank">Voyage Japan with AsukaIII</a></p>
<h3>問い合わせ前に準備したい情報</h3>
<p>問い合わせをスムーズに進めるために、以下の情報をあらかじめ整理しておくと会話が早くなります。</p>
<ul>
<li>希望の乗船時期</li>
<li>旅行人数（ひとり旅か、カップルか、家族か）</li>
<li>おおよその予算と希望する客室カテゴリー</li>
<li>関心のあるテーマ（工芸・アート・自然・食・ウェルネスなど）</li>
<li>希望する寄港地や航路のイメージ</li>
</ul>
<p>ご相談がございましたら、工芸ジャポニカの以下お問い合わせフォームからお気軽にお申し付けください。<br />
<div class="linkcard"><div class="lkc-external-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/contact/" target="_blank" rel="external noopener"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img loading="lazy" decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=kogei-japonica.com" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/pz-linkcard/cache/d6416997d58f3f6c74a7fc67064ee48f83afb3f7c96a6128ede5c5858cd4e6c7.jpeg" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">お問い合わせ</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/contact/">https://kogei-japonica.com/contact/</div><div class="lkc-excerpt">工芸ジャポニカへのお問い合わせページです。伝統工芸に関する企画・制作依頼、広告掲載、工芸作家登録、取材、協業、お見積もりなど、お気軽にご相談ください。</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div></p>
<h2>まとめ</h2>
<p>飛鳥IIIを一言で表すなら、「日本の美意識が生活空間として成立している特別な場所」です。</p>
<p>博物館では「鑑賞する側」として作品に向き合いますが、飛鳥IIIでは、人間国宝の仕事が宿る作品と同じ空間で朝を迎え、昼をすごし、夜を迎えます。工芸とは本来、「使われる中に宿る美」であったはずです。飛鳥IIIはその原点を、洋上という非日常の舞台で体現しています。</p>
<p>日本の伝統工芸を、博物館の外で出会いたいと思っている旅行者にとって、飛鳥IIIは今、もっとも誠実な答えのひとつを持っている場所だと、私は考えています。</p>
<div class="box3">
<p><small>本記事は、アンカー・インフィニット株式会社のプロジェクトに関連する記事として、工芸ジャポニカが掲載しています。記事中に記載している作品情報・船舶情報・料金は、公式サイトおよび関連する公式サイトの掲載情報をもとにしていますが、クルーズ料金・運航スケジュールは予告なく変更となる場合がございます。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。</small></p>
</div><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/recommended/asukacruise/">飛鳥IIIで出会う日本工芸とアート｜“浮かぶ美術館”で過ごす洋上の工芸体験</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://kogei-japonica.com/media/recommended/asukacruise/feed/</wfw:commentRss>
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			</item>
		<item>
		<title>ヴェネチア・ビエンナーレ2026 日本館速報｜Ei Arakawa-Nashを工芸の視点で読む</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/venezia-biennale-2026/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/events/venezia-biennale-2026/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 29 Apr 2026 17:37:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://kogei-japonica.com/media/?p=10154</guid>

					<description><![CDATA[<p>第61回ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館｜速報パネル 展覧会名 第61回国際美術展 ラ・ビエンナーレ・ディ・ヴェネツィア 会期 2026年5月9日（土）〜11月22日（日） プレオープン 2026年5月6日（水）・7日（ [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<h2>第61回ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館｜速報パネル</h2>
<div class="scroll_table">
<table>
<tbody>
<tr>
<th>展覧会名</th>
<td>第61回国際美術展 ラ・ビエンナーレ・ディ・ヴェネツィア</td>
</tr>
<tr>
<th>会期</th>
<td>2026年5月9日（土）〜11月22日（日）</td>
</tr>
<tr>
<th>プレオープン</th>
<td>2026年5月6日（水）・7日（木）・8日（金）</td>
</tr>
<tr>
<th>会場</th>
<td>ジャルディーニ（Giardini）・アルセナーレ（Arsenale）ほかヴェネツィア市内各所</td>
</tr>
<tr>
<th>全体テーマ</th>
<td>In Minor Keys（イン・マイナー・キーズ）</td>
</tr>
<tr>
<th>総合キュレーター</th>
<td>コヨ・クオウ（Koyo Kouoh）※2025年5月逝去、ビジョンを継承して開催</td>
</tr>
<tr>
<th>日本館アーティスト</th>
<td>Ei Arakawa-Nash（アラカワ＝ナッシュ・エイ）</td>
</tr>
<tr>
<th>日本館展示タイトル</th>
<td>Grass Babies, Moon Babies（グラス・ベイビーズ、ムーン・ベイビーズ）</td>
</tr>
<tr>
<th>共同キュレーター</th>
<td>高橋瑞木（Takahashi Mizuki）、堀川理沙（Horikawa Lisa）</td>
</tr>
<tr>
<th>コミッショナー</th>
<td>国際交流基金（The Japan Foundation）</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<p>（参照：<a href="https://venezia-biennale-japan.jpf.go.jp/j/" rel="noopener nofollow" target="_blank">The Japan Pavilion Official Website</a>｜<a href="https://www.labiennale.org/en" rel="noopener nofollow " target="_blank">La Biennale di Venezia</a> ）</p>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/f8OIYzV5Npo?si=U1mfLlNTu6lPZjc4" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<h2>ヴェネチア・ビエンナーレ2026 日本館速報｜まず何が重要か</h2>
<p>2026年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館は、少なくとも三つの意味で「これまでと異なる日本館」です。選ばれたのは福島生まれでロサンゼルスを拠点とするパフォーマンスアーティスト、Ei Arakawa-Nash。展示タイトルは<em>Grass Babies, Moon Babies</em>。そして今年は日本館開設70周年という節目でもあります。</p>
<h3>3つのポイントで読む日本館2026</h3>
<h4>① 日本国外を拠点とするアーティストと共同キュレーター陣による初の日本館</h4>
<p>アーティストのArakawa-Nashはロサンゼルス在住、共同キュレーターの高橋瑞木はホンコンのCHAT（Centre for Heritage, Arts and Textile）のエグゼクティブ・ディレクター兼チーフキュレーター、堀川理沙はナショナル・ギャラリー・シンガポールのシニアキュレーターです。日本館の70周年という節目に、日本を外側から見つめる視点が前面に据えられました。<br />
（参照：<a href="https://www.jpf.go.jp/e/project/culture/exhibit/international/venezia-biennale/art/61/index.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">Japan Pavilion at the 61st International Art Exhibition｜国際交流基金</a>）</p>
<h4>② 全体テーマ「In Minor Keys」と日本館の共鳴</h4>
<p>「小さな音への傾聴」を掲げる全体テーマと、赤ちゃん人形（baby dolls）と双子の子どもたちの誕生という着想を起点にした日本館の展示は、重ねて読むことができます。大きな声ではなく、ケアの所作と静かな循環で語ろうとしている点が、この日本館の重要な特徴です。</p>
<h4>③ 工芸の視点から読む価値</h4>
<p>展示の構造は、ものを「作る」だけではなく、「育てる・世話をする・受け渡す」という行為を軸にしています。これは轆轤（ろくろ）を回す反復や、染め物の水洗いの静かな動作にも通じる身体の哲学です。詳しくは後半のセクション「工芸の視点で読む」で論じます。</p>
<h2>&#8220;In Minor Keys（イン・マイナー・キーズ）&#8221;とは何か</h2>
<figure id="attachment_10202" aria-describedby="caption-attachment-10202" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/in-minor-keys-logo-26.webp" alt="“In Minor Keys（イン・マイナー・キーズ）”とは何か" width="750" height="500" class="size-full wp-image-10202" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/in-minor-keys-logo-26.webp 750w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/in-minor-keys-logo-26-150x100.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/in-minor-keys-logo-26-450x300.webp 450w" sizes="(max-width: 750px) 100vw, 750px" /><figcaption id="caption-attachment-10202" class="wp-caption-text"><a href="https://www.labiennale.org/en/news/biennale-arte-2026-minor-keys-0 " rel="noopener nofollow" target="_blank">© La Biennale di Venezia 2023</a></figcaption></figure>
<p>「In Minor Keys」とは、音楽における短調（たんちょう）を指す言葉です。長調（ちょうちょう）が明朗で前進的な響きを持つのに対し、短調は陰影があり、余韻を引き、何かを内に抱えているような音域です。この言葉を2026年のビエンナーレ全体テーマに据えたのが、キュレーターのコヨ・クオウ（Koyo Kouoh）でした。</p>
<p>速報として押さえておきたい背景があります。クオウは2024年11月に芸術監督に指名され、同年12月3日に就任が公式発表されました。2025年4月8日付でテーマのキュラトリアルテキストをビエンナーレ会長に提出しましたが、同年5月10日に57歳で急逝しました。ビエンナーレは家族の了承のもと、彼女が構想したとおりに展覧会を実現するとしています。<br />
（参照：<a href="https://www.labiennale.org/en/news/biennale-arte-2026-minor-keys-0" rel="noopener nofollow" target="_blank">Biennale Arte 2026: In Minor Keys｜La Biennale di Venezia</a>）</p>
<h3>Koyo Kouoh（コヨ・クオウ）がこのテーマに込めた視点</h3>
<p>クオウはカメルーン出身でスイスで育ち、セネガル・ダカールでRAW Material Companyを共同設立し、その後ケープタウンのZeitz Museum of Contemporary Art Africa（Zeitz MOCAA）のエグゼクティブ・ディレクター兼チーフキュレーターを務めた人物です。</p>
<p>彼女のキュラトリアルテキストには、ジャズの即興性、カリブ海の思想、そして多様な植物が共存するクレオールの庭（Creole garden）への言及があります。「In Minor Keys」は、小さな声で語られてきたもの、主旋律ではなかった表現を丁寧に聴き取る展覧会として設計されました。悲しみと喜び、奇妙さと安らぎ、矛盾を崩壊させずに抱える能力——そうした感覚を扱う展示として位置づけられています。<br />
（参照：<a href="https://www.labiennale.org/en/art/2026/curatorial-text-koyo-kouoh" rel="noopener nofollow" target="_blank">Curatorial Text by Koyo Kouoh｜La Biennale di Venezia</a>）</p>
<h3>工芸ジャポニカの視点：なぜ工芸ファンにも関係があるのか</h3>
<p>「マイナーキー（minor key）」という言葉を工芸の文脈で読み替えると、何が見えるでしょうか。</p>
<p>工芸の世界には、大きな声を出さない表現が数多くあります。茶碗の土の手触り、染め上がった布が乾く時間、箸置きの微細な重さのバランス——それらはいずれも、効率や速度とは無縁の「小さな周波数」で成立しています。クオウのテーマは、現代美術の語法を使いながら、工芸が長い時間をかけて育ててきた「静かな表現の哲学」と近い場所を目指しているように見えます。</p>
<p>クオウ自身が、アーティストたちが日常生活を作品の一部として扱い、部分と全体の美的に一貫した関係のなかで生きていることに触れている点も、この印象を強めます。工芸作家が土や木や糸と向き合う時間の感覚と、この言葉は重なります。</p>
<h2>Ei Arakawa-Nash（アラカワ＝ナッシュ・エイ）とは誰か</h2>
<figure id="attachment_10209" aria-describedby="caption-attachment-10209" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-scaled.webp" alt="Ei Arakawa-Nash（アラカワ＝ナッシュ・エイ）とは誰か" width="2560" height="1357" class="size-full wp-image-10209" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-scaled.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-768x407.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-1536x814.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-2048x1085.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-150x79.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-450x238.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/04/Ei-Arakawa-Nash1-1200x636.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-10209" class="wp-caption-text"><a href="https://venezia-biennale-japan.jpf.go.jp/e/ " rel="noopener nofollow" target="_blank"> (c) The Japan Foundation, </a></figcaption></figure>
<p>速報として最初に押さえておきたい問いが「この人は誰か」です。結論から述べると、Arakawa-Nashは「パフォーマンス＝客席に座って見るもの」という概念を解体し、観客・協力者・空間・歴史が渾然一体となって初めて成立する作品を作り続けてきたアーティストです。</p>
<h3>福島生まれ、越境的に活動するアーティストとしての背景</h3>
<div style="max-width:300px; margin:0 auto 15px;"><iframe width="473" height="840" src="https://www.youtube.com/embed/3psBYbT4yk0" title="Ei Arakawa-Nash. Mega Please Draw Freely | Interview" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div>
<p>1977年、福島生まれ。1998年にニューヨークへ移り、2019年にロサンゼルスへ拠点を移しました。現在はパサデナのArtCenter College of Designの大学院美術プログラムで教授を務めています。数年前に日本国籍を手放しており、現在は夫とともに双子の子どもたちを育てています。</p>
<p>「国籍を手放した後、ヴェネチアで日本を代表する機会はないと思っていた」という本人の言葉は、国家・代表性・アイデンティティというテーマが、今回の展示の底流にあることを示しています。<br />
（参照：<a href="https://www.e-flux.com/announcements/664559/ei-arakawa-nash-to-represent-japan-at-the-2026-venice-biennale" rel="noopener nofollow" target="_blank">Ei Arakawa-Nash to represent Japan at the 2026 Venice Biennale｜e-flux</a>）</p>
<h3>パフォーマンス、共同性、参加性が作品の核にある</h3>
<p>Arakawa-Nashの作品は「完成品を展示する」のではなく、「人が集まることで生まれる」タイプのものです。固定されたオブジェよりも、行為・音・関係性・即興が作品の素材になります。</p>
<p>戦後前衛の系譜——具体（グタイ）美術協会、東京フルクサス（Tokyo Fluxus）、ハプニングズ（Happenings）、ジャドソン・ダンス・シアター（Judson Dance Theater）、ウィーン・アクショニズム（Viennese Actionism）——を参照しながら、演者と観客の境界を無効化しようとしてきました。2021年のTate Modern・タービンホールでの参加型インスタレーション<em>Mega Please Draw Freely</em>は、その手法の代表例です。</p>
<h3>速報段階で押さえるべき作家理解のポイント</h3>
<ul>
<li><strong>ソロ展示である：</strong>ヴェネチア日本館として、一人のアーティストによる個展形式を取ります。</li>
<li><strong>共同キュレーションである：</strong>高橋瑞木・堀川理沙という二人のキュレーターがアーティスト自身の指名で参加し、三者の対話から展示が生まれています。</li>
<li><strong>周辺プログラムを含むプロジェクト型である：</strong>J. Paul Getty Museum（ロサンゼルス）、Kestner Gesellschaft（ハノーファー）、The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum（ニューヨーク）との連携が発表されており、日本館単体ではなく複数の機関と連携したプロジェクトとして展開されます。</li>
</ul>
<h2>日本館 &#8220;Grass Babies, Moon Babies&#8221; の見どころ</h2>
<p>この展示タイトルを日本語にすると「草の赤ちゃん、月の赤ちゃん」となります。詩的な響きのなかに、いくつかの鍵が埋め込まれています。</p>
<h3>タイトルが示す「草・月・赤ちゃん」のイメージ</h3>
<p>展示の中心に置かれるのは、約200体の赤ちゃん人形（baby dolls）です。来場者はその人形を選び、ケアの行為を行います。するとQRコードが起動し、その人形に割り当てられた誕生日に紐づいた詩が生成される仕組みです。その誕生日は、アーティスト自身の個人的な歴史と、日本人・ディアスポラのコミュニティに影響を与えてきた歴史的な出来事へと接続しているとされています。<br />
（参照：<a href="https://venezia-biennale-japan.jpf.go.jp/e/news/ei-arakawa-nashs-grass-babies-moon-babies-is-set-to-permeate-the-peripheries-of-japan-pavilion-through-a-constellation-of-voices-and-practices-the-61st-international-art-exhibition-2026" rel="noopener nofollow" target="_blank">Grass Babies, Moon Babies 展覧会発表｜日本館公式サイト</a>）</p>
<div class="box3">
<p><strong>編集長考察</strong><br />
「草」と「月」というイメージについて、私なりの解釈を付け加えます。草は地面に根ざし、踏まれても蘇り、季節に従って枯れる存在です。月は遠くにありながら、時間の感覚を静かに刻む存在です。この二つの間に「赤ちゃん」を置くことで、生命と時間と記憶の循環が示唆されているように感じます。工芸の素材感覚——土は草が根ざす場所であり、窯焚きの夜にも月は変わらず空にある——と重ねてみると、また別の奥行きが開いてきます。</p>
</div>
<h3>日本館建築と展示の関係</h3>
<p>日本館の建物は1958年竣工、設計者はル・コルビュジエ（Le Corbusier）に師事した建築家・吉阪隆正（よしざかりゅうせい）です。重要なのは、吉阪がこの建築において「モビリティ（Mobility）」という概念を設計の核に置いたという点です。</p>
<p>森美術館での講演でArakawa-Nashは、「展示のコンセプトは、吉阪が日本館の庭と建物の設計に込めたモビリティという概念を中心に据えている」と語っています。庭と建物は分断されておらず、循環しています。来場者が赤ちゃん人形を持ち、動き回り、空間の内と外を往来する——そのような展示体験の構造は、建築そのものが持っていた思想と呼応しているといえるでしょう。<br />
（参照：<a href="https://www.mori.art.museum/en/learning/8572/" rel="noopener nofollow" target="_blank">Urgent Talk 052: Ei Arakawa-Nash｜森美術館</a>）</p>
<h3>&#8220;constellation of voices and practices&#8221; とは何か</h3>
<p>展示の公式テキストには、「声と実践の星座（constellation of voices and practices）が日本館の周縁に浸透する」という言葉が使われています。これは一人のアーティストの作品を「見せる」展示ではなく、複数の関係者・協力者・来場者の声や行為が展示を構成するという設計思想を示しています。</p>
<p>現時点で確認できているのは、アジア系アメリカ人アーティスト集団FAC XTRA RETREATとのコラボレーション、Gettyでのプレビュー公演「24 HOUR CARE」、野口勇財団との連携、会期終了後のKestner Gesellschaftへの巡回、さらにKorean Pavilion 2026がコラボレーターとして公表されていることです。会期中に詳細が明らかになりしだい、この項目に追記します。</p>
<h4>開幕前に注目したい周辺情報</h4>
<ul>
<li><strong>三館連携：</strong>J. Paul Getty Museum（ロサンゼルス）、The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum（ニューヨーク）、Kestner Gesellschaft（ハノーファー）との共同制作プログラム。</li>
<li><strong>Korean Pavilion 2026：</strong>国際交流基金の2026年3月19日付発表にコラボレーターとして明記されています。</li>
<li><strong>クラウドファンディング：</strong>アーティスト主導によるクラウドファンディングが実施済みであることが日本館公式ニュースで案内されています。</li>
<li><strong>プレオープン：</strong>5月6日・7日・8日に関係者向けプレオープン開催予定。開幕授賞式は5月9日（土）です。</li>
</ul>
<h2>工芸の視点で読む｜この日本館は何を私たちに問いかけるのか</h2>
<p>ここからは、工芸ジャポニカ編集長としての読み解きです。速報として必要な事実の整理は前項までで終えています。このセクションは、「なぜ工芸を追う私たちにとって、この日本館が他人事ではないのか」を論じる場所であり、以下は事実ではなく編集的な考察です。</p>
<h3>ケアの身体性と工芸</h3>
<p>今回の展示は「ケア（care）」という行為を中心に置いています。来場者は赤ちゃん人形を選び、抱き、世話をします。この身体の動作——抱く、運ぶ、整える、見守る——は、工芸における所作と重ねて見ることができます。</p>
<p>陶芸家が土を練る動作、漆器職人が箆（へら）で一層ずつ漆（うるし）を塗り重ねる動作、染め師が布を水にくぐらせてすすぐ動作——これらはすべて、素材を「操作する」のではなく、「関わる・応答する」という感覚で成立しています。展示が問いかけているのは、「あなたはこの小さなものに対して、どのような身体の応答を持てるか」という問いです。工芸の制作現場にも、同様の問いがあります。</p>
<h3>素材・庭・建築・身体の循環</h3>
<p>吉阪隆正が設計した日本館の庭は、建物の「外側」ではなく「内側」として機能しています。草が生え、光が動き、来場者が通り抜ける——その循環のなかに、展示は置かれます。</p>
<p>工芸における「場」の感覚と重ねると、この設計は茶室の露地（ろじ）に似た思想を持っているようにも見えます。これはあくまで編集上の比喩であり、建築史的な事実とは区別すべきものです。露地は茶室への単なる通路ではなく、茶の湯という行為の始まりの場です。日本館の庭もまた、展示の前段ではなく、体験そのものの一部として立ち上がる可能性があります。実際に展示がどのようにこの循環を使うのかは、開幕後の現地レポートで詳しく報告したいところです。</p>
<h3>開幕後に深掘りしたい論点</h3>
<p>この記事は速報として書いていますが、会期中に深掘りしたい問いをいくつか残しておきます。</p>
<ul>
<li><strong>参加性の質：</strong>来場者が赤ちゃん人形に「関わる」体験は、どのような深さを持つのか。</li>
<li><strong>共同体としての展示：</strong>複数の声・実践の「星座」という構造は、誰が中心で誰が周縁という関係を本当に解消できているのか。</li>
<li><strong>野口勇の仕事との交差：</strong>野口勇財団との連携は、工芸と彫刻と素材の境界をめぐる問いを展示のなかでどのように扱うのか。</li>
<li><strong>代表性という問い：</strong>日本国外に拠点を置くチームが「日本を代表する」ことは、工芸の世界における産地・継承・帰属の問題とどのように響き合うのか。</li>
</ul>
<h2>開幕前速報としての実用情報と、会期中追記の方針</h2>
<h3>会期・プレオープン・公式情報の確認先</h3>
<div class="scroll_table">
<table>
<tbody>
<tr>
<th>プレオープン</th>
<td>2026年5月6日（水）・7日（木）・8日（金）</td>
</tr>
<tr>
<th>公式開幕・授賞式</th>
<td>2026年5月9日（土）</td>
</tr>
<tr>
<th>会期末</th>
<td>2026年11月22日（日）</td>
</tr>
<tr>
<th>日本館公式サイト</th>
<td><a href="https://venezia-biennale-japan.jpf.go.jp/e/art/2026-en" rel="noopener nofollow" target="_blank">venezia-biennale-japan.jpf.go.jp</a></td>
</tr>
<tr>
<th>ビエンナーレ本体公式</th>
<td><a href="https://www.labiennale.org/en/art/2026/" rel="noopener nofollow" target="_blank">labiennale.org</a></td>
</tr>
<tr>
<th>国際交流基金（英語）</th>
<td><a href="https://www.jpf.go.jp/e/project/culture/exhibit/international/venezia-biennale/art/61/index.html" rel="noopener nofollow" target="_blank">jpf.go.jp</a></td>
</tr>
<tr>
<th>報道問い合わせ</th>
<td>venezia_press2026@jpf.go.jp</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h3>開幕後に追記すべき項目</h3>
<p>この記事は「開幕前速報→会期中追記」を前提に設計しています。開幕後に追記予定の内容は以下のとおりです。</p>
<ul>
<li>現地写真と展示導線レポート</li>
<li>赤ちゃん人形と詩生成の体験レポート（参加型インスタレーションの質）</li>
<li>国際メディアの批評反応</li>
<li>パフォーマンス実施の日程と内容</li>
<li>Korean Pavilion 2026とのコラボレーション詳細</li>
<li>受賞結果</li>
</ul>
<p>情報が入りしだい、随時このページを更新します。</p>
<h3>よくある失敗と対策</h3>
<p>最後に、この種の記事を書く上での注意点を正直に書いておきます。</p>
<p>よくある失敗は、<strong>テーマ語をなぞるだけで終わる</strong>こと、<strong>作家紹介で記事が終わってしまう</strong>こと、そして<strong>解釈と確認済み事実が混ざる</strong>ことです。本記事では、「基本データと一次情報に基づく事実」を前半で整理し、「工芸メディアとしての読み解き」を後半のセクションに分けています。前半と後半の区別を意識しながら読んでいただければ幸いです。</p>
<h2>まとめにかえて——「周縁に浸透する」という選択</h2>
<p><em>Grass Babies, Moon Babies</em>の公式テキストには、「展示は日本館の<strong>周縁に浸透する（permeate the peripheries）</strong>」という言葉があります。中心を占領するのではなく、周縁から染み込む。大きな主張をするのではなく、小さな声で語りかける。</p>
<p>速報としての事実整理を踏まえたうえで、あとは実際の空間がどのように立ち上がるかを現地で確かめたいところです。工芸とは、ずっとそういうものであったと私は思います。美術館の展示室の中央に鎮座するのではなく、人の生活の周縁——食卓、棚、手の中——に浸透して初めて完成するものです。今年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館のタイトルと構造は、意図せずして、あるいは意図して、工芸の本質的な存在様式に近い場所を選んでいるようにも見えます。<br />
開幕は5月9日です。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/venezia-biennale-2026/">ヴェネチア・ビエンナーレ2026 日本館速報｜Ei Arakawa-Nashを工芸の視点で読む</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>京都の伝統工芸を“素材”から見つめ直す。新・京都学講座「素材をひらく―漆と染料で紡ぐ伝統工芸の世界」開催</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/recommended/rekisaikan/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 15 Mar 2026 13:08:43 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[オススメ]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>日本の美意識を象徴する京都の工芸品。その美しさの背景には、脈々と受け継がれてきた「素材」と、それを支える専門家たちの継続的な取り組みが存在しています。 この度、京都府立京都学・歴彩館にて、工芸の根幹をなす素材に焦点を当て [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>日本の美意識を象徴する京都の工芸品。その美しさの背景には、脈々と受け継がれてきた「素材」と、それを支える専門家たちの継続的な取り組みが存在しています。<br />
この度、京都府立京都学・歴彩館にて、工芸の根幹をなす素材に焦点を当てたトークイベント「新・京都学講座 素材をひらく―漆と染料で紡ぐ伝統工芸の世界」が2026年3月29日に開催されます。本記事では、工芸ジャポニカ編集部が、当イベントの要点と見どころを整理してご紹介します。</p>
<ul>
<li><strong>工芸を「素材」から紐解く新講座</strong><br />
京都の伝統工芸を支える染料と漆の老舗材料店代表が登壇し、普段は表に出ることの少ない現場の知見を共有します。</li>
<li><strong>持続可能なものづくりの未来</strong><br />
1万年前から使われるサステナブルな素材の可能性や、次世代へ向けた植栽活動など、作り手と素材の関わりを深掘りします。</li>
<li><strong>着物でのご来場で割引も</strong><br />
2026年3月29日（日）京都府立京都学・歴彩館にて開催。着物で来場すると参加費500円が100円割引になる特典が用意されています。</li>
</ul>
<h2>京都の伝統工芸は、「素材」から見ると面白い</h2>
<p>京都の伝統工芸と聞くと、西陣織や京漆器など、完成された作品群を思い浮かべる方が多いかもしれません。<br />
しかし、それらの美しさは職人の技術だけで成立しているわけではなく、その背景で「素材」を支える人々の存在によって成り立っています。</p>
<p>京都という街には、長きにわたり職人や工芸作家、そして技術を学ぶ学生など、多様な「作り手」が集積する環境があります。<br />
このものづくりの土壌を根底から支え続けているのが、質の高い素材を安定して供給し続ける「材料店」の存在です。完成品だけを鑑賞するのではなく、その命の源である素材から工芸を見つめ直すことで、私たちが普段目にすることのない独自の技術や、自然の恵みを活かすための現場の工夫が見えてきます。</p>
<p>今回の講座は、まさにこの素材供給の現場に立つ専門家の視点から、工芸を多角的に捉え直す機会となります。工芸の見方を広げ、その背景にある産業構造や文化の深層を理解するきっかけとなる内容です。</p>
<h2>登壇する2つの老舗材料店と、奥深き伝統素材の世界</h2>
<p>本イベントでは、京都で長きにわたりものづくりを支え続けてきた2つの老舗材料店の代表が登壇します。異なる特性を持つ伝統素材を扱うお二人が、それぞれの歴史と現場のリアルな状況について語ります。</p>
<h3>1733年創業・田中直染料店が紡ぐ「天然染料（Natural Dye）」</h3>
<p><figure id="attachment_9684" aria-describedby="caption-attachment-9684" style="width: 1024px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/164de753dece0cea28ca2c5b67dbdb5d-1024x452-1.webp" alt="1733年創業・田中直染料店が紡ぐ「天然染料（Natural Dye）」" width="1024" height="452" class="size-full wp-image-9684" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/164de753dece0cea28ca2c5b67dbdb5d-1024x452-1.webp 1024w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/164de753dece0cea28ca2c5b67dbdb5d-1024x452-1-768x339.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/164de753dece0cea28ca2c5b67dbdb5d-1024x452-1-150x66.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/164de753dece0cea28ca2c5b67dbdb5d-1024x452-1-450x199.webp 450w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption id="caption-attachment-9684" class="wp-caption-text"><a href="https://www.tanaka-nao.co.jp/" rel="noopener nofollow " target="_blank">株式会社 田中直染料店</a></figcaption></figure>一人目の登壇者は、1733年に京都の下京区松原の地で創業し、染色に関わる材料を幅広く取り扱う専門店「株式会社 田中直染料店」の10代目、田中崇輔（たなか たかすけ）氏です。同店では、創業当初から扱ってきた天然染料（Natural Dye）を現在でも主力商品の一つとして提供しています。</p>
<p>草木染め（Kusaki-zome / Botanical Dyeing）という古来より伝わる知恵や技術は、単に色を付けるだけでなく、植物の特性を理解しコントロールする高度な体系です。<br />
田中氏は、これらの伝統的な知恵を現代の文化やライフスタイルへと取り込み、未来へと紡ぐ活動に力を注いでいます。その取り組みの最前線を知ることができます。<br />
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/kj8Povua0JI?si=9aE64KtnznVYzenq" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<h3>明治42年創業・堤淺吉漆店が受け継ぐ「漆（Urushi / Japanese Lacquer）」</h3>
<p><figure id="attachment_9683" aria-describedby="caption-attachment-9683" style="width: 1024px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/6d4e77c53b05338471850b3c9db43afc-1024x452-1.webp" alt="明治42年創業・堤淺吉漆店が受け継ぐ「漆（Urushi / Japanese Lacquer）」" width="1024" height="452" class="size-full wp-image-9683" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/6d4e77c53b05338471850b3c9db43afc-1024x452-1.webp 1024w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/6d4e77c53b05338471850b3c9db43afc-1024x452-1-768x339.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/6d4e77c53b05338471850b3c9db43afc-1024x452-1-150x66.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/03/6d4e77c53b05338471850b3c9db43afc-1024x452-1-450x199.webp 450w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption id="caption-attachment-9683" class="wp-caption-text"><a href="https://www.tsutsumi-urushi.com/" rel="noopener nofollow " target="_blank">株式会社 堤淺吉漆店</a></figcaption></figure>二人目の登壇者は、明治42年創業の漆屋「株式会社 堤淺吉漆店」の4代目、堤卓也（つつみ たくや）氏です。同店は、採取された漆樹液を仕入れ、生漆（Ki-urushi / Raw Lacquer）の精製から、用途に合わせた塗漆精製、調合、調色までを一貫して手掛けています。</p>
<p>漆（Urushi）は、1万年前から日本の風土で使われてきた、非常に強靭でサステナブルな天然素材です。<br />
堤氏は、この漆を伝統の枠に囚われない次世代の素材として捉え、その可能性を追求するとともに、漆の木の植栽の輪を広げる活動にも尽力しています。<br />
<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/TezR-lovSFM?si=DBPMcGIhiEJSuBjw" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></p>
<h2>トークセッションの見どころ：「支える側」の言葉から紐解く、ものづくりの未来</h2>
<p>本講座の大きな特徴は、自ら作品を作る作家や職人ではなく、現場に材料を供給し続ける「支える側」の専門家だからこそ見えている課題や知見に触れられる点にあります。<br />
講演と対談を通して、普段は目にすることの少ない素材の世界や、伝統工芸を支える現場の工夫と挑戦に迫ります。</p>
<p>気候変動による天然素材の収量の変化や、需要の移り変わりに対し、材料店はどのように立ち向かい、品質を維持しているのか。<br />
作り手と対話を重ねながら、現代のニーズに合わせた新しい素材のあり方を模索する姿は、京都のものづくりの奥深さを感じさせます。伝統を継承するだけでなく、次の時代へとひらくための挑戦について語り合うこの対談は、工芸に関心のある方にとって多くの示唆が得られる内容といえます。</p>
<h2>開催概要と参加方法</h2>
<p>読者の皆様がスムーズにイベントへご参加いただけるよう、開催概要およびお申し込み方法をまとめました。<br />
事前申込制・先着順となりますので、ご興味のある方は早めのお手続きをおすすめします。</p>
<h3>日時・会場アクセス</h3>
<ul>
<li><strong>日時：</strong> 2026年3月29日（日）14:00〜15:30（受付開始 13:00〜）</li>
<li><strong>会場：</strong> 京都府立京都学・歴彩館 大ホール（Kyoto Institute, Library and Archives）</li>
<li><strong>アクセス：</strong> 京都市営地下鉄「北山駅」下車 南へ徒歩約4分、または京都市バス「府立大学前（北大路通）」下車 北へ徒歩約5分</li>
<li><strong>駐車場：</strong> 敷地内にコインパーキングを併設</li>
</ul>
<h3>お申し込み・着物（Kimono）での来場割引について</h3>
<ul>
<li><strong>定員：</strong> 480名（事前申込制・先着順）</li>
<li><strong>料金：</strong> 500円 ※当日会場にて現金またはPayPayでお支払いください。</li>
<li><strong>特別割引：</strong> 着物（Kimono）でお越しの方は100円割引となります。</li>
<li><strong>申込締切：</strong> 3月28日（土）17:00まで（※定員に達し次第受付終了）</li>
<li><strong>お申し込み方法：</strong> 下記の京都府立京都学・歴彩館のイベント詳細ページ（申込フォーム）、またはお電話（075-723-4831）[受付時間]9:00～17:00 にてお申し込みください。</li>
<li><a href="https://rekisaikan.jp/news/post-news/post-20356/" rel="noopener nofollow" target="_blank"><u>京都府立京都学・歴彩館 イベント詳細ページ</a></u></li>
</ul>
<h2>編集部より：工芸をより深く知りたい、すべての方へ</h2>
<p>完成された作品を愛でる視点から一歩踏み込み、その背後にある素材と人の物語に耳を傾ける。<br />
本講座は、皆様の工芸に対する理解を深め、新たな視点を提供する貴重な機会となります。日本の美意識の源流を深く知りたい国内外の工芸ファンはもちろん、ものづくりの背景にある構造に関心を持つすべての方にとって、参加を検討したい講座です。</p>
<p>春の気配が深まる3月末の京都。着物で足を運び、知的好奇心を満たす特別な時間を過ごすのも良い選択かもしれません。<br />
工芸ジャポニカ編集部も、このトークセッションの内容に注目しています。<br />
関心のある方は、会場で直接専門家の声を聞いてみてはいかがでしょうか。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/recommended/rekisaikan/">京都の伝統工芸を“素材”から見つめ直す。新・京都学講座「素材をひらく―漆と染料で紡ぐ伝統工芸の世界」開催</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>4月開催「ミラノデザインウィーク2026」注目の日本工芸プレビュー。世界が驚く素材感の競演</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/milandesignweek2026/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 28 Feb 2026 03:25:07 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[トレンド・ミーム]]></category>
		<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>毎年春、世界のデザインとインテリアの潮流を決定づけるイタリア・ミラノ。 2026年4月に開催される「ミラノデザインウィーク2026（Milan Design Week 2026）」において、今年の主役としてかつてない熱視 [...]</p>
<p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/milandesignweek2026/">4月開催「ミラノデザインウィーク2026」注目の日本工芸プレビュー。世界が驚く素材感の競演</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>毎年春、世界のデザインとインテリアの潮流を決定づけるイタリア・ミラノ。 2026年4月に開催される「ミラノデザインウィーク2026（Milan Design Week 2026）」において、今年の主役としてかつてない熱視線を浴びているのが「日本の伝統工芸」です。<br />
表面的な装飾（Decoration）の時代が終わり、本質的な豊かさを求める「Quiet Luxury（静かなる贅沢）」へと価値観が移行する中、海外の建築家やデザイナーたちは、日本の職人が生み出す精緻な「素材感（Material Intelligence）」に究極の美を見出しています。<br />
本記事では、ミラノの街を彩るフォーリサローネ（Fuorisalone）において、世界が驚嘆するであろう日本工芸ブランドの最新動向と展示プレビューをお届けします。</p>
<ul>
<li>2026年4月20日〜26日に開催される「ミラノデザインウィーク2026」では、日本の伝統工芸が「テキスタイル・素材の美」としてかつてない注目を集めている。</li>
<li>川島織物セルコンは「織の地層（Woven Strata）」をテーマに、龍村美術織物は「CASA TATSUMURA」として初出展し、伝統技術の空間への応用を提示する。</li>
<li>世界の建築家やデザイナーが求める「Quiet Luxury（静かなる贅沢）」の最適解として、日本の工芸素材がBtoB市場を牽引する動向が予測される。</li>
</ul>
<h2>2026年のミラノデザインウィーク、世界が求める「素材（Material）」の力</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/IH_b_u1kgso?si=oP8WFleC5Wi5MYFw" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
2026年4月20日から26日にかけて開催される「ミラノデザインウィーク2026」は、世界最大規模の家具見本市であるミラノサローネ（Salone del Mobile.Milano）と、ミラノ市内全域で行われるフォーリサローネ（Fuorisalone）で構成されるデザインの祭典です。<br />
SNSでは「#Fuorisalone2026」のハッシュタグとともに、早くも出展内容のティザーが世界中のクリエイターの関心を集めています。</p>
<blockquote class="instagram-media" data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/DUYOUVTjfRx/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);">
<div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/reel/DUYOUVTjfRx/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> </p>
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<div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div>
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<div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 224px;"></div>
<div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 144px;"></div>
</div>
<p></a></p>
<p style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; line-height:17px; margin-bottom:0; margin-top:8px; overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/reel/DUYOUVTjfRx/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Studio Adr • Branding, conteúdo e design(@adrstudiocriativo)がシェアした投稿</a></p>
</div>
</blockquote>
<p><script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script>今年の全体的なトレンドとして明確に読み取れるのは、「視覚的な奇抜さ」から「触覚的な本質（Tactile Essence）」への回帰です。過剰なデザインが飽和した現代において、ラグジュアリーの定義は「Quiet Luxury Materials（静かなる贅沢の素材）」へと移行しています。<br />
空間に置かれた瞬間、その場の空気を変えるような圧倒的な存在感。<br />
それは、数百年という途方もない時間をかけて洗練されてきた日本の工芸技法（Craftsmanship）だからこそ成し得る領域です。<br />
今年のミラノにおいて、日本の素材は単なるエキゾチックな装飾品ではなく、次世代の空間デザインを根本から支える「ソリューション」として、世界のプロフェッショナルたちから熱烈なオファーを受けています。</p>
<h2>注目の日本工芸① 川島織物セルコンが描く「織の地層（Woven Strata）」</h2>
<p><figure id="attachment_9555" aria-describedby="caption-attachment-9555" style="width: 1000px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/20260217-01-01.webp" alt="川島織物セルコン" width="1000" height="563" class="size-full wp-image-9555" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/20260217-01-01.webp 1000w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/20260217-01-01-768x432.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/20260217-01-01-150x84.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/20260217-01-01-450x253.webp 450w" sizes="(max-width: 1000px) 100vw, 1000px" /><figcaption id="caption-attachment-9555" class="wp-caption-text"><a href="https://www.kawashimaselkon.co.jp/event/milan2026/" rel="noopener nofollow " target="_blank">出展：川島織物セルコン 織の地層 &#8211; Woven Strata &#8211;</a></figcaption></figure>今回のミラノで最も注目すべき展示の一つが、創業180年を超える京都の老舗織物メーカー、川島織物セルコン（Kawashima Selkon Textiles）によるインスタレーションです。同社にとって5度目のミラノ出展となる今回のテーマは、「織の地層（Woven Strata）」。 アートディレクターに照明デザイナーの岡安泉氏を起用したこの展示は、日本の伝統的な織物（Textile）が、空間において光とどのように相互作用するかを極限まで追求したものです。<br />
（出典：<a href="https://www.kawashimaselkon.co.jp/info/press-release/20260217-01/" target="_blank" rel="noopener">川島織物セルコン プレスリリース</a>）</p>
<p>経糸（たていと）と緯糸（よこいと）が交差する緻密な構造は、ただの布という概念を超え、空間を仕切り、光を透過し、時に壁面のアートピースとして機能します。彼らが提示するのは、織物が持つ「立体的な表情」です。西陣織（Nishijin-ori）にルーツを持つ高度な製織技術は、世界の建築家に対し「ファブリックを建材（Building Material）としてどう再定義するか」という強烈なインスピレーションを与えることでしょう。</p>
<h2>注目の日本工芸② 龍村美術織物の新境地「CASA TATSUMURA」</h2>
<p><figure id="attachment_9561" aria-describedby="caption-attachment-9561" style="width: 880px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/news-index-big-880x540-1.webp" alt="龍村美術織物（京都） 公式サイト" width="500"class="size-full wp-image-9561" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/news-index-big-880x540-1.webp 880w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/news-index-big-880x540-1-768x471.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/news-index-big-880x540-1-150x92.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/news-index-big-880x540-1-450x276.webp 450w" sizes="(max-width: 880px) 100vw, 880px" /><figcaption id="caption-attachment-9561" class="wp-caption-text"><a href="https://www.tatsumura.co.jp/" rel="noopener nofollow " target="_blank">出展：龍村美術織物（京都） 公式サイト</a></figcaption></figure>もう一つの大きな話題は、日本が世界に誇る美術織物の最高峰、龍村美術織物（Tatsumura Textile）のフォーリサローネ初出展です。彼らは株式会社髙島屋と協業し、新たなラグジュアリーインテリアブランド「CASA TATSUMURA（カーサ タツムラ）」を世界に向けて発表します。<br />
（出典：<a href="https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/260115a.pdf" target="_blank" rel="noopener">髙島屋・龍村美術織物 プレスリリース</a>）</p>
<p>龍村美術織物といえば、正倉院文様（Shosoin Patterns）の復元など、日本の歴史的美意識を現代に伝える象徴的な存在です。<br />
今回のミラノでの展示は、その圧倒的な格調の高さと芸術性を、現代のハイエンドな居住空間（High-end Residential Spaces）に落とし込む試みと言えます。 彼らが織りなす「美術織物」が、高級ソファの張り地やクッション、ウォールパネルとして空間にインストールされた時、そこに生まれるのは決して派手ではないが、奥深く揺るぎない「本物の豊かさ」です。<br />
これはまさに、世界の富裕層コレクターやギャラリストが探し求めているQuiet Luxuryの究極の形であり、日本の伝統美が世界のライフスタイル市場に本格的に進出する歴史的な瞬間となります。</p>
<h2>木とステンレス、日本の技術が魅せる「空間の解」</h2>
<p><figure id="attachment_9565" aria-describedby="caption-attachment-9565" style="width: 1100px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/up202612610530.webp" alt="カリモク家具が「ミラノデザインウィーク2026」に出展" width="1100" height="618" class="size-full wp-image-9565" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/up202612610530.webp 1100w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/up202612610530-768x431.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/up202612610530-150x84.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/up202612610530-450x253.webp 450w" sizes="(max-width: 1100px) 100vw, 1100px" /><figcaption id="caption-attachment-9565" class="wp-caption-text"><a href="https://www.karimoku.com/newsroom/press/press_detail.html?key=150" rel="noopener nofollow " target="_blank">出展：KARIMOKU FURNITURE INC プレスリリース</a></figcaption></figure>テキスタイルのみならず、日本の精密な加工技術（Craftsmanship）もまた、ミラノにおいて確固たる地位を築いています。 日本を代表する木製家具メーカーであるカリモク家具（Karimoku Furniture）は、過去最大規模となる展示エリアを確保し、建築家との協業プロジェクト「Karimoku Case（カリモク ケース）」を通じて、空間と家具が一体となったシームレスな美しさを提案します。<br />
日本の木工技術（Woodworking）が持つ、ミリ単位の精度と滑らかな手触りは、海外のデザイナーたちを驚嘆させてやみません。<br />
（出典：<a href="https://www.karimoku.com/" target="_blank" rel="noopener">カリモク家具 公式サイト</a>）</p>
<p><figure id="attachment_9567" aria-describedby="caption-attachment-9567" style="width: 1920px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B.webp" alt="オーダーキッチンブランド【MEISDEL(マイスデル)】" width="1920" height="1080" class="size-full wp-image-9567" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B.webp 1920w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B-768x432.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B-1536x864.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B-150x84.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B-450x253.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/02/MEISDEL-milano_KV_B-1200x675.webp 1200w" sizes="(max-width: 1920px) 100vw, 1920px" /><figcaption id="caption-attachment-9567" class="wp-caption-text"><a href="https://showroom.meisdel.com/information/521/" rel="noopener nofollow " target="_blank">出展：オーダーキッチンブランド【MEISDEL(マイスデル)】 プレスリリース</a></figcaption></figure>また、厨房機器メーカーのタニコーが、ラグジュアリーなステンレスキッチンを携えてフォーリサローネに初出展することも見逃せません。<br />
日本の工業製品が持つ堅牢さと、職人の手仕事（Handcraft）による美しいライン仕上げの融合。<br />
（出典：<a href="https://showroom.meisdel.com/" target="_blank" rel="noopener">MEISDEL(マイスデル) 公式サイト</a>）</p>
<p>木とステンレスという異なるマテリアルでありながら、どちらも「日本の技術こそが、究極の空間の解（Spatial Solution）である」ことを世界に証明しています。</p>
<h2>日本の伝統工芸がBtoB市場（コントラクト）を牽引する理由</h2>
<p>ミラノデザインウィークでのこれらの躍進は、日本の伝統工芸が単なる「観賞用のアート」から脱却し、世界のコントラクト市場（ホテル、高級レジデンス、商業施設などのBtoBビジネス）を力強く牽引するフェーズに入ったことを意味しています。<br />
海外のトップアーキテクトやインテリアデザイナーは今、持続可能であり、かつ空間に独自の物語（Storytelling）を付与できる本物の素材を渇望しています。川島織物セルコンの光を操るテキスタイル、龍村美術織物の歴史を纏うファブリック、そしてカリモクの精緻な木工家具、MEISDELの精密な工業製品と手仕事の融合。<br />
これらはすべて、彼らの高度な要求に完璧に応える「素材力」を持っています。 </p>
<p>私たち「工芸ジャポニカ（Kogei Japonica）」は、こうした日本の至高の工芸技術と、世界のプロフェッショナルなニーズを繋ぐハブとしての役割を担っています。<br />
2026年のミラノが提示する「素材の未来」に共鳴し、自らの建築プロジェクトや空間デザインに日本の伝統技法を取り入れたいとお考えの企業様は、ぜひ当メディアを通じて、新たなクリエイションの扉を開いて頂きたいです。<br />
<div class="linkcard"><div class="lkc-external-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/enterprise/client/" target="_blank" rel="external noopener"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img loading="lazy" decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://www.google.com/s2/favicons?domain=kogei-japonica.com" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/pz-linkcard/cache/bfc4a4f1c0b0de87fca8975f30aa9274f81775ed6865be7353cb708fd699f8af.jpeg" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">工芸作家・職人の起用・企画制作・商品開発</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/enterprise/client/">https://kogei-japonica.com/enterprise/client/</div><div class="lkc-excerpt">企業・ブランド向けに、工芸作家や職人の起用、キャスティング、商品開発、コラボレーション、展示・イベント、広告表現を支援。企画整理から作家・技術の選定、条件調整、制作進行まで一貫してサポートします。</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div></p>
<h2>読者から寄せられる「よくある質問 (FAQ)」</h2>
<ul>
<li><strong>Q1: ミラノデザインウィーク2026の開催期間と主な見どころは？</strong><br />
2026年4月20日から26日までイタリア・ミラノで開催されます。最大の見どころは、規格化された大量生産品へのアンチテーゼとして、触覚に訴える「素材の知性（Material Intelligence）」に焦点を当てた展示です。</li>
<li><strong>Q2: 日本の伝統工芸を現代のインテリアに取り入れる際のポイントは？</strong><br />
「素材の対比」を楽しむことが重要です。例えば、無機質なコンクリートや洗練されたガラスと、漆（Urushi）のしっとりとした質感や木工の緻密な幾何学模様を組み合わせることで、空間にモダンさと温もりの両立が生まれます。</li>
<li><strong>Q3: 日本の伝統工芸を建築プロジェクトやホテルデザインに活用するメリットは？</strong><br />
最大のメリットは「唯一無二のブランドストーリー」の構築です。数百年受け継がれた職人技を空間に取り入れることで、その建物に歴史的な深みとオーセンティシティ（本物であること）を与え、他との明確な差別化を図ることができます。</li>
<li><strong>Q4: 工芸ジャポニカを通じて、海外のプロジェクトに日本の作家を起用することは可能ですか？</strong><br />
はい、可能です。工芸ジャポニカは、日本の優れた職人・メーカーと国内外の建築家やデザイナーを繋ぐプラットフォームとして機能しています。プロジェクトのコンセプトに合わせた素材や作家の選定から、ディレクションまでをサポートいたします。</li>
</ul><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/milandesignweek2026/">4月開催「ミラノデザインウィーク2026」注目の日本工芸プレビュー。世界が驚く素材感の競演</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026（京都クラフトエキシビションダイアログ）とは？開催日程から他の展示会との違いまで解説</title>
		<link>https://kogei-japonica.com/media/events/dialoguekyoto-2026/</link>
					<comments>https://kogei-japonica.com/media/events/dialoguekyoto-2026/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 Jan 2026 07:28:33 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026は、京都を舞台に開催される、現代工芸とデザインの現在地を可視化するための展示企画です。 単なる展示即売会ではなく、工芸作家・産地・バイヤー・キュレ [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026は、京都を舞台に開催される、現代工芸とデザインの現在地を可視化するための展示企画です。<br />
単なる展示即売会ではなく、工芸作家・産地・バイヤー・キュレーターが対話を通じて関係性を築くことを目的としており、国内外の工芸関係者から高い関心を集めています。</p>
<p>開催日程に合わせて京都市内の複数会場が連動し、作品鑑賞と商談、思想交流が同時に行われる点も特徴です。<br />
本記事では、DIALOGUE 2026の開催概要や日程を整理しつつ、一般的な工芸フェアやアートフェアと何が異なるのか、その独自性と位置づけをわかりやすく解説します。</p>
<h2>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEとは？</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/cbId1ty3Hd8?si=BHs5s45sdRhfeUWg&amp;start=20" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、京都を舞台に開催される現代工芸の国際展示会です。伝統工芸の技術や思想を基盤としながら、現代的な表現や国際的な流通文脈へと接続することを目的としています。<br />
単なる展示販売の場ではなく、作り手と使い手、産地と市場、工芸とデザインをつなぐ「対話」の場として構想されてきました。</p>
<p>ここでは、DIALOGUE誕生の背景、2026年開催の位置づけ、そして京都開催であることの意味を整理し、この展示会が持つ意義を読み解いていきます。</p>
<h3>イベントの成り立ち：DIALOGUEが目指す工芸の新しい流通と対話</h3>
<p>DIALOGUEは、2018年にスタートした工芸・手仕事の展示販売会で、工芸を単なる伝統文化や観光資源として扱うのではなく、現代の生活や国際市場においてどのように機能し得るのかを問い直すために企画されました。<br />
その背景には、優れた技術や思想を持ちながらも、従来の流通構造では評価や販路が限定されてきた工芸作家・産地の課題があります。<br />
<figure id="attachment_9355" aria-describedby="caption-attachment-9355" style="width: 800px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/3710-1107-e2d8fb871497102d6654530e7a14c31e-800x800-1.webp" alt="山崎伸吾氏　工芸ディレクター／キュレーター" width="350" class="size-full wp-image-9355" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/3710-1107-e2d8fb871497102d6654530e7a14c31e-800x800-1.webp 800w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/3710-1107-e2d8fb871497102d6654530e7a14c31e-800x800-1-768x768.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/3710-1107-e2d8fb871497102d6654530e7a14c31e-800x800-1-150x150.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/3710-1107-e2d8fb871497102d6654530e7a14c31e-800x800-1-450x450.webp 450w" sizes="(max-width: 800px) 100vw, 800px" /><figcaption id="caption-attachment-9355" class="wp-caption-text"><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001107.000003710.html" rel="noopener nofollow " target="_blank">山崎伸吾氏　工芸ディレクター／キュレーター　出典：PRtimes</a></figcaption></figure>このイベントは、もともと2016年に開催された「KOUGEI NOW」というサミット形式のイベントから発展し、工芸ディレクターの山崎伸吾氏が、京都職人工房で修行を終えた若手職人たちの新しい活躍の場をつくりたいという想いから立ち上げられました。</p>
<p>DIALOGUEでは、作品を完成品として並べるだけでなく、制作背景や素材、思想まで含めて提示することで、鑑賞者やバイヤーとの理解の深い対話を生み出すことを重視しています。<br />
ホテル カンラ 京都の客室を展示空間として活用し、作り手たちが自らの世界観を表現できる環境を整備しています。価格や仕様だけで判断される関係ではなく、価値形成のプロセスそのものを共有し、「確かな出会い」と「確かな対話」を実現する点に、この展示会の独自性があります。</p>
<h3>2026年開催の位置づけとこれまでの変遷</h3>
<p>2026年開催のDIALOGUEは、これまでの蓄積を踏まえた節目の回と位置づけられます。<br />
過去の開催では、日本国内の工芸作家や産地を中心に、現代的な解釈を加えた作品が紹介されてきましたが、年を重ねるごとに国際的な視点や市場との接続が強化されてきました。</p>
<p>2026年に向けては、単なる紹介や発信にとどまらず、実際の取引や継続的な関係構築を見据えた展示構成が意識されています。工芸を一過性のトレンドとして消費するのではなく、持続可能な活動としてどう位置づけるか。その問いに対する一つの到達点として、2026年開催は重要な意味を持つといえるでしょう。</p>
<h3>京都開催であることの意味：歴史都市と現代工芸の接続</h3>
<p>DIALOGUEが京都で開催されることには、明確な意味があります。<br />
京都は長い歴史の中で、工芸を生活文化や都市文化として育んできた土地です。一方で、伝統の重層性が強いがゆえに、新しい表現や流通の試みが見えにくくなる側面もあります。</p>
<p>DIALOGUEは、そうした京都という文脈を舞台に、現代工芸を現在進行形の文化として提示します。<br />
歴史的空間の中に現代の工芸作品が置かれることで、過去と現在が断絶ではなく連続していることが可視化されます。京都開催は、伝統を守るためではなく、伝統を更新し続けるための選択であり、DIALOGUEの思想を象徴する要素といえるでしょう。</p>
<h2>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026 開催情報</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026は、京都を舞台に開催される現代工芸の国際展示会です。<br />
工芸を単なる展示物として扱うのではなく、作り手と使い手、産地と市場をつなぐ場として設計されています。</p>
<p>2026年は公式サイトにて開催日程と会場がすでに発表されており、バイヤー向け商談日と一般来場可能日を分けた構成となっています。<br />
ここでは、開催日程の詳細、会場の特徴、アクセスや来場時の実務的ポイントについて整理します。</p>
<h3>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026</h3>
<figure id="attachment_9378" aria-describedby="caption-attachment-9378" style="width: 1554px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2.webp" alt="Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026" width="1554" height="783" class="size-full wp-image-9378" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2.webp 1554w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2-768x387.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2-1536x774.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2-150x76.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2-450x227.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_2-1200x605.webp 1200w" sizes="(max-width: 1554px) 100vw, 1554px" /><figcaption id="caption-attachment-9378" class="wp-caption-text"><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000069509.html" rel="noopener nofollow " target="_blank">出典：PRtimes</a></figcaption></figure>
<ul>
<li>会期：2026年3月11日（水）～ 3月14日（土）<br />
　BUYERS DAY｜11日 11:00-18:00 / 12日 11:00-18:00（ご招待の方のみ入場可）<br />
　MARKET DAY｜13日 11:00-20:00 / 14日 11:00-17:00</li>
<li>会場：<a href="https://www.uds-hotels.com/kanra/kyoto/" rel="noopener nofollow " target="_blank">ホテル カンラ 京都</a>（〒600-8176 京都府京都市下京区烏丸通六条下る北町190）他</li>
<li>入場料：1000円（MARKET DAYのみ）<br />
　出展商品のご購入にお使いいただける500円分のショッピングチケット付き</li>
<li>出展者情報一覧：<a href="#exhibitor"><u>当ページ下部</u></a></li>
<li>主催：「KYOTO KOUGEI WEEK」実行委員会</li>
<li>共催：ホテル カンラ 京都、京都府</li>
<li>協力：京都市、KYOTO CRAFTS MAGAZINE、京都伝統産業ミュージアム</li>
<li>公式サイト：<a href="http://www.dialoguekyoto.com" rel="noopener nofollow " target="_blank">http://www.dialoguekyoto.com</a></li>
<li>チケット購入：<a href="https://dialogue2026ticket.peatix.com/" rel="noopener nofollow " target="_blank">https://dialogue2026ticket.peatix.com/</a></li>
<li>お問い合わせ先：DIALOGUE事務局（info@dialoguekyoto.com）</li>
</ul>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026の開催期間は、2026年3月11日（水）から3月14日（土）までの4日間です。<br />
このうち、3月11日（水）と12日（木）はバイヤーや関係者を対象とした商談中心の期間「BUYERS DAY」として設定されており、招待状をお持ちの方のみ入場可能です。<br />
時間は11:00から18:00までとなっています。</p>
<p>続く3月13日（金）と14日（土）は「MARKET DAY」として一般来場者も入場可能となり、展示鑑賞や作品購入、出展者との対話を楽しむことができます。<br />
入場料は1,000円で、出展商品が購入できる500円分のショッピングチケットが付いており、会期中は何度でも入場可能です。</p>
<p>会場はホテル カンラ 京都（京都市下京区烏丸通六条下る北町190）で、<strong>9回目の開催となる今年度は、初出展33を含む過去最多の88事業者・ブランドが出展</strong>します。<br />
商談と一般公開を明確に分けることで、取引の質と来場体験の両立が図られています。来場目的に応じて日程を選ぶことが重要です。</p>
<h3>会場情報：ホテル カンラ 京都での開催</h3>
<p><figure id="attachment_9293" aria-describedby="caption-attachment-9293" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-scaled.webp" alt="" width="2560" height="1393" class="size-full wp-image-9293" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-scaled.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-768x418.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-1536x836.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-2048x1114.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-150x82.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-450x245.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/kanraｰkyoto-1200x653.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-9293" class="wp-caption-text"><a href="https://www.uds-hotels.com/kanra/kyoto/" rel="noopener nofollow " target="_blank">UDS HOTELS</a></figcaption></figure>2026年の主会場は、京都市下京区に位置するホテル カンラ 京都です。<br />
この展示会では、ホテルの客室や共用空間を展示ブースとして使用する形式が採られています。一般的な展示ホールとは異なり、生活空間に近い環境で工芸作品を体感できる点が特徴です。</p>
<p>工芸品が実際の空間でどのように見え、使われるかを具体的に想像しやすく、バイヤーや建築関係者からも高い評価を受けています。<br />
会場そのものが展示体験の一部となる点は、DIALOGUEならではの構成といえるでしょう。</p>
<h3>アクセスと来場時の注意点</h3>
<p><figure id="attachment_9294" aria-describedby="caption-attachment-9294" style="width: 1980px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto.webp" alt="" width="1980" height="960" class="size-full wp-image-9294" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto.webp 1980w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto-768x372.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto-1536x745.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto-150x73.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto-450x218.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/hotel-kanra-kyoto-1200x582.webp 1200w" sizes="(max-width: 1980px) 100vw, 1980px" /><figcaption id="caption-attachment-9294" class="wp-caption-text"><a href="https://www.uds-hotels.com/kanra/kyoto/" rel="noopener nofollow " target="_blank"><br />UDS HOTELS </a></figcaption></figure>会場となるホテル カンラ 京都は、JR京都駅中央口から徒歩約12分、地下鉄烏丸線五条駅8番出口から徒歩約1分と、公共交通機関でのアクセスに優れています。京都駅からは烏丸通りを北へ直進し、東本願寺の北隣に位置します。<br />
道中の半分近くは地下道が利用できるため、天候の悪い日でも快適に移動できます。なお、ホテルには駐車場がありませんので、お車でお越しの方は近隣のコインパーキングをご利用ください。</p>
<p>また、<strong>商談日（BUYERS DAY）と一般公開日（MARKET DAY）</strong>では入場条件が異なるため、事前に自分が該当する日程を確認しておく必要があります。MARKET DAYのチケットはPeatixで事前購入できますが、当日受付での購入も可能です。<br />
来場に関する詳細案内は公式サイトで随時更新されるため、訪問前に最新情報を確認することが安心につながります。</p>
<h2>DIALOGUEの展示コンセプトとキュレーション思想</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEの大きな特徴は、完成された作品を並べる「展示会」ではなく、工芸をめぐる価値観や関係性を更新するための「対話の場」として設計されている点にあります。</p>
<p>工芸・デザイン・美術といった既存のジャンル区分に依存せず、現代の制作と流通の実態に即した見せ方が追求されてきました。ここでは、対話を軸に据える理由、分野横断的な展示設計、そして量産と一点物のあいだに位置する工芸の提示方法について整理します。</p>
<h3>「作品展示」ではなく「対話」を軸に据える理由</h3>
<p><figure id="attachment_9377" aria-describedby="caption-attachment-9377" style="width: 1539px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1.webp" alt="Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026" width="1539" height="1061" class="size-full wp-image-9377" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1.webp 1539w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1-768x529.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1-1536x1059.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1-150x103.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1-450x310.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2026/01/dialoguekyoto-2026_1-1200x827.webp 1200w" sizes="(max-width: 1539px) 100vw, 1539px" /><figcaption id="caption-attachment-9377" class="wp-caption-text"><a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000069509.html" rel="noopener nofollow " target="_blank">出典：PRtimes</a></figcaption></figure>DIALOGUEが「作品展示」ではなく「対話」を重視する背景には、工芸が本来、使い手や場との関係性の中で価値を獲得してきたという認識があります。<br />
完成品だけを見せる従来の展示形式では、素材や技法、制作思想、価格形成の理由といった重要な情報が十分に共有されません。</p>
<p>DIALOGUEでは、作り手の意図や制作背景を可視化し、鑑賞者やバイヤーがそれに応答できる構造を重視しています。<br />
この双方向性によって、工芸は一方的に評価される対象ではなく、理解と合意を通じて価値が形成される存在となります。対話を軸に据えることは、工芸を市場に適応させるための妥協ではなく、価値を正しく伝えるための戦略といえるでしょう。</p>
<h3>工芸・デザイン・美術を横断する展示設計</h3>
<p>DIALOGUEの展示設計は、工芸・デザイン・美術といった分野の境界をあえて曖昧にしています。工芸品としての技術的完成度だけでなく、空間における存在感やコンセプトの強度も評価軸として組み込まれています。<br />
そのため、展示方法もショーケース的な陳列に限らず、建築的な空間構成やインテリアの文脈を意識した配置が採用されます。</p>
<p>これにより、作品は「鑑賞物」であると同時に、「使われる可能性を持つ存在」として提示されます。<br />
分野を横断する展示設計は、工芸を特定の専門領域に閉じ込めず、より広い文化的・市場的文脈へ接続する役割を果たしています。</p>
<h3>量産でも一点物でもない“中間領域”の提示</h3>
<p>DIALOGUEが特に重視しているのが、量産プロダクトと一点物アートのあいだに存在する工芸の「中間領域」です。<br />
この領域には、手仕事を基盤としながらも、一定の再現性や供給力を持つ作品群が含まれます。</p>
<p>完全な一点物では流通が難しく、量産では工芸性が失われるという現実的課題に対し、DIALOGUEは現代工芸の実装可能な形を提示してきました。<br />
この中間領域の可視化は、作り手にとっては持続的な制作モデルを示し、バイヤーにとっては継続的な取引の可能性を開きます。<br />
工芸の未来を考えるうえで、この領域を正面から扱う姿勢こそが、DIALOGUEのキュレーション思想の核心といえるでしょう。</p>
<h2>出展作家・ブランドの特徴</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEの出展者構成は、特定のジャンルや産地に偏らず、日本各地の工芸を横断的に捉える点に特徴があります。<br />
伝統的な産地工芸から、個人作家による現代的表現までが同一空間に並び、工芸の現在地を立体的に可視化します。</p>
<p>ここでは、出展地域の広がり、素材別の傾向、そして工房と個人作家が共存する構成に注目し、DIALOGUEならではのラインナップの特性を整理します。</p>
<h3>全国各地の工芸産地・作家が集まる構成</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/Amy8EVi-om4?si=G5mUjfFmWBtDK-Jy&amp;start=19" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
DIALOGUEには、京都を中心としつつも、全国各地の工芸産地や作家が参加します。2026年は全国から58組・88ブランド（過去最多）が出展し、そのうち33ブランドは初参加です。<br />
越前和紙、丹後ちりめん、播州織、瀬戸焼など各地の産地から、陶磁器、漆、染織、金工、木工をはじめ、アパレル、アクセサリー、生活雑貨まで、地域ごとに培われてきた技術や素材が持ち込まれ、それぞれ異なる背景や思想が同時に提示されます。</p>
<p>重要なのは、単なる産地紹介にとどまらず、現代の生活や市場にどう接続するかという視点で選定されている点です。<br />
選定にあたっては、社会が地球環境や多様性について学び、行動していくことが必然となる現在において、多様な背景を持ち、地域や自然と共にあるものづくりを生み出す作り手たちの「言葉」と「思い」を重視しています。出展には審査があり、すべての応募者が採用されるわけではありません。</p>
<p>そのため、伝統的様式を守る作品と、現代的な解釈を加えた作品が並び、来場者は工芸の多様な可能性を比較しながら理解することができます。<br />
全国規模での構成と多様な背景を持つ作り手たちの一堂の展示は、DIALOGUEがローカルイベントではなく、現代工芸全体を俯瞰する場であることを示しています。</p>
<h3>素材別に見る出展傾向：陶・漆・金工・染織・木工</h3>
<p>素材別に見ると、DIALOGUEの出展は比較的バランスが取れた構成となっています。<br />
陶磁器は日常器から造形性の高い作品まで幅が広く、現代工芸の動向を反映しやすい分野です。漆工芸は、伝統的技法を基盤にしながら、現代空間への応用を意識した表現が多く見られます。</p>
<p>金工では、装身具から生活道具まで多様なスケールが提示され、素材の強度や質感が強調されます。<br />
染織は、布そのものの美しさに加え、インテリアや建築との関係性を意識した展示が特徴です。木工は、構造の確かさと素材感を生かした作品が多く、実用性と造形性の両立が見られます。素材ごとの傾向を俯瞰できる点も、DIALOGUEの魅力です。</p>
<h3>継承型工房と個人作家が共存するラインナップ</h3>
<p>DIALOGUEの出展者構成において特徴的なのが、代々続く継承型工房と、個人作家が同じ文脈で紹介されている点です。<br />
工房による作品は、技術の安定性や供給力を背景に、実装可能な工芸としての側面を強く持ちます。</p>
<p>一方、個人作家の作品は、実験性や作家性が前面に出やすく、工芸の表現領域を押し広げます。<br />
この両者を分けずに並置することで、工芸の未来像が単線的ではないことが示されます。伝統の継承と個の表現が対立するのではなく、同時に成立し得るという構成こそが、DIALOGUEのラインナップの本質といえるでしょう。</p>
<h2>バイヤー・事業者向けの活用価値</h2>
<div class="iframe-center"><iframe src="https://assets.pinterest.com/ext/embed.html?id=89509111341401364" height="352" width="345" frameborder="0" scrolling="no" ></iframe></div>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、鑑賞を目的とした展示会であると同時に、実務的な商談の場としても高い価値を持っています。<br />
百貨店や専門店、ミュージアムショップなど、工芸を扱う多様な事業者が参加しやすい設計がなされており、新規取引の創出だけでなく、中長期的な関係構築を見据えた活用が可能です。</p>
<p>ここでは、流通チャネルとの親和性、商談機会の特徴、展示会設計の思想という三つの観点から、その実務的価値を整理します。</p>
<h3>百貨店・セレクトショップ・ミュージアムショップとの親和性</h3>
<p>DIALOGUEは、百貨店やセレクトショップ、ミュージアムショップといった工芸取扱事業者との親和性が高い展示会です。<br />
出展作品の多くは、強い作家性を持ちながらも、一定の供給力や再現性を備えており、店舗展開や企画展に組み込みやすい点が評価されています。</p>
<p>日常器からインテリアオブジェまで幅広い価格帯と用途が提示されるため、来場者は自社の顧客層や販売環境を想定しながら選定を行うことができます。<br />
また、作品の背景や制作思想が丁寧に共有されることで、販売時のストーリー設計にも活用しやすく、単なる仕入れにとどまらない価値を提供しています。</p>
<h3>新規取引・別注・協業につながる商談機会</h3>
<p>DIALOGUEの商談は、短期的な発注を目的とするものに限られません。<br />
出展者とバイヤーが制作背景や課題を共有することで、別注制作や共同企画、継続的な取り組みへと発展するケースも多く見られます。</p>
<p>量産が前提ではない工芸においては、仕様調整や価格設定、納期の考え方を事前にすり合わせることが重要ですが、DIALOGUEではそのための対話時間が十分に確保されています。<br />
新規取引の入口としてだけでなく、将来的な協業を見据えた関係構築の場として機能している点が、この展示会の大きな特徴といえるでしょう。</p>
<h3>継続的な関係構築を前提とした展示会設計</h3>
<p>DIALOGUEは、一過性の取引を生む展示会ではなく、継続的な関係構築を前提に設計されています。<br />
商談日と一般公開日を分けることで、事業者は落ち着いた環境で出展者と向き合うことができ、条件や方向性について丁寧な話し合いが可能です。</p>
<p>また、毎年の開催を通じて作家やブランドの成長を追える点も、長期的視点を持つ事業者にとって大きな利点です。<br />
作品だけでなく、人や思想との関係を育てる場として機能することで、DIALOGUEは工芸流通における信頼の基盤を形成しています。  </p>
<h2>工芸作家・産地にとっての参加意義</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、工芸作家や産地にとって単なる販売機会ではなく、活動の方向性や立ち位置を見直すための重要な場となっています。<br />
短期的な成果に回収されがちな展示会とは異なり、中長期的な視点での価値形成や市場との関係構築が重視されている点が特徴です。</p>
<p>ここでは、ブランディング効果、市場からの直接的なフィードバック、そして海外展開への足がかりという三つの観点から、その参加意義を整理します。</p>
<h3>売上目的に終わらない中長期ブランディング効果</h3>
<p>DIALOGUEへの参加は、その場での売上以上に、中長期的なブランディング効果をもたらします。<br />
作品単体ではなく、制作背景や素材選択、産地の思想まで含めて提示されるため、来場者や事業者の記憶に残りやすい構造となっています。<br />
これにより、作家や工房は価格競争に陥ることなく、自身の価値を文脈ごと伝えることが可能です。</p>
<p>また、毎年の開催を通じて継続的に出展することで、活動の変化や成熟が可視化され、ブランドとしての信頼性が蓄積されていきます。<br />
短期的な売上に依存しない評価軸を獲得できる点は、工芸を持続的に続けていくうえで大きな意味を持ちます。</p>
<h3>市場の声を直接受け取れるフィードバック環境</h3>
<p>DIALOGUEでは、バイヤーや建築関係者、ショップ運営者など、市場の担い手と直接対話できる環境が整えられています。<br />
作品に対する率直な意見や、価格帯、供給体制、用途に関する具体的な要望をその場で受け取ることができる点は、作家や産地にとって貴重な機会です。</p>
<p>間接的な評価や売上データだけでは見えにくい「なぜ選ばれるのか」「どこで迷われるのか」といった声が共有されることで、今後の制作や展開の方向性を現実的に検討できます。<br />
このフィードバック環境は、工芸を閉じた世界に留めず、市場との健全な緊張関係を保つための重要な装置といえるでしょう。</p>
<h3>海外展開・次段階ステップへの足がかり</h3>
<p>DIALOGUEは、海外展開を視野に入れる工芸作家や産地にとって、次の段階へ進むための足がかりとなります。<br />
海外バイヤーや国際的なプロジェクト関係者が来場することで、日本国内にいながら国際的な評価軸に触れることができます。</p>
<p>いきなり海外展示や輸出に踏み切るのではなく、まずは国内で国際的視点からの反応を確認できる点は大きな利点です。<br />
作品のどの要素が通用し、どこに調整が必要かを把握することで、無理のない形で次の展開を検討できます。DIALOGUEは、工芸の活動領域を段階的に広げていくための現実的な起点として機能しています。 </p>
<h2>他の工芸展示会との違い</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、一般的な工芸展示会やアートフェアとは異なる思想と設計を持っています。<br />
販売や動員を主目的とせず、工芸の価値形成や流通の在り方そのものを問い直す点に独自性があります。</p>
<p>ここでは、国内の工芸フェアやアートフェアとの違い、展示即売会ではない立ち位置、そして国際的なコレクタブルデザイン展との思想的接点という三つの観点から、その差異を整理します。</p>
<h3>工芸フェア・アートフェアとの比較</h3>
<p><div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/events/event-rankings/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/08/event-rankings1.webp" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">2025年版｜全国の伝統工芸イベント・祭・フェア10選【開催日・場所・見どころ】</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/events/event-rankings/">https://kogei-japonica.com/media/events/event-rankings/</div><div class="lkc-excerpt">日本各地には、伝統工芸の魅力を一堂に体感できるイベントやフェスティバルが数多く開催されています。実演や展示販売、ワークショップを通じて、職人の技と文化に触れられるこれらの催しは、工芸ファンはもちろん、観光や地域交流の場としても注目を集めています。この記事では、全国で開催される代表的な伝統工芸イベントをランキング形式で10個紹介します。参加すれば必ず新しい発見がある、工芸の祭典をぜひチェックしてみてください。伝統工芸主要イベントランキングTop10  日本各地で開催される伝統工芸イベントは、その土地なら...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div>一般的な工芸フェアは、来場者向けの即売や認知拡大を主眼に置き、分かりやすさや価格帯の明示が重視される傾向があります。<br />
一方、アートフェアでは作品の希少性や市場価値が前面に出やすく、工芸的背景や制作工程が十分に共有されない場合もあります。</p>
<p>DIALOGUEはその中間に位置しながら、どちらの論理にも回収されません。<br />
作品の背景や思想を丁寧に提示しつつ、流通や実装を見据えた対話を重視する点で、単なる販売イベントや市場展示とは異なる性格を持っています。この立ち位置が、工芸を一過性の消費から切り離しています。</p>
<h3>展示即売会ではないDIALOGUE独自の立ち位置</h3>
<p>DIALOGUEは、展示即売会の形式を取りません。購入は可能であっても、それが主目的ではなく、まず理解と合意を形成することが優先されます。<br />
商談日と一般公開日を分ける構成や、制作背景を共有する展示設計は、短期的な売買よりも中長期的な関係構築を意図したものです。</p>
<p>これにより、作家は価格競争に巻き込まれにくく、事業者は持続可能な取引を検討しやすくなります。<br />
即売を前提としない姿勢は、工芸を「選ばれる理由のある存在」として提示するための重要な条件といえるでしょう。</p>
<h3>Design Miami・Collectibleなど国際展との思想的接点</h3>
<p>DIALOGUEの思想は、国際的なコレクタブルデザイン展と多くの接点を持っています。<br />
工芸をプロダクトでもアートでもない中間領域として捉え、作家性、素材理解、空間性を重視する点は、海外の国際展と共通しています。<br />
<div class="linkcard"><div class="lkc-internal-wrap"><a class="lkc-link no_icon" href="https://kogei-japonica.com/media/events/design-miami-2025/"><div class="lkc-card"><div class="lkc-info"><img decoding="async" class="lkc-favicon" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/06/cropped-logo_ver1-32x32.webp" alt="" width="16" height="16" /><div class="lkc-domain">kogei-japonica.com/media</div></div><div class="lkc-content"><figure class="lkc-thumbnail"><img decoding="async" class="lkc-thumbnail-img" src="//kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/11/Design-Miami-scaled.png" width="100px" height="108px" alt="" /></figure><div class="lkc-title">アジア初のDesign Miami.In Situソウル開催：韓国デザインの国際的再評価と都市文...</div><div class="lkc-url" title="https://kogei-japonica.com/media/events/design-miami-2025/">https://kogei-japonica.com/media/events/design-miami-2025/</div><div class="lkc-excerpt">国際デザイン市場の最前線を読み解くうえで、Design Miami.In Situ｜Seoul 2025 は工芸事業者やコレクターにとって見逃せない舞台です。世界的ギャラリーが集うだけでなく、韓国デザインの台頭やアジア市場の拡張を実感できる希少な機会となっています。本記事では、開催の背景、テーマの意図、注目作家の動向、そして日本の工芸がどのように関わり得るかを多角的に整理します。出展戦略や国際コラボレーションの可能性まで、プロ視点で活用できる実務的知見をまとめた“完全ガイド”としてお役立ていただけます。Design Miami.In Situ｜...</div></div><div class="clear">
							</div>
						</div></a></div></div><br />
ただし、DIALOGUEは日本の工芸産地や継承構造を背景に持つ点で、単なる模倣にはなりません。<br />
地域性を起点にしながら、国際的に通用する評価軸へ翻訳する姿勢が、その独自性を支えています。国際展と思想的に接続しつつ、日本の文脈から発信する点に、DIALOGUEの明確な位置づけがあります。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUEは、工芸を「展示して売る場」ではなく、「価値を共有し、関係を育てる場」として再定義した展示会です。<br />
作家、産地、バイヤー、事業者が対話を通じて相互理解を深め、短期的な成果に依存しない持続的な流通や評価を生み出す設計がなされています。</p>
<p>国内外の工芸展示会とも接続しつつ、日本の文脈から現代工芸の可能性を提示するDIALOGUEは、工芸がこれから社会や市場とどう関わっていくのかを考えるうえで、重要な指標となる存在といえるでしょう。</p>
<h3 id="exhibitor">出展者一覧（五十音順）</h3>
<p>アトリエ立夏｜絹糸アクセサリー<br />
アワガミファクトリー｜和紙<br />
ANDO京都本店｜絞り製品<br />
イケガミ帽子工房｜帽子<br />
ISHIGAMI RYOICHI｜木工製品<br />
イシカワルクラフト（asada｜漆器・九谷和グラス｜九谷焼・小山箸店｜漆塗箸・ヌシヤ｜漆アクセサリー・＃000 BLACK KOGEI｜水引・masuisai｜漆アクセサリー・YAMAZAKI NOTOJOFU｜能登上布・結々-YUIYU-｜漆器）<br />
INDIGO CLASSIC｜藍染アパレル<br />
WOVE MELT｜播州織<br />
越前和紙青年部会｜越前和紙<br />
F-TRAD｜ライフスタイルプロダクト<br />
縁日｜アパレル<br />
大江シルク｜丹後シルク<br />
OP(Object-Position)｜日用工芸品<br />
OKOTOKOTO｜アパレル<br />
casane tsumugu｜木工製品<br />
錺之-KAZARINO-｜錺金具<br />
鍛冶工房弘光｜鍛造<br />
川端デニム製作所｜手織りデニム<br />
玩具工芸社｜郷土玩具<br />
岸本挽物｜木工挽物<br />
kitt｜カットソー<br />
kiten.kyoto｜染織雑貨<br />
着物アップサイクル 蒼鈴堂｜着物アップサイクル<br />
郷土玩具あかり舎｜はりこ<br />
清原織物｜西陣織<br />
cravatta by renacnatta｜アパレル雑貨<br />
Classic Ko｜蒔絵ジュエリー<br />
洸春窯｜京焼・清水焼<br />
COCOO｜漆プロダクト<br />
KOZOU HAKO STYLE｜指物<br />
五分｜GOBU｜馬革製品<br />
材林｜オブジェ<br />
佐々木響子｜漆芸<br />
佐藤木材容器｜木工製品<br />
三峰園窯｜瀬戸焼<br />
Chêne｜アパレル<br />
シオタニミカ｜木工製品<br />
sisam｜アパレル<br />
シャナリシャツ｜アパレル<br />
SHUKA/種菓｜種菓子<br />
尚雅堂｜和紙<br />
スーパー生木ラボ｜木工製品<br />
Sugano ORGANIC｜オーガニックコットン肌着<br />
Studio 皓々 -kou kou-｜コンテンポラリー茶道具<br />
sumiiro｜シルバージュエリー<br />
Sericy｜スキンケア用品<br />
蘇嶐窯｜京焼・清水焼<br />
SOIE CÉLESTE｜丹後ちりめん<br />
辰巳敏之｜木工製品<br />
たてつなぎ｜丹後ちりめん<br />
tané textile｜手織りアパレル<br />
tamaki niime｜播州織<br />
TERAS｜刺し子プロダクト<br />
陶仙窯｜京焼・清水焼<br />
TOKINOHA｜京焼・清水焼<br />
torinoko｜郷土玩具<br />
NEW TRADITIONAL｜郷土玩具<br />
Némaki｜アパレル<br />
備前凸版工作所｜活版印刷<br />
Between black &#038; white / fujietextile｜テキスタイルアート<br />
Hiragana｜アクセサリー<br />
平林押絵工房｜押絵<br />
平山日用品店｜家具<br />
PHAPHIC｜ファブリック<br />
/fan/fun｜京扇子<br />
BLANKED｜ガーゼケット<br />
HEP DESK｜履物<br />
Bench Work Tatenui｜京指物<br />
MARUSHIN by SHINTO TOWEL｜タオルギフト<br />
三宅工芸 × 京都精華｜京友禅<br />
村山木工｜京組子<br />
mokuhiroto｜木工製品<br />
moi.toi.｜ジュエリー<br />
yahae｜靴下<br />
山藤織物工場｜丹後ちりめん<br />
山元染工場・ケイコロール｜型友禅<br />
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RELIEFWEAR｜アパレル<br />
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LOCAL FABRIC｜ルームウェア</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/dialoguekyoto-2026/">Kyoto Crafts Exhibition DIALOGUE 2026（京都クラフトエキシビションダイアログ）とは？開催日程から他の展示会との違いまで解説</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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		<title>小樽雪あかりの路とは？雪と火がつくる一時的な造形文化を歩いて味わう冬のイベント</title>
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		<dc:creator><![CDATA[佐藤 誠一｜Kogei Japonica 編集長]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 04 Jan 2026 04:44:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[伝統工芸イベント]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>小樽雪あかりの路は、北海道・小樽の冬景色の中で、雪と火が生み出す一時的な造形を体感できる代表的な冬のイベントです。街の運河や路地、歴史的建造物の周辺に、雪で作られたオブジェやキャンドルが静かに灯され、昼とはまったく異なる [...]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<p>小樽雪あかりの路は、北海道・小樽の冬景色の中で、雪と火が生み出す一時的な造形を体感できる代表的な冬のイベントです。街の運河や路地、歴史的建造物の周辺に、雪で作られたオブジェやキャンドルが静かに灯され、昼とはまったく異なる表情の都市空間が立ち上がります。</p>
<p>そこには恒久的な作品ではなく、溶けて消えることを前提とした「儚い造形文化」が存在しています。本記事では、小樽雪あかりの路の成り立ちや特徴を押さえながら、雪と光がつくる造形の魅力を実際に歩いて味わう視点で解説します。</p>
<h2>小樽雪あかりの路とは？雪と火でつくられる冬の一時的造形文化</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/4lnSE-Tt2FY?si=-WhD3kI26DYza6IZ" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
小樽雪あかりの路は、北海道・小樽の冬を代表する市民参加型イベントです。雪でつくられたオブジェや街並みに、ろうそくの柔らかな灯りがともり、街全体が静かな光に包まれます。</p>
<p>派手な演出や大型展示が中心のイベントとは異なり、この催しの魅力は「手作り」と「一時性」にあります。雪と火という身近で儚い素材を使い、冬の短い期間だけ立ち現れる風景は、多くの来場者に穏やかな感動を与えてきました。観光客だけでなく、地域の人々が主役となって作り上げる点も、このイベントならではの特徴です。</p>
<h3>イベントの成り立ち：市民の声から始まった冬季観光活性化プロジェクト</h3>
<p>小樽雪あかりの路は、最初から大規模な観光イベントとして始まったものではありません。小樽は冬季がオフシーズンとなり観光客がほぼ消えていた状況を改善するため、1997年の小樽観光誘致促進協議会で冬季集客が最優先課題として取り上げられました。</p>
<p>1999年2月に小樽でスキー国体が開催されることから、観光関係者から「冬の観光をアピールする新たなイベント作りが急務」という市民・事業者の声が出ていました。この声を受けて、「寂しい、暗い」というイメージを一新するため、ろうそくの明かりで運河や町を照らし出すことが企画されました。官庁からの押しつけでなく、市民の声から生まれたイベントという点が特徴です。</p>
<p>市民がろうそくを灯すことで街に温もりを取り戻そうとした取り組みが少しずつ広がり、やがて街全体を巻き込むイベントへと成長しました。市民の手仕事が積み重なって現在の形になっている点に、この催しの本質があります。</p>
<h3>なぜ「雪」と「ろうそく」なのか──素材選択の意味</h3>
<p>このイベントで使われる主な素材は、雪とろうそくです。どちらも特別な道具や技術を必要とせず、誰でも扱える身近な存在です。雪は形を自由につくり替えられ、ろうそくは火を通じて人の気配や温もりを感じさせます。</p>
<p>また、ろうそくの光は電飾とは異なり、揺らぎを伴うため、空間に静かなリズムを生み出します。寒さの中でこそ際立つ小さな光は、見る人の感覚を自然と内側へ向けます。素材の選択そのものが、このイベントの優しさや参加しやすさを形づくっていると言えるでしょう。</p>
<h3>恒久的な工芸ではないからこそ生まれる価値</h3>
<p>小樽雪あかりの路で生まれる作品は、イベントが終わればすべて姿を消します。雪は溶け、ろうそくの火も消えてしまいます。しかし、その儚さこそがこのイベントの価値です。</p>
<p>恒久的に残る工芸品とは異なり、その瞬間に立ち会うことでしか体験できない風景が、記憶として深く刻まれます。毎年同じ場所で開催されても、同じ景色は二度と現れません。</p>
<p>だからこそ、多くの人が繰り返し訪れ、冬の小樽に足を運びます。一時的な造形だからこそ生まれる特別な体験が、小樽雪あかりの路を長く愛されるイベントにしているのです。</p>
<h2>小樽雪あかりの路の開催概要　日程とアクセス方法</h2>
<p>小樽雪あかりの路は毎年2月上旬から中旬にかけて開催されます。</p>
<ul>
<li>開催期間：2026年は2月7日（土）から2月14日（土）までの8日間開催予定</li>
<li>点灯時間：毎日17時から21時まで</li>
<li>入場料：無料</li>
<li>場所：小樽運河(北海道小樽市港町)、旧国鉄手宮線、朝里川温泉ほか市内各所</li>
<li>オフィシャルHP：<a href="http://yukiakarinomichi.org/" rel="noopener nofollow " target="_blank">http://yukiakarinomichi.org/</a></li>
</ul>
<p>会場はろうそくの本数が多い順に、運河会場（浅草橋から中央橋区間）、旧国鉄手宮線会場、小樽芸術村会場のほか、天狗山会場や町内会など市内約30か所に設置されます。来場者数は毎年約24万人に達し、北海道を代表する冬の観光イベントとなっています。<br />
<figure id="attachment_9110" aria-describedby="caption-attachment-9110" style="width: 2560px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access.webp" alt="" width="2560" height="1857" class="size-full wp-image-9110" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access.webp 2560w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-768x557.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-1536x1114.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-2048x1486.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-150x109.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-450x326.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/yukiakarinomichi-access-1200x870.webp 1200w" sizes="(max-width: 2560px) 100vw, 2560px" /><figcaption id="caption-attachment-9110" class="wp-caption-text"><a href="http://yukiakarinomichi.org/?page_id=2050" rel="noopener nofollow " target="_blank">© 2026 小樽雪あかりの路.</a></figcaption></figure></p>
<h4>電車でのアクセス</h4>
<p>札幌からは高速バス「高速おたる号」またはJR函館本線を利用できます。JR小樽駅が最寄り駅で、運河会場までは駅から徒歩5～8分で到着します。開催期間中、一部の高速バスが運河ターミナルまで延長運行されるため、運河会場や手宮線会場へのアクセスがより便利になります。小樽駅の周辺には観光案内所があり、イベントの詳細情報やマップを入手できます。<br />
​</p>
<h4>駐車場と車でのアクセス</h4>
<p>小樽雪あかりの路では公式駐車場が用意されていないため、公共交通機関の利用が推奨されています。やむを得ず自動車で訪問する場合は、小樽駅周辺の民間駐車場の利用を検討してください。駐車料金は施設によって異なり、イベント期間中は来場者が集中するため、駐車場の混雑が予想されます。可能な限り公共交通機関の利用をおすすめします。<br />
​</p>
<h2>雪あかりを「工芸」として捉える視点</h2>
<p>小樽雪あかりの路は観光イベントとして知られていますが、別の角度から見ると「工芸的な表現」として捉えることもできます。そこには、素材と向き合い、手を動かし、形と光を調整するという、工芸に共通する思考とプロセスが確かに存在します。</p>
<p>雪という自然素材を使い、限られた時間の中で完成させる点は、一般的な工芸品とは異なりますが、手仕事によって空間をつくり出すという本質は共通しています。本章では、雪あかりを工芸的視点から読み解き、造形プロセスや光の設計、そして「消えること」を前提とした表現が持つ意味について整理します。</p>
<h3>彫る・削る・灯す：雪造形に共通する手仕事のプロセス</h3>
<p>雪あかりの制作には、<strong>「彫る」「削る」「灯す」</strong>という明確な手仕事の工程があります。雪を積み上げ、不要な部分を削りながら形を整える作業は、木や石を彫刻する工程とよく似ています。</p>
<p>表面をどこまで削るか、厚みをどれくらい残すかによって、完成時の強度や光の透け方が変わります。さらに、内部にろうそくを設置することで、造形は初めて完成します。灯す位置や高さによって、外から見える表情は大きく変化します。</p>
<p>この一連の流れは、偶然に任せた遊びではなく、経験と感覚に基づいた判断の積み重ねです。誰でも参加できる一方で、作り手ごとの工夫や癖が自然と表れ、同じものは二つとして生まれません。こうした工程の積み重ねは、素材は違えど、工芸における手仕事の本質と重なっています。</p>
<h3>光と陰影の設計：立体物としての完成度</h3>
<p>雪あかりは、昼間に見る造形だけで評価されるものではありません。夜になり、ろうそくの光が入った瞬間に、本来の姿を現します。</p>
<p>雪の厚みや彫りの深さは、光を均一に通す部分と、影を落とす部分を生み出し、立体としての表情を際立たせます。これは偶然ではなく、意識的な「光と陰影の設計」によるものです。薄く削った部分は柔らかく光り、厚みを残した部分は輪郭として影をつくります。</p>
<p>結果として、雪あかりは単なる明かりではなく、光を内包した立体造形として成立します。鑑賞者は、形そのものだけでなく、光がつくる陰影や揺らぎを含めて作品を体験します。この完成度の高さが、雪あかりを一時的な装飾ではなく、造形表現として成立させている要因です。</p>
<h3>消失を前提とした表現と、日本の工芸思想との共通性</h3>
<p>雪あかりは、イベントが終われば必ず消えてしまいます。この「消失を前提とした表現」は、一見すると工芸とは対極にあるように見えます。しかし日本の工芸思想を振り返ると、そこには共通点が見えてきます。</p>
<p>茶の湯における一期一会や、素材の経年変化を美として受け入れる考え方など、日本の工芸には「永遠でないもの」を尊ぶ感覚が根付いています。雪あかりもまた、その瞬間にしか成立しない美しさを大切にしています。</p>
<p>完成品を所有するのではなく、体験として心に残す点に価値があります。消えてしまうからこそ、人は立ち止まり、光を見つめ、静かに時間を過ごします。この姿勢は、日本の工芸が育んできた美意識と重なり合い、雪あかりを単なるイベント以上の文化的表現へと引き上げているのです。</p>
<h2>会場別に見る造形と空間演出</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/6e6w-PcEIoI?si=hpyLmgIYY_5B-51g" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
小樽雪あかりの路の魅力は、作品そのものだけでなく、「どこに、どのように置かれるか」という空間演出にもあります。同じ雪あかりでも、会場が変われば見え方や感じ方は大きく異なります。</p>
<p>水辺、線路跡、街なかといった小樽ならではの場所性が、雪と光の表情を引き出しているのです。本章では、代表的な三つの会場に注目し、それぞれの空間特性と雪あかり造形がどのように関係し合っているのかを、一般参加者の視点で分かりやすく紹介します。</p>
<h3>小樽運河会場：水辺×雪×光が生む反射と奥行き</h3>
<div class="iframe-center"><iframe src="https://assets.pinterest.com/ext/embed.html?id=129971139235419412" height="331" width="345" frameborder="0" scrolling="no" ></iframe></div>
<p>小樽運河会場は、雪あかりの路を象徴する風景として多くの人に親しまれています。散策路沿いに並んだ雪のオブジェやアイスキャンドルが運河沿いに設置される一方で、運河の水面にはニシン漁で使われたガラスの浮き玉の中にろうそくを灯した「浮き球キャンドル」が浮かぶことで、その光が水面に映り込み、実際以上の奥行きが生まれます。</p>
<p>雪の白さ、ろうそくの暖色、そして水の反射が重なり合い、視覚的に非常に豊かな空間が形成されます。特に夜になると、光が上下に広がるように感じられ、歩くたびに表情が変化します。</p>
<p>造形自体は比較的シンプルであっても、運河という舞台装置が加わることで、完成度の高い演出になります。写真映えする場所として人気ですが、実際に歩くことで初めて分かる静けさや時間の流れも、この会場ならではの魅力です。</p>
<h3>旧国鉄手宮線会場：直線構造と反復配置による造形リズム</h3>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/b3_70IfkPGI?si=IyUejhFAtAM5_FiA" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
旧国鉄手宮線会場は、1880年に北海道で最初に開通した鉄道の跡地を活用した演出が特徴です。かつて線路が通っていた直線的な空間を生かし、ここでは、雪あかりが一定の間隔で反復的に配置され、リズムのある景観がつくり出されます。</p>
<p>直線構造が強調されることで、来場者の視線は自然と奥へと導かれ、歩く行為そのものが鑑賞体験になります。個々の造形は控えめでも、数が集まることで全体として強い印象を残します。</p>
<p>また、線路跡という歴史的背景が、雪あかりの一時性と重なり、過去と現在が静かに交差するような感覚を生み出します。1962年の旅客営業廃止、1985年の路線廃止を経て、約1.6km の散策路として整備されたこの空間は、日本近代化を支えた産業遺産の上で、現代の市民参加型イベントが展開される場となっています。派手さはありませんが、構造的で落ち着いた美しさを味わえる会場です。</p>
<h3>街なか会場：日常空間に介入する小さな手仕事</h3>
<p><figure id="attachment_9111" aria-describedby="caption-attachment-9111" style="width: 2048px" class="wp-caption aligncenter centercap"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo.webp" alt="" width="2048" height="877" class="size-full wp-image-9111" srcset="https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo.webp 2048w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo-768x329.webp 768w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo-1536x658.webp 1536w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo-150x64.webp 150w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo-450x193.webp 450w, https://kogei-japonica.com/media/wp-content/uploads/2025/12/akarinomichikaijo-1200x514.webp 1200w" sizes="(max-width: 2048px) 100vw, 2048px" /><figcaption id="caption-attachment-9111" class="wp-caption-text"><a href="http://yukiakarinomichi.org/?page_id=2096" rel="noopener nofollow " target="_blank">© 2026 小樽雪あかりの路.</a></figcaption></figure> 街なか会場では、住宅の軒先や店舗前、坂道や路地など、日常的な空間に雪あかりが点在します。この会場の特徴は、特別な展示空間ではなく、普段の生活の延長線上に造形が現れる点です。</p>
<p>小さな雪あかりが足元を照らし、何気ない道が一時的に特別な場所へと変わります。派手な演出はありませんが、近づいて見ることで手仕事の跡や工夫が感じられ、作り手の存在を身近に感じられます。</p>
<p>住民や店舗が参加することで、街全体がイベントの一部となり、訪れる人も自然とその輪に加わります。街なか会場は、小樽雪あかりの路が「市民のイベント」であることを最も実感できる空間と言えるでしょう。</p>
<h2>制作の現場──雪あかりはどのようにつくられているか</h2>
<p><iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/SH5DDz9yUtw?si=LfXEuqqGRatqi05F" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe><br />
小樽雪あかりの路の幻想的な風景は、偶然生まれているわけではありません。その背景には、雪という不安定な素材と向き合いながら、一つひとつ丁寧につくられる制作の現場があります。</p>
<p>見た目はやさしく静かな光景ですが、実際の制作は気象条件や時間との勝負でもあります。本章では、スノーキャンドルの基本的な構造と道具、気温や雪質を読む素材管理の考え方、そして多様な立場の人々が関わる制作体制について紹介し、雪あかりがどのように形づくられているのかを一般参加者の視点で分かりやすく解説します。</p>
<h3>スノーキャンドル制作の基本構造と道具</h3>
<p>雪あかりの中心的な存在であるスノーキャンドルは、見た目以上に合理的な構造を持っています。基本は、雪を円筒状や立方体状に固め、その内部をくり抜いて空洞をつくり、ろうそくを置くというシンプルな仕組みです。</p>
<p>しかし、この「くり抜き方」や「壁の厚み」によって、光の透け方や強度が大きく変わります。壁が薄すぎると崩れやすく、厚すぎると光が弱くなります。使用する道具も特別なものではなく、スコップやスコップ型の型枠、スプーン、ヘラなど身近なものが中心です。</p>
<p>だからこそ、道具の使い方や力加減に作り手の経験が表れます。完成した形だけでなく、その内部構造まで含めて設計されている点に、雪あかりのものづくりとしての面白さがあります。</p>
<h3>気温・雪質・風を読む「素材管理」の考え方</h3>
<p>雪あかり制作で欠かせないのが、気温や雪質、風といった自然条件を読む「素材管理」の視点です。気温が高いと雪は溶けやすく、低すぎると固まりにくくなります。また、降りたての雪は軽くて崩れやすく、時間が経った雪は締まりやすいという特性があります。</p>
<p>制作現場では、その日の雪の状態を見極めながら、固める方法や形の大きさを調整します。さらに、風が強い場所では、ろうそくの火が消えやすいため、開口部の向きや深さを工夫します。</p>
<p>これらはマニュアル通りにいかない判断の連続であり、自然素材を扱う工芸や建築とも共通する感覚です。雪あかりは、自然条件を制御するのではなく、読み取り、受け入れながら成立させる表現だと言えるでしょう。</p>
<h3>市民・学生・職人経験者が混在する制作体制</h3>
<p>小樽雪あかりの路の制作体制の大きな特徴は、多様な背景を持つ人々が同じ現場に立っている点です。地域の市民、地元や近隣の学生、過去に建築や工芸、ものづくりに関わってきた経験者などが、それぞれの立場で参加します。</p>
<p>明確な上下関係や役割分担があるというより、経験の共有や助け合いによって現場が成り立っています。初心者は作りながら学び、経験者は全体を見ながら支えるという循環が自然に生まれています。</p>
<p>この混在した制作体制こそが、雪あかりに多様な表情をもたらす要因です。統一された完成形を目指すのではなく、それぞれの手仕事が集まって一つの風景をつくる。この姿勢が、小樽雪あかりの路を市民参加型イベントとして長く続けてきた原動力となっています。</p>
<h2>他の伝統工芸・造形文化との比較</h2>
<p>小樽雪あかりの路を「造形文化」として理解するには、他の伝統工芸や冬の造形イベントと比較してみると輪郭がはっきりします。氷彫刻や雪像、灯籠のように「見せる造形」と共通点がある一方、雪とろうそくという素材の選択、市民参加の手仕事、そして消えることを前提とする点で独自の位置を占めます。</p>
<p>ここでは近い文化との違い、工芸的な手触りとの共通性、さらにインスタレーションと工芸の中間領域としての見方を整理します。比較は優劣を決めるためではなく、雪あかりがどの価値を重視しているかを読み解くための道具です。一般参加者の方も、会場で作品を見る視点が増えると体験がより豊かになります。</p>
<h3>氷彫刻・雪像・灯籠文化との違い</h3>
<p>雪あかりは、氷彫刻や雪像と同じく冬の自然素材を使う造形ですが、目指す方向性が異なります。氷彫刻は透明度と硬さを生かし、輪郭のシャープさや光の屈折を主題にしやすい一方、雪像はボリュームや物語性で「見せる」力が強い表現です。</p>
<p>灯籠文化は火を中心に据え、形は光を包む器として設計されます。雪あかりはその中間にあり、雪の柔らかさが作る曖昧な輪郭と、ろうそくの揺らぎが合わさって初めて完成します。大作を一つ置くより、小さな光を点在させ、街全体の空気を変える設計が核です。</p>
<p>この「分散」と「参加」が、他の冬の造形文化との決定的な違いと言えるでしょう。また、氷彫刻や雪像は完成形の鑑賞が中心になりやすいのに対し、雪あかりは設置後の「火を守る」行為まで含めて作品が維持されます。</p>
<p>風で火が消えれば灯し直し、雪が崩れれば補修する。こうした手入れの反復が、イベント全体を生きた風景にします。灯籠と比べても、雪は透過と崩壊の両方を抱える素材で、厚みの調整や開口部の向きが光の見え方を左右します。結果として、雪あかりは造形物というより、環境と一緒に立ち上がる「場の演出」として体験されるのです。歩く速度で印象が変わる点も特徴です。</p>
<h3>木工・石工・漆工に通じる「削る」「整える」感覚</h3>
<p>雪あかりの制作は一見すると簡単に見えますが、実際には「削る」「整える」という感覚が重要で、木工や石工、漆工と通じる要素があります。たとえば木工では鉋で面を出し、石工では鑿で形を追い込み、漆工では研ぎで肌を整えます。</p>
<p>雪あかりも同様に、余分を削って厚みを揃え、光が回る面を作ることで完成度が上がります。表面を荒く残せば陰影が強く出て素朴な表情になり、滑らかに整えると光が柔らかく広がります。素材は雪であっても、手の感覚で面と稜線を読み取り、狙った表情に近づけていく点は工芸的です。</p>
<p>さらに道具の当て方も重要で、スコップで形を出し、角やヘラ、スプーンで細部を詰めると壁厚が安定します。雪は削るだけでなく押し固めて密度を上げる工程もあり、制作後に少し置いて雪を締めると崩れにくくなります。</p>
<p>また風上側を厚くする、開口部を深めて火を守るなど、環境条件に合わせた微調整も欠かせません。漆の下地づくりのように、見えない部分の設計が仕上がりを支えます。参加者が補修や点灯を行うことも、仕上げを維持する工程の一部です。作って終わりではなく、手入れまで含めて「作品」を育てる体験になります。</p>
<h3>インスタレーションアートと工芸の中間領域としての位置づけ</h3>
<div style="max-width:300px; margin:0 auto 15px;"><iframe width="416" height="740" src="https://www.youtube.com/embed/Wmxvm8KlwJY" title="【小樽雪あかりの路2023】灯で照らされた冬の小樽運河をシネマティックに。 #shorts" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe></div>
<p>雪あかりは、現代のインスタレーションアートにも近い側面を持ちます。作品は単体で完結するのではなく、運河や線路跡、街路といった場所と結び付くことで意味を獲得し、鑑賞者の移動や滞在時間によって体験が変化します。一方で、制作の中心が市民の手仕事であり、形をつくる工程に素材理解と技術が必要な点は工芸的です。</p>
<p>つまり雪あかりは、アートの「場の設計」と工芸の「手の技」を同時に含む中間領域に位置します。工芸品が長期保存を前提に仕上げや管理を行うのに対し、雪あかりは消えることを受け入れ、その短さが集中を生みます。</p>
<p>だからこそ配置計画や導線が重要になり、夜の光景を一つの環境作品として成立させます。さらに評価軸も中間で、火が安定して灯るか、歩行の安全が確保されているかといった配慮も作品の一部になります。</p>
<p>参加者が補修や点灯を続けることで風景が維持され、来場者は完成品というより、立ち上がり続ける場に居合わせます。所有できないからこそ光景が記憶に残り、また訪れる動機になる。この循環が、雪あかりを地域文化として定着させています。工芸とアートの境界をやさしく越える入口としても魅力です。</p>
<h2>工芸・ものづくり好きにとっての小樽雪あかりの路の価値</h2>
<p>小樽雪あかりの路は、完成度の高い造形を鑑賞するイベントであると同時に、ものづくりの考え方そのものを体験できる場でもあります。雪という扱いの難しい素材を前に、試し、調整し、手を入れ続ける姿勢は、多くの工芸や手仕事と共通しています。</p>
<p>以下では、小樽雪あかりの路が持つ独自の価値を、プロセス、素材、経験という三つの切り口で整理します。完成品を所有する喜びとは異なる、体験としての豊かさが、このイベントにはあります。</p>
<h3>完成品よりプロセスを味わうイベントであること</h3>
<p>小樽雪あかりの路の大きな特徴は、完成した造形以上に、その背後にある制作プロセスが感じ取れる点にあります。雪あかりは、一度つくって終わりではなく、気温や風の変化に応じて手を入れ直し、火を守り続けることで成立します。</p>
<p>これは、削りや研ぎを繰り返しながら仕上げていく工芸の工程とよく似ています。会場を歩くと、わずかな補修の跡や、光を調整した痕跡が目に入り、作り手の判断の積み重ねが自然と伝わってきます。</p>
<p>完成品だけを鑑賞する展示では見えにくい「途中の思考」が可視化されている点は、ものづくり好きにとって大きな魅力です。結果よりも過程に価値を見いだす姿勢が、このイベント全体を貫いています。</p>
<h3>地域素材を使った表現の可能性を考える場</h3>
<p>雪あかりの路は、地域にある素材をそのまま使って表現を行う実践の場でもあります。雪は小樽の冬にとって避けられない存在であり、特別に用意された材料ではありません。</p>
<p>その身近な素材を、造形や光の工夫によって価値ある風景へと変えている点は、地域工芸やローカルなものづくりを考える上で示唆に富んでいます。高価な素材や高度な設備がなくても、環境を読み、手を動かすことで表現は成立する。</p>
<p>その事実は、木や土、石といった地域素材を扱う工芸とも深く通じています。雪あかりは、土地の条件を制約ではなく可能性として捉える視点を、来場者に静かに提示してくれます。</p>
<h3>恒久作品とは異なる「経験としての工芸」</h3>
<p>工芸品は、完成後も長く使われ、保存されることが前提となる場合が多いですが、雪あかりは必ず消えてしまいます。しかし、その一時性こそが、体験としての価値を高めています。</p>
<p>現地で歩き、立ち止まり、光の変化を感じる時間そのものが「作品」となり、記憶として残ります。これは、所有する工芸とは異なる、「経験する工芸」とも言える在り方です。作り手も鑑賞者も同じ時間と環境を共有し、その場に立ち会うことで価値が生まれます。</p>
<p>ものづくりを形だけでなく、時間や行為を含めて捉えたい人にとって、小樽雪あかりの路は、工芸の可能性を広げてくれる貴重な場と言えるでしょう。</p>
<h2>まとめ</h2>
<p>小樽雪あかりの路は、雪とろうそくという身近で儚い素材を使い、市民の手仕事によってつくられる冬のイベントです。完成された作品をただ鑑賞するのではなく、彫り、削り、灯し、守るというプロセスそのものが風景に表れています。</p>
<p>会場ごとに異なる空間演出や、自然条件と向き合う制作の工夫は、工芸やものづくりの考え方とも深く通じています。恒久的に残らないからこそ、その場に立ち会う体験が強く記憶に残り、毎年違う表情を見せてくれます。</p>
<p>観光としても、ものづくり文化としても楽しめる小樽雪あかりの路は、冬の小樽を静かに味わうための特別な時間を提供してくれるイベントです。</p><p>The post <a href="https://kogei-japonica.com/media/events/yukiakarinomichi/">小樽雪あかりの路とは？雪と火がつくる一時的な造形文化を歩いて味わう冬のイベント</a> first appeared on <a href="https://kogei-japonica.com/media">工芸ジャポニカ</a>.</p>]]></content:encoded>
					
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