「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、大阪・関西万博の会場で開催される、日本各地の伝統工芸を未来に伝える特別プログラムです。熟練の職人による実演や、来場者が参加できる体験型ワークショップ、全国の工芸品が一堂に会する展示などを通じて、ものづくりの魅力を国内外に発信します。
この記事では、開催概要や見どころ、参加できる体験プログラムの内容までを詳しく解説します。
目次
DISCOVER KOUGEI in EXPO2025とは?
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、2025年大阪・関西万博の会場内で行われる、日本の伝統的工芸品の魅力を国内外に向けて発信する特別イベントです。全国から選りすぐりの職人たちが集い、手仕事の実演や展示、来場者参加型の体験プログラムなど、五感で楽しむ工芸の祭典として注目されています。
これまで伝統工芸にあまり触れたことがない方でも、作り手の思いや技の細部に触れることで、その価値や面白さを発見できる絶好の機会です。EXPO2025という世界的な舞台を背景に、日本各地の文化を「見て」「知って」「体験する」ことで、未来へつなぐ工芸の可能性を感じてみませんか。
第42回伝統的工芸品月間国民会議全国大会として開催
この「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、実は第42回伝統的工芸品月間国民会議全国大会を兼ねて開催される全国的なイベントです。経済産業省や伝統的工芸品産業振興協会をはじめ、全国の産地・職人・関係者が一堂に会し、日本が誇る伝統工芸の技術と文化を広くPRします。
普段は地域ごとの祭や専門展でしか見られない多様な工芸品が集まるのが大きな魅力。各地の技法、素材、デザインの違いを一度に見比べられる絶好のチャンスです。来場者とのコミュニケーションを大切にした実演や展示は、作り手の思いを直接聞ける貴重な時間。日本の伝統を未来につなげる取り組みを、ぜひ間近で体感してみてください。
会場はTEAM EXPOパビリオンとギャラリーEAST
DISCOVER KOUGEI in EXPO2025の主な舞台は、TEAM EXPOパビリオンとギャラリーEASTという2つのエリア。TEAM EXPOパビリオンは、共創をテーマに多彩なプロジェクトが集まる万博の注目エリアの一つで、伝統工芸の新たな可能性を示す展示やコラボレーション企画が行われます。
ギャラリーEASTでは、より間近に職人の技を感じられる実演やワークショップを用意。工芸品がどのように生まれるのか、そのプロセスを目の前で見学し、質問したり話したりすることで、子どもから大人まで楽しみながら学べます。万博ならではの国際的な来場者を意識し、海外向けの紹介や英語解説も予定されていますので、海外の友人と一緒に参加するのもおすすめです。
開催概要
名称:DISCOVER KOUGEI in EXPO2025(第42回伝統的工芸品月間国民会議全国大会)
主催:一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会
WEB:https://kougei-expo.com/discover-kougei/
<1. KOUGEI SHOWCASE 展示・実演 (Exhibition and Performance)>
会期:2025年8月5日(火) 10:00~20:00、6日(水) 10:00~19:00 <2日間>
場所:EXPO2025 大阪・関西万博 フューチャーライフゾーン「TEAM EXPOパビリオン」(フューチャーライフヴィレッジ内)
<2. TEWAZA LIVE 体験・実演 (Workshop and Performance)>
会期:2025年8月22日(金)・23日(土)・24日(日) 10:00~19:00 ※最終日は18:00まで <3日間>
場所:EXPO2025 大阪・関西万博 東ゲートゾーン「ギャラリーEAST」
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、2025年8月に2回に分けて開催予定です。
第1弾は8月5日〜6日で、全国から集結した伝統工芸品の展示と職人による実演を中心に構成されます。
作り手の技や道具を間近で見ながら、日本各地の多様な文化を学ぶ絶好の機会です。
第2弾は8月22日〜24日で、こちらは来場者参加型の体験や実演がさらに充実。実際に漆を塗ったり、染めたり、成形したりといった「作る楽しさ」を家族連れでも気軽に味わえます。
夏休みの思い出づくりや自由研究にもぴったりな内容です。日程を合わせて何度も訪れ、奥深い工芸の世界をじっくり楽しんでみてください。
注目ポイント!DISCOVER KOUGEIが提案する工芸体験
伝統的な技法や素材を生かしつつ、現代のライフスタイルに合うデザインや使い方を提案する展示、目の前で繰り広げられる職人の実演、そして来場者が実際に手を動かして作り手の気持ちを追体験するワークショップまで、子どもから大人、国内外の来場者まで幅広く楽しめる内容です。
全国の伝統的工芸品243品目の展示・実演
このイベント最大の魅力の一つは、経済産業大臣指定「伝統的工芸品」243品目が一堂に会する壮観な展示と実演です。普段は各地の工房や専門店、地域の産業祭でしか見られない品々を、万博という国際舞台でまとめて鑑賞できるのは特別な体験です。
陶磁器、染織、漆器、金工、木工、和紙など、日本列島の自然や生活文化から生まれた多様な技法と意匠が一堂に並びます。実演ブースでは、職人が実際に使う道具や材料を手に、成形や塗り、絵付け、織りなどを目の前で披露。来場者はその技の細部を間近で観察でき、直接質問することもできます。単なる展示にとどまらず、「どう作るの?」「なぜこうするの?」といった探究心を刺激し、工芸の奥深さを発見できる貴重な機会です。
職人による製作体験ワークショップ
DISCOVER KOUGEIでは、職人の実演を「見る」だけでなく、来場者自身が「作る」楽しさを体験できるワークショップも多彩に開催されます。漆塗りや染め、陶芸、木工など、各分野の職人が丁寧に指導しながら、初心者でも安心して参加できるプログラムが用意されています。
漆塗り、染め、陶芸、木工などの分野で、色漆を使った簡単な小物作り、型染めハンカチの制作、ロクロ成形体験など、子どもから大人まで気軽に楽しめるメニューが予定されています。自分で作った作品は体験内容により当日持ち帰りまたは後日お受け取りいただけるので、世界に一つだけの記念品になります。
夏休みの自由研究にもぴったりで、家族連れにも大人気が予想されます。職人との会話を通じて、伝統を受け継ぐ喜びやものづくりの難しさを実感し、「日本の工芸って面白い!」と感じてもらえることでしょう。
各地の工芸品が集まる「展示・実演・体験」の融合
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、全国の伝統的工芸品を一度に見られるだけでなく、「展示」「実演」「体験」という三つの要素を組み合わせた総合的な学びと楽しみを提供します。展示エリアでは地域ごとの特色を紹介し、各産地の職人によるデモンストレーションでは「道具の使い方」「材料の選び方」など普段は見られない裏側まで公開。
体験ブースでは、その技を自分の手で再現し、作る難しさや面白さを実感できます。こうした多層的なプログラムは、工芸を「文化財」として学ぶだけでなく、暮らしの中で活用し楽しむものとして再発見する場でもあります。
日本文化への理解を深めたい海外ゲストや、夏休みのお出かけ先を探すファミリー層、ものづくりに興味のある学生にもおすすめの、万博ならではの特別な体験をぜひ味わってみてください。
開催内容を予習!2つの会期で楽しむ工芸の世界
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、来場者が日本各地の伝統的工芸品をより深く楽しめるように、2つの会期に分けて開催されます。それぞれの会期で「見る」「学ぶ」「体験する」ポイントが用意され、展示、職人の実演、来場者参加型ワークショップがバランスよく配置されています。
第1会期では全国の伝統的工芸品243品目を網羅する壮大な展示と本格的な職人実演をじっくり鑑賞、第2会期ではより参加型の製作体験を通じて、作り手の思いや手仕事の楽しさを体感できます。
家族連れ、工芸ファン、海外ゲストなど多様な来場者がそれぞれの興味に合わせて楽しめる設計になっているのが大きな魅力です。以下では各会期の具体的な見どころを詳しくご紹介します。
KOUGEI SHOWCASE:8月5日〜6日に展示・実演
職人実演コーナーでは、ロクロ成形、彫金、蒔絵、織りなどの技が間近で繰り広げられ、使う道具や工程のこだわりを質問したり、解説を聞いたりすることも可能です。ふだんは地域の祭りや専門展でしか見られない高度な技が、大阪・関西万博という国際舞台で集中的に披露されるこの機会は見逃せません。工芸ファンはもちろん、初めての方でも「こんなに多彩なんだ」と驚きと感動を得られるはずです。
TEWAZA LIVE:8月22日〜24日に体験・実演
子どもから大人まで参加でき、自分だけのオリジナル作品を作れるのが魅力。体験を通じて、普段は気づかない「手仕事の大変さ」「素材の面白さ」「道具の工夫」などを実感できます。さらに、職人のデモンストレーションも同時開催されるため、作業を学びながら本物の技を間近で見ることが可能。夏休みの自由研究や家族の思い出づくりにぴったりの内容で、「やってみたい!」という気持ちを存分に引き出してくれるでしょう。
アクセス・チケット・参加方法
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、大阪・関西万博という世界的な舞台の中で、日本の伝統的工芸品の魅力を国内外に発信する特別イベントです。会場は万博公園内の指定パビリオンやホールを使用し、EXPO2025ならではのスケール感と国際的な雰囲気の中で工芸の世界を体験できます。
参加を予定される方は、アクセス手段や会場内の移動、チケット購入方法などをしっかり事前に確認しておくことで、当日をよりスムーズに楽しめます。会期ごとに内容や場所が変わるため、スケジュールを立てて訪れるのがおすすめ。
以下では、アクセスのポイント、チケット情報、体験・実演を楽しむ際の参加方法について詳しくご案内します。
EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト:https://www.expo2025.or.jp/
万博会場内での開催(別途万博入場券が必要)
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、2025年4月から10月にかけて大阪・夢洲(ゆめしま)の万博会場内で開催されるプログラムの一部として実施されます。そのため、この工芸イベントに参加するには、万博の入場券を別途購入する必要があります。
入場券は公式販売サイトや各種プレイガイドで事前購入でき、日付指定券やフリーパスなど複数の券種が用意される予定です。入場券があれば、DISCOVER KOUGEIはもちろん、EXPO会場内のさまざまなパビリオンや展示を一度に楽しめるのが大きな魅力です。世界中から集まる最新技術や文化発信の展示を巡りつつ、日本の伝統工芸の奥深さに触れる特別な体験を、ぜひ計画してみてください。
各会期の会場は異なるため事前確認が必要
DISCOVER KOUGEIは、8月5日〜6日の「KOUGEI SHOWCASE」と、8月22日〜24日の「TEWAZA LIVE」の2会期で開催されますが、それぞれ会場が異なるのも特徴です。TEAM EXPOパビリオンやギャラリーEASTといった、万博内でもテーマごとに特色のある場所を使い分け、展示・実演、体験・ワークショップを最適な環境で実施します。
参加を計画する際は、公式サイトやパンフレットで各会期の会場位置、アクセスルート、開始時間を事前に確認しておくと安心です。会場ごとに展示内容や体験プログラムも変わるため、複数回来場するのもおすすめ。夏休みシーズンということもあり、家族連れで訪れて「今日は展示メイン」「次回は体験メイン」といった楽しみ方も計画できます。
体験・実演を通じた工芸の魅力発見
DISCOVER KOUGEIの最大の魅力は、単なる「展示を眺めるイベント」ではなく、職人の実演を間近で見たり、自分自身で製作を体験したりできることです。各会期では、陶芸、漆塗り、染め、木工など、日本各地の伝統工芸品の作り方を、職人の手仕事を通じて学べます。
体験ブースでは職人が丁寧にサポートし、子どもでも安心して参加できるメニューも豊富。出来上がった作品は思い出のお土産として持ち帰ることができ、世界に一つだけの特別な品になります。また、職人との会話を通じて、素材選びや道具使い、地域の歴史や文化背景など深い話も聞けるのがポイントです。単なる観光や買い物を超え、「日本の工芸ってこんなに面白いんだ」と感じられる貴重な体験を、ぜひ万博で味わってみてください。
まとめ
「DISCOVER KOUGEI in EXPO2025」は、大阪・関西万博という世界的な舞台で、日本全国の伝統的工芸品の魅力を「展示」「実演」「体験」という三つのアプローチでたっぷり味わえる特別なイベントです。
全国243品目が一堂に会する圧巻の展示や、職人の技を間近で学べるライブ実演、自分の手で作って持ち帰れるワークショップなど、世代や国籍を問わず楽しめる内容が揃っています。会期は8月に2回に分かれて開催され、それぞれ異なる会場やプログラムが用意されているため、計画的に複数回訪れるのもおすすめです。
万博入場券を手に、最新技術のパビリオンとともに、日本が誇る工芸の伝統と未来を同時に体感できる貴重な機会をぜひお見逃しなく。家族での思い出作りや自由研究、海外の友人との文化交流にも最適な夏の体験を楽しんでください。